も く じ | |
ごあいさつ | ホームページ担当:平山 圭紀 |
「はがき通信」からのお知らせ (会計監査人のご紹介) | |
Kさんと私と黒猫と犬 | K.S. |
【特集!「はがき通信」懇親会in福岡2012】 | |
☆懇親会の司会をして思い新たに | 実行委員:Y.S. |
☆2012年「はがき通信」懇親会in福岡収支決算報告 | 実行委員・会計担当:占部 誠 |
☆福岡懇親会を終えて | 実行委員:藤田 忠 |
☆懇親会講演要旨 | 福岡市:T.K. |
☆福岡懇親会に参加して | 広島県:K.T. |
☆懇親会に出席してパワーを | 長崎県:Y.S. |
☆金印の島へ | 東京都:F川 |
☆博多の食を堪能 | 広島県:Y.O. |
☆はがき通信懇親会in福岡に参加して | 熊本市:K.I. |
☆ はがき通信懇親会in福岡に参加 | 新潟市:T.H. |
☆呼子、唐津〜日本三大夜景「皿倉山」(前編) | 広島県:M.K. |
通院介助&拙歌一首 | 佐賀県:K.N. |
『臥龍窟日乗』−一日だけ生きればいい− | 千葉県:臥龍 |
ひとくちインフォメーション |
「はがき通信」からのお知らせ
Kさんと私と黒猫と犬
初めまして、「はがき通信」をご覧の皆様。私は東京都大田区にあるNPO法人自立支援ネットワーク東京でヘルパー兼事務作業をしています、25歳女子です。まだ常勤としては1年目、ヘルパーとしてもまだまだ新米で3年目になります。 Kさんとは同じ事業所の中の利用者とヘルパーの関係でしたが、私はKさんの所にヘルパーとして入っていなかったので、初めの頃は顔を合わせるのが数少なかったのです。次第に、事業所内のイベント等で顔を合わせる機会が増え始めると、プライベートの時間でKさんとご飯を食べたり、事業所の仲間とフリーマーケットをしたりと、一緒に過ごす時間も増え、何かと楽しく過ごしていたものです。 そんなある日、Kさんから次回の絵画展(東京国際フォーラム絵画展)に展示する作品のモデルを依頼されました。 「モデルやってみる?」 ……まさか、人生の中でモデルという役目を果たすことになるなんて、昨日まではかんがえられませんでした。人生一遍! 返事は、即答でした。多分、あのときの私は嬉しくて嬉しくてはしゃいでいたと思います。Kさんには「まだ、他の人に言っちゃダメだよ」と言われたその10分後には、私がふだん訪問させていただいている利用者さんの家に行き「なんと! 私! モデルになります」といっていました。仲の良いヘルパーさんにもすぐに報告しました。本当に嬉しかったのです。 そして後日、いよいよ作品を描写するための写真撮影を行いました。撮影日に担当のヘルパーさんに写真を撮ってもらい、Kさんは、あーでもないこーでもないとポーズの細かい所まで注文してきました。私は集中力が切れ始めた頃、自分で発案したポーズや担当のヘルパーさんと遊び始め、Kさんを怒らせながらもなんとか写真を撮り終えたのでした。 そして、Kさんは何十枚撮った写真の中から、1枚を選び、その写真を引き伸ばし、大きなキャンパスの隣に飾りました。口に筆をくわえて、一点・一線細かく描いていくものがだんだんと形になって行きます。 初めは、毎週毎週作品の進み具合を盗み見しに行きました。描き始めは、茶色い塊でした。まるで、コーヒーの上に(ミルク等で)描くマキアートがぼやけているような……。 ●東京国際フォーラム絵画展会場で描いている様子 「この絵がこれからどうなっていくんだろう……Kさん大丈夫かな」 今思えば、Kさんを何だと思っているんだ! と憤慨ものです。