No.200 2023/9/9
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 区切りの200号(最終号)……たどり着けて本当によかった!!

 (60歳代、C7~8レベル)

 平成元年に受傷。平成の時代の始まりとともに、第2の人生(?)車いす人生が始まった。それから、早や30数年の歳月が流れた。
 バックナンバーを見返すと「はがき通信」57号(1999年5月)に、編集委員就任のごあいさつを書いている。就任して24年近く経ったということだ。我ながら、よくこれだけ長く続けられたものだ。車いす人生の3分の2近くを、「はがき通信」の編集に携わらせていただいた。ほんの少し自分を自分でほめてあげたい。

 購読者の皆さんのお役に立てただろうか? 編集担当としての喜びはそれに尽きる。それが最高の「報酬」。松井先生から「今号は内容が充実していますね」と言っていただけると、本当にうれしかった。
 今は校閲担当の藤川さんから、いろいろなことを学ばせていただいた。藤川さんが校閲をしてくださるからこそ、編集作業を安心して進めることができ、「はがき通信」として一定の質の高さを保つことができた。さまざまなピンチのときも助けていただき、長いお付き合いとなった。
 天国の向坊さんも、「よくここまで頑張ったね」と言ってくださるだろうか。

 藤川さんをはじめ陰で支えていただいたスタッフにも、心より感謝を申し上げたい。何よりもう1人の編集担当の藤田忠さん、今まで二人三脚でやってこられたのは、編集、パソコンスキルが高く、何事にも実直な貴兄が「相棒」だったからこそ。本当にどうもありがとうございました。そして、お互い長いあいだ、どうもお疲れさま。
 車いすになっても楽しいこと、うれしいことはたくさんあった。そのひとつが「はがき通信」の編集であったことは、間違いない。
 そして、「はがき通信」仲間は、これからも命ある限り続いてゆくと信じて……。

神奈川県:瀬出井 弘美

「はがき通信」57号「皆様よろしくお願い申し上げます」
はがき通信−57号-1ページ (normanet.ne.jp)

 これで肩の荷が下ります 

 (50歳代、C6)

 受傷して1年半後に退院して右も左も分からないときに、頸損の知人が北九州市に向坊さんという凄い頸損の方がおられて、バーベキュウ会を開くからと誘われて、参加しました。仏様のようなお顔をされた向坊さんとお目にかかって、参加者が「はがき通信」を紹介して下さいました。すぐに購読を申し込み「はがき通信」が貴重な情報源になり、届くのが楽しみになりました。
 数年後にわざわざ向坊さんが自宅にみえられて、編集担当を依頼されました。そのころ「人のお役に立ちたい」と思いはじめていた時期でもあり引き受けさせていだきました。その後しばらく「えらいものを引き受けてしまった」と寝付きが悪くなったりもしました。

 はじめの頃は編集顧問の向坊さん、松井先生、先輩の瀬出井さん、編集のプロの藤川さんにアドバイスをいただきながら何とか編集させていただきました。ただ、毎号無事に編集が終わるたびに、次号こそはご投稿がなく編集・発行まで至らずに、みなさんをガッカリさせてしまう事態になるのではないかと心配がついて回りました。おかげさまで締め切り日までには、ありがたいご投稿をいただき、心配は取り越し苦労に終わりました。
 なかでも2006年の資金数万円の廃刊危機の際は、目標は20万円で募りましたが、何とか危機から脱する額が集まればという思いでした。わずか2カ月あまりで65名のご購読者の方々から65万円もの想像を超えるご寄付を賜ったときは、「はがき通信」が必要とされていることをあらためて実感し、身の引き締まる思いになりました。

 編集担当を担わせてもらっての22年間で、ほとんどの連絡は電子メールにて行っています。「はがき通信」関係の送ったり受信したりした送受信メールは1万5400通を数え、年平均約690通のメールのやりとりをさせていただきました。
 これほど長く編集担当を担わせていただけたのは、まず瀬出井さんの人徳と高いコミュニケーション力によって、輪が広がり「はがき通信」がまとまっていたことが大きいと思います。
 さらに役割分担として、藤川さん、占部さん、藤田砂織さん、土田さん、ポストさんが誠実に各役割を担われたからこそ、ここまで続いてこられたと思います。「四肢マヒ者の情報交換」のために、志を同じくする仲間と一緒に取り組めたことは感無量と同時に感謝の気持ちで一杯です。
 そして情報交換誌として、みなさんの経験に基づいた原稿・写真のご投稿が届かなければ、編集を行うにもお手上げ状態です。これまで多くのご投稿くださった方々をはじめ、長年にわたり購読いただいたご購読者&ご寄付者の方々には本誌を支えていただいて厚くお礼申し上げます。
 また紙面発行を毎号支えていただいた風ひかり作業所、九州定期刊行物協会の方々など、お世話になったすべての方に重ねて厚くお礼申し上げます。

 私は「はがき通信」が当たり前の存在になっていた創刊10年後に編集担当に就任しました。ゼロから、みんなが必要とする仕組みを立ち上げ、軌道に乗せられたのは向坊さんと松井先生です。その無償の愛のものすごい功績にはいつも尊敬の念を抱いております。お引き受けしてから、最終号の編集を終えて、これで肩の荷が下ります。
 今まで本当にありがとうございました。

編集担当:藤田 忠

 マスコミから 

 高速道路各社、事前登録したクルマ以外でも障害者割引が利用可能に。オンライン申請も導入

 NEXCO3社、首都高、阪神高速、JB本四高速は、有料道路での障害者割引制度を見直し、3月27日から適用する。
 障害者割引は、通勤や通学、通院などの日常生活で有料道路を利用する障害者の自立と社会経済活動への参加を支援するため、全国の有料道路事業者で統一的に実施している。
 これまでは事前登録された自家用車に限り割引を適用していたが、知人のクルマやレンタカーを利用する場合、介護が必要な重度の障害者がタクシーを利用する場合など、事前登録がない自動車でも割引の適用対象となる。なお、クルマの事前登録の有無にかかわらず、事前に同割引の申請手続きは必要である。
 事前登録がないクルマを利用する場合、料金所で一旦停止したうえで、係員が障害者手帳の記載事項と本人の同情の確認などを行う。タクシーなどを利用する場合は、予約時や乗車前に有料道路の障害者割引を利用する旨を申し出ておき、タクシー事業者が対応可能か確認する必要がある。タクシーの利用での割引については、重度の障害者が対象となる。
 またこれとあわせ、オンライン申請を導入する。オンライン申請の利用には、本人確認のためマイナンバーカードとマイナポータルへの登録が必要となる。オンライン申請が利用できない人のため、福祉事務所などによる申請受付も継続する。






編集部:大竹菜々子
(情報提供:トラベルWatch 令和5年2月10日)



………………《編集担当》………………
◇ 瀬出井 弘美 (神奈川県)
◇ 藤田 忠   (福岡県) 
………………《広報担当》………………
◇ 土田 浩敬  (兵庫県) 

post_card_comm_14520@yahoo.co.jp

発行:九州障害者定期刊行物協会
〒812-0068 福岡市東区社領1丁目12番4号
TEL:092-753-9722 FAX:092-753-9723
E-mail:qsk@plum.ocn.ne.jp

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