No.176 2019.4.25
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 声で家電操作は予想以上に便利 

 こんにちは。まだまだ寒い日が続きますが皆さんお元気ですか?
 皆さん使っていらっしゃると思いますが、以前から気になっていた(人工知能搭載の)AIスピーカー(スマートスピーカー)を購入したので簡単ですがレポートします。購入したのは「Amazon Echo Dot(アマゾンエコードット)」と「家電コントローラ・ラトックシステム」(AIスピーカーを介して、音声操作する家電リモコン)です。合計1万円少々でした。自治体によっては助成も受けられると思いますが、安価なので受けられなくともOKです。
 設定ですが私はスマートフォンを持っていないので、ケーブルテレビのサービスマンにお願いしまして、ただで設定できました。専門の方でも3時間かかりました。現在エアコン、照明、TVをコントロールしています。なんか家電の種類一つ当たり1点しか設定できないみたい。
 「アレクサ、照明をつけて」のように、声で操作することは、予想以上に便利ですが聞き取りがいまいちですね(ストレスたまります^^)。この点はこれからだんだん改良進化していくのでしょうね。

佐賀県:ヒデ

 「はがき通信」はインターネット版を基本とするという前提で 

 『「はがき通信」を続けてもらうために』を156号に載せていただいた。今でも、情報交換誌の郵送をお願いすることなく、偶数月の下旬になるとインターネット版の公開を待ちわび、そして、自分の誕生日である11月に思い出したように年間購読料を振り込んでいる。175号の《ごあいさつ》を読んで、危機感を覚えた。「はがき通信」を読めなくなることが私自身の危機である。
 「はがき通信」はインターネット版を基本とするという前提で、編集担当者の負担軽減と無料購読者の解消について、勝手なことを書かせていただく。
 従来の紙媒体を廃止して、インターネット版のハードコピーをもって紙媒体とする。情報交換誌の体裁はヘッダー・フッター付き2段組と学会論文集並みにすると格調高くなるが、その編集作業は相応の負担となる。これをなくす。目的は伝統を守ることでなく、手段としての「はがき通信」を存続させること、サバイバルである。
 ホームページの「無償公開しているインターネット版」は、「インターネット版(年間視聴料1,500円)」と改める。もちろん、強制力はなく完全な徴収は望めない。しかし、「はがき通信」の存続を願い支払う方も多いと信じる。
 インターネット版を読める環境にない方にも配慮する。希望者には、紙媒体を1部250円で送付する。1,500円支払った方には、支払いのあった日から6回送付する。希望者の数にもよるが名簿の管理は煩雑になる。金銭の授受に伴うトラブルも想像できる。それでも、リセットである。本人が知らないうちに無料購読者となっているケースも考えられる。
 「はがき通信」を続けてもらうために、とはいえ、内容も書きぶりも乱暴である。「感じ悪い奴だなあ」。

『「はがき通信」を続けてもらうために』

茨城県:T.Y.

 癌の告知 ・手術から6年が経ち 

59歳、C5
 体温調節が難しい私たちにとって、過ごしやすい季節は短いですね。待ち望んでいた春、1日1日を平穏に暮らせますように。
 平成25年3月桜の開花を待ち望んでいたころ、喉の腫れに違和感を感じて(声のかすれ、呑み込みの悪さ)、3回目の外来受診の結果、甲状腺の癌だと告げられた。早期治療だと癌も怖い病気ではないが、腫瘍は3センチ8ミリと成長していた。
 当病院では手術のできる外科医がいないからと、紹介状を持って市立の医療センターへとまわされた。同じような検査が繰り返され、治療が遅れる不安は高まりましたが、別の感情が……。頚椎損傷の身で当時34年間生きてきたことで、生かされ幸せも感じていました……。もういいかな。いささか生きることにも疲れを感じてしまっていた。
 癌と診断されてから、5か月後に手術になりました。私の主治医は外科部長さんだった。私の妬みなのかも知れませんが、手術日がどんどん遅らされて、私より後に外来受診を受けられた患者さんが優先されていった。急を要する手術だったからなのか・・救う命の順番があるの?
 主治医から貴方の癌は、10年前からできていたのでしょう。治療が少し遅れるとしても執刀医に任せましょう。多くの患者さんとの死に向き会ってきた涼しげで、それでいて優しい目でさとされ、不思議な安心感から心の中で笑みがこぼれた。
 術後の説明では5年生存率は30%、再発率は70%~80%だと告げられた。東京がオリンピック開催国と招致が決まり、喜びに日本中が沸上っていた。その反面2011年の東日本大地震の悲しみに沈んでいた。驚きの大惨事、現実の物だと直視できないほどの災害が。行方不明者の捜索も進んでいなかった残された方たちは、辛い日々を送っていた。私はさよならを言う時間が与えられて、幸せなんだと不安を押し殺した。