それから、私の要らぬ心配とは裏腹に日を重ねると共ににあれまあれまと、絵も、色や線が重ねられ、魔法のように絵が変わっていきました。 Kさんなのですが、ご存じではない方に説明しますと、首がすごく太いのです。どのくらい太いかというと、初めお会いしたときはトトロに似ているなぁなんて思ったくらい、首が太いのです。今では、首と顔が合体して見えるくらいです。私は、その首にいつかぶらさがりたいな、と思うほど大きくて太い大好きな首です! そして、その首こそが、Kさんの努力の証なのです。Kさんのお母さんの話によると、毎日毎日絵を描くにつれて首もどんどん太くなっていったようです。 Kさんは口で絵を描くのが売りですが、口で描くからすごいのではありません。もし、手が使えて、手で筆を執り絵を描いたなら、あんなに上手く描けなかったかもしれません。それどころか、その手でタバコを手に取り、なかなか、絵を描くことに集中しなかったかもしれません。Kさんがかっこいいのは、ただの努力家だということです。ただの努力家はとってもかっこいいのです。 ●向かって左からSさん、Kママ、Kさん、松井先生 &東京国際フォーラム絵画展・出展作品「カザミ」 Kさんは、私を描いた作品を何度も途中で諦めて描くのをやめようとしたそうです。それでも、毎日毎日奮闘しながら描いた作品が「カザミ」です。Kさんのことも私のことも知らない人はどんなふうに目に映ったでしょうか。利用者とヘルパー。人は十人十色だから、お互いの距離感をこの「はがき通信」を読んでいるヘルパーを利用している方たちもさまざまな思いでお付き合いされていると思います。私もまだ新米です。先輩方からもさまざまな話を聞きます。今でも、何が正しいかは分かりません。ただ、私は何年かたったとき、この関係を、このことを、今の仲間といることを、今を思い出すと懐かしく羨ましく思うでしょう。いい思い出は消えないのです。嫌な思い出も同様かもしれません。でも、思い出したときにいい思い出の方が少し多いような人生にこれからもして行きたいと思うのです。 Kさんが自立生活を始め、私がこの仕事を始めたから出会えました。変わることはとても怖いです。不安や余計なことばかり考え、ときどき一人ぼっちに感じます。けれど、変わることや、先のことを考えて怯えるよりも、一歩を踏み出せば視界も自分も少し変われる、自分が踏み出したことで、影響された誰かがまた一歩踏み出せるかもしれない。自分が優しくしたら、優しくされた人がまたそれを思い出して、誰かに優しくするかもしれない。良いことも悪いことも、水の波紋のように広がるのではないでしょうか。 こんな映画をご存じでしょうか? 「ペイフォワード」(原題Pay it Foward)という洋画なのですが! Kさんといるとその映画のことがいつも思い出されます。〜私は、あなたを助けるけど恩返しもいらない、ただし、あなたも誰か困っている人を3人助けてください。そして、それを助けた人にも伝えてください。そうすると、そのうちたくさんの人が助け合うことになります。〜Kさんにも仲良しのヘルパーさん、利用者さん、友達……いっぱい! たくさんの経験をもらったから、これまた誰かに与えなければと考えて毎日をたの忙しく(楽しく忙しく)過ごしています。 私はたくさんの人にもらってばかりなのでそろそろペイフォワード(「受けた善行・恩義を送り主ではなく第三者に送る」)しなければです。 もし、明日絶対失敗しないとしたら何をしますか? 今すぐ外に出て、そのことをしよう。 私は完成したKさんの作品を見たときに自分が好きになりました。Kさんありがとう! それから、今一緒に頑張っている人たち、ありがとう! ホームヘルパーはとっても楽しいです! K.S.
