はがき通信ホームページへもどる No.166 2017.8.25.
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 『臥龍窟日乗』-48- ここだけの話 

 これより打ち明ける話は、筆者の人格ならびに尊厳を、いちじるしく損う惧(おそ)れをともなうため、けっして口外なきよう留意いただきたい。 
 高位頸損は実に痛ましい病気で、呼吸障害や血圧の乱高下が後遺症となる。脊髄の、脳にちかい部分をばっさりやられるので、人工呼吸器を手放せないかたもおられる。
 今年古希を迎えた私は、13年前の事故だったから、当時、56歳だった。追い風を背中いっぱいに受け、まさに順風満帆の人生だった。天空から地獄の底に叩きつけられた。
「仕事復帰なんて無理です。二足歩行はおろか、自力呼吸すらできるかどうか。とくに肺炎は命取りです」腫れ物に触るような担当医の慰めが、事態の深刻さを物語っていた。 
 4、5年は経ったころだろうか。定期的に訪れる訪看さんと雑談をしていた。
「でも、オレももう元人間の身だから……」
「なに言ってんのよ、ときどきオチンチン、勃(た)ってるわよ」
 ぎょっとした。そんなバカなと思った。
「ジイサンをからかっちゃあいけないよ」
 訪看さんはキッとなった。
「からかってなんかいないわよ」言葉がきついと思ったのか言い直した。「脊損の人って、勃つ人、けっこう多いのよ」
 ほんとかよと思った。事実なら嬉しい。でも、まったく快感も何もないのに、そんなことってありうるのだろうか。
 はらはらと涙が頬を伝わった。ふしぎな感動だった。訪看さんの目も潤んでいた。受傷3年くらいまでの私の錯乱期を、この人は知っている。
「ようやく諦めた人生に、またまた色気が出てくるな」
 照れ隠しに笑ってごまかした。男女の色気には縁はない。いまさら人生に未練が出てくると、かえってやっかいなことになる。

 昨年10月、アグレッシブ・リハが10年目を迎えた。苦しい10年だった。手抜きはいっさいしていない。でも手足は不貞腐(ふてくさ)れたように動かない。奴隷みたいな10年は、いったい何だったのだろうか。
 もっと別な生き方があったんじゃなかろうか。「ときどきオチンチンが勃っている」という言葉が呪文のように蘇った。魔が差した。
 気の置けないヘルパーさんに話してみた。「ええーっ、本気ですかあ」あきれた顔をしている。
 これは性の問題ではなく、命の問題だと私は諭した。「もし勃つたら、ヴァイタルは人並みって証明になるよね」
 おもしろい実験のノリで、ヘルパーさんは応じた。
 5分たち10分たった。反応はない。快感もない。目を瞑(つぶ)り「ゲッラップ」と気合を入れる。諦めの境地だ。
 しばらくして「おおーっ」と低い唸りが聞こえた。目を開くとヘルパーさんの崩れた笑顔があった。「勃ちましたよ。ほら、ビンビンに勃ってます」
 快感も触感も充実感もない。ただ命の証しだけが自己主張していた。肩肘張った痩せガエルが踏ん張って立っているみたいだ。悲哀ですらあった。だが「もう一旗揚げられるかもしれない」とひそかにほくそ笑んだ。

 好事魔多(こうじまおお)し。異変は三日後におこった。散歩の途中でグラッときた。血の気が引いて目の前が真っ白になる。入浴の日だった。くだんの訪看さんの当番だ。「血圧、上が70……、呼吸不全……、救急車」断片的な情報が耳に入る。
 年末から年始にかけて、2週間の入院はほとんど記憶にない。奇想天外な幻覚に捉われていた。妙にディテールのはっきりした大長編スペクタクルだった。最後が印象的だった。カーテンの蔭にぼろぼろの服を着た家族が立っていて、おいでおいでをしている。よく見ると、60年前のわが家族だ。私の受傷の年、弟と父は他界していた。
 病名は誤嚥(ごえん)性肺炎、敗血症ショック。退院後、訪看さんは開口一番「あんた、やったね」と言った。「誤嚥性なんてとんでもない。尿路感染よ。尿が濁っていたもの」
 私には言う言葉がなかった。
「けっきょく命を懸けて、命を確かめてきたんだ」
 憐みの表情で、訪看さんは笑みを浮かべた。

千葉県:出口 臥龍



 ロホクッションの空気調整方法の提案 

頸損歴31年、C4、65歳、男

1.提案の動機
 四肢麻痺者にとって、ロホクッションの空気調整は、たいへん大事な作業であるにもかかわらず、介助者の指先の感触だけがたよりで、もどかしい作業である。空気調整が適切でないと、褥瘡(じょくそう)ができて日常生活が一変してしまう。適切な空気調整とは、お尻とクッションの間に手を入れ、お尻の坐骨部がクッションの底から1.0〜1.5cm離れた位置になるように調整することである。それが自分の指ではなく、他人の指の感触によって行うので心もとない。うまくいかない時は、何度でもやりなおしをお願いしたいが、クレーマーのレッテルを貼られたら困るのでそれはできない。
 だれが見てもはっきりわかるような形で、お尻とクッションの底との間の距離がわかればよいと考えていた。そして直接ではないが、間接的に測る方法を思いついた。