 私がよく観る番組に、〇〇〇〇のマンスリーサポート・プログラムのCMが入ります。1日○○○円で、今にも死にそうなこの子供たちの命が貴方の御好意で救われます。この子達に生きる力をチャンスを……。根が悪人の私はいつも耳をふさぐか、チャンネルをかえていました。TVに向かって本当に子どもたちの口に、食べ物が行き渡るのかなぁーと。うんざりしていたが、待てよ、一口でも寄付していれば、CMが流れても平気でいられるなと安易な気持ちで入会してしまった。何を考えているのか(>_<)。初めはそう思っていました。でも今は俺が生きている間は、子供たちへ食べ物、ワクチンが行き渡っているのかなぁーと思える様になり、小さな灯りが……。頑張るかぁ生きて行こう……。

 故向坊氏の「はがき通信」バックナンバー95号を読み返した。壮絶な腎臓癌との格闘に胸が痛みます。彼が旅立つ数日前に電話をかけました。「御免なさいね電話は断っているのよ」「そうですね」。そのとき部屋の奥で向坊さんの声が「M君かな。電話に出たい。頸損患者には抗がん剤治療は地獄の苦しみだったよ」。治療を途中で止めて帰ってきたことを聞かされた。住み慣れた家、心安らかに旅立ちたかったのでしょうか……。私は電話口で感謝の言葉と涙しかでなかった。「M君、お母さんを大切にね」向坊さんとの最後の言葉になりました。

 「はがき通信」の存続の危機、発行部数の減少、会費不足……編集員の健康状態もありますが、他の要因もあるのでは。それは情報が必要な人、そうでない人、好いと思って言ったことが、相手の心の持ちよう一つで善にも悪にもなることも、40年頸椎を損傷して生活している私は、終活に向かって、老後の生き方を考えます。全力で生きなければならないと解ってはいるのですが……後ろ向きの生き方になっています。受傷間もない方達たちには耳にしたくない現実を無神経に伝えていたのかと……反省しています。生きるエネルギーは人それぞれですから、逃れるのではなく乗り越えて行くしかない。それらは時間が教えてくれること。
 大病を経て、5年以上生きながらえて来た私だが、2019年1月19日に父が他界した。かなり堪えています。私たちは生死の境を乗り越え、四肢マヒという現実に生きています。気持ちが一体化しない不安。PTSD=心的外傷後ストレス障害状態と言っても過言ではありません。緊急事態のいろんな出来事に対して、起こる心の自然な反応なのですが、不安がくすぶり続けると、それがトラウマになると言います。自分を守ろうとする気持ちが、感情をマヒさせ、喜び、悲しみ、恐怖、不安といった感情までも抑え込まれてしまうのだと。
 それらを克服する手段として体験を共有したり、自分のいい記憶を話し合うといった方法、悪いこともあったが、反対にこんな好いこともあったと、グループで話し合うことで、脳を活性化させる治療が適していると。

 向坊氏が生前「M君はがき通信に載せる原稿は、あなたが経験したこと、日常の出来事何でも構わないのだから」と語っていた。先を見越していたのですね。
 体験を共有することが、「はがき通信」の本来の姿と、内容に物足りないと思う人は読まなくても好いのでは。投稿者は、学者でも小説家でもないのですから、手足が動かせずに移動できない自体、不安な毎日です。愚痴や色んな不満を語りましょう。若い人たちの恋話も聞きたいですね。父さん91歳まで私と母を支え続けてくれて、ありがとう。

「あなたはガンです」

福岡県:K.M.

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