特集 懇親会の司会をして思い新たに
福岡懇親会へ参加された方々、ボランティアの方々お疲れ様でした。 今回、実行委員会的な立場でかかわらさせていただきましたが、何の力にもなれず皆様にお世話になりっぱなしで、大変ご迷惑をおかけしました。 当日は、司会を担当させていただきましたが、恥ずかしながら皆様の顔と名前が一致せず、藤田さんや占部君に助けてもらいながら何とか乗り切ることができました。皆様に失礼な点が多々あったかと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます。 懇親会を通じて、皆様と直接お話しする中で、普段の誌面からでは読み取れない「はがき通信」に対する熱い想いを感じることができました。 購読者としては、20年も経っておりながら、これまでは浅いかかわりしかありませんでした。今回を機により積極的に「はがき通信」にかかわっていきたい(具体的に、原稿を投稿していきたい)と思いを新たにしました。 今後とも、よろしくお願いいたします。 実行委員:Y.S. 2012年「はがき通信」懇親会in福岡収支決算報告
※紙面版のみ掲載 実行委員・会計担当:占部 誠 特集 福岡懇親会を終えて
2005年の小倉懇親会から福岡県で2回目の実行委員をさせていただきました。準備段階として、日程はメインの1日目にできるだけ参加しやすい土曜日として、月曜日が祝日の3日間で進めました。 まずネットと電話を駆使してある程度目星を付けて現地で下見して、ホテル、懇親会・夕食会会場の予約を取るところからはじめました。会場は1999年に福岡懇親会を開催した天神地区の福祉センターを中心にと考えていたところ、横浜懇親会終了後に準備開始しようとした矢先の昨年11月に不注意から褥瘡を作ってしまい、結局今年の年明けからの開始となりました。しかし周辺のホテルを探したがもう20室のホテルの予約が取れずに断念して、博多駅周辺に切り替えました。 20室がネックとなってダメなら小倉でと思っていた矢先の2月に、バリアフリーを確認し隣接した2つのホテルのツイン約21室(17+4)の予約が取れました。 次に懇親会会場探しで、広さは京都懇親会で使用した聞法会館・多目的ホールの広さ約89坪=295平方メートルを理想に探すと、博多駅周辺には公共の会議室がなく、民間の貸し会議室を探すと選び放題にあっても、バリアフリーでビル内に車イストイレがある条件だと激減しました。電話で車イストイレはないようなことを言っていたところを一応見ておこうと下見に行ったら、なんとあり、すぐに一番広い貸し会議室(55坪=182平方メートル)を予約。あとは貸し会議室からできるだけ近い夕食会会場を探し、レストランの貸し切りの予約が3月に取れたときは、内容は順を追って決めていけばと、出遅れて焦りましたがこれで開催できる形は整ったと胸をなで下ろしました。 今回は心配していた天気にも恵まれ、夕食レセプション59名、全日程で34組の約70名(宿泊15組、日帰り19組)のたくさんの方にご参加いただき、とどこおりなく閉会いたしました。全34組中20組、日帰り組は九州からのご参加があり、購読者かは不問として誘われてやホームページ版を見られて参加された方等4組の初参加者がおられて出会いや交流の新しい輪が広がり、地元の人が参加しやすいいろいろな地域で開催することの意義をあらためて感じた懇親会でした。 またたくさんの方にご支援いただき感謝・感謝です。なかでもTさんと電話をしていたところホテルのトランスファー介助の話になり、Tさんが経営されているヘルパーステーションのヘルパーのYさんと話していただきボランティアとして受諾され、3日間ホテルへ朝・夜の4回の通いでトランスファー介助をしていただきました。 参加していただいた方やご支援いただいた方へ、多々至らないところがあったと思いますが、本当にありがとうございました。実行委員一同心よりお礼申し上げます。 それと3日目の「はがき通信」会議(10時〜12時)は、Sさんの司会にて2日目の観光でのことやHさんより新潟空港を利用するさい自力で一つ一つ問題をクリアしていく過程などを話され、次第に「はがき通信」がいつまで誌面や懇親会が存続できるかの話になりました。現状をスタッフが説明して、存続するために何か方策がないか、誌面のことや懇親会の話が交差しながら話し合われ、決定的な解決策は終了時間(時間厳守)になり出ないまま閉会となりましたが、距離的にスタッフ間でもメールでの会議となることが多く、「はがき通信」の現状を共有し、一堂に会して話し合うことは大事なことだと思いました。なかなか3日目の「はがき通信」会議もいいものですよ。 来年は広島での開催ということでどうぞよろしくお願いいたします。楽しみにしております。 実行委員:藤田 忠 |
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