2.車いすごとの座高測定

 <原理と調整方法>
 車いすごと座高を測る方法である。つまり、車いすに座った状態で、床面から頭のてっぺんまでを測る方法である。以後、車いすごとの座高を簡単に「座高」と呼ぶことにする。また図にその模式図を示す。



 空気をクッションに追加すると、クッションは膨らみ、お尻は上に押し上げられる。その押し上げられたのと同じ距離だけ頭のてっぺんが高くなる。つまり、お尻の位置の変化がそのまま「座高」に反映されるのである。もし、クッションにお尻が底付きを起こす「座高」がわかっているならば、お尻と底面間の距離は、現在の「座高」から、お尻が底付きを起こす「座高」を差し引くことで求まる。
 「座高」を測定しながら、空気を少しずつ抜いていくに従って「座高」は低くなっていく。お尻がクッションの底に付き始めると、「座高」の変化が小さくなり始め、お尻の全体が底面に付いてしまうと「座高」の変化はなくなる。この過程において、「座高」の変化が小さくなり始めたときの「座高」が、お尻が底付きを起こす「座高」である。
 褥瘡ができる可能性があるため、底面にお尻が付き始めたとわかったら、「座高」を記録し、急いで
クッションに空気を追加して、お尻の底付き状態から脱出する必要がある。
 「座高」測定で大事なことは、いつも同じ条件で行うこと、例えば座り方、また、座ったあと十分に時間が経過して姿勢が安定してから測定するなどの細心の注意が必要である。そうすると1mm程度の精度で「座高」が測定できる。

 <利点>
 この調整法の利点は、数値で表せること、再現性があること、お尻の状態と「座高」の関係をデータとして蓄積していくことができること、などである。しかも、そのデータは自分のお尻に特化したデータであるのでとても有益だ。ロホ社はお尻とクッションの底面間の距離は1.0〜1.5cmを推奨しているが、私の場合は、外出時に凸凹道を通った時にお尻の底付きが起こるらしく、坐骨部が赤くなることがあった。そのために推奨値より大きい、2.0cmをベストな状態としている。さらに空気を追加して3.0cmにしても、坐骨部が赤くなることはないが、時々、引っかきキズみたいなものができるので2.0cmに決めたのである。そのほか、この調整法の半年の経験からわかったことは、ポンプを1回ついた時の空気の追加で、「座高」はほぼ1mm高くなること、夏と冬の温度差による空気の膨らみ具合の違いは、8mm程度であること、などである。冬に近くなり寒くなると、空気の追加が必要となるのはこのためだ。

3.適応できるクッションカバー
 「座高」測定法が 使用できるのは、クッションカバーなしで使用する場合と、カバー付きで使用する場合は、使用するカバーが適切な仕様であることが条件となる。適切な仕様とは、カバーの表面張力が小さくて、クッションの自由な動きを妨げず、ロホクッションの体圧分散性能を阻害しないものである。カバーの影響については前号の「はがき通信」(165号)で述べたので参照してください。
 逆に、使用できないのは、表面張力が大きく、クッションの自由な動きを妨げ、本来の性能を阻害するカバーである。この不適切なカバーを使用した場合、クッションに空気を追加した時、クッションの大きさはカバーで制限されているので、クッションは膨らむことができない。従って、「座高」は変化せず、クッション内の空気圧が高くなる。よって、この場合の空気調整は、「座高」の測定でなく、空気圧を測定する方が優れている。しかし、このような状態では、ロホクッションの体圧分散能力が阻害されているので、まだふくよかで丸みを帯びたお尻では問題ないかもしれれないが、褥瘡を経験した骨ばったお尻だとすぐに褥瘡ができる恐れがあるから要注意である。

●ロホクッションの体圧分散能力にカバーが悪影響
 http://www.normanet.ne.jp/~hagaki-t/pcc165a.html 

 福岡県:Y.I.



   『腸科学−健康な人生を支える細菌の育て方』から学ぶ
 −健康と密接に関係する腸内細菌の役割−
 

1.『腸科学』との出会い
 きっかけは、「はがき通信」164号「乳酸菌で有形軟便」、そこでFさんに紹介された『乳酸菌は医者いらず − かしこい腸に育てる』を入手しようと東京駅丸の内の丸善3F新書コーナで出会ったのが本書だった。『腸科学』は『乳酸菌、宇宙へ行く』と隣り合わせで平積みされていた。立ち読みすると、『腸科学』の方がより情報量が多く、読み応えがありそうだったので購入し、帰りの電車の中で読み始め、帰宅後数日で一気に読了、老化に日々直面中の私にとって有益な健康情報であった。排便や体調管理に悩む頸損者にも役立つかと、本書で学んだ要点を紹介したい。
 『腸科学』の原著者である夫妻はともに米国スタンフォード大学の微生物学・免疫学研究者、腸内細菌研究の第一人者、自身の研究成果をまず長女の頑固な便秘対策に活用、健康に役立つ腸内細菌を育てる食生活の工夫、献立レシピを巻末に掲載した一般向け科学書であり、健康維持の実用書である。なお訳者は鍛原多恵子氏、原著は2015年、翻訳は翌年11月、早川書房の出版である。

2.なぜ今、腸内細菌が注目されるのか
 最近、テレビの健康番組などで腸内細菌、腸内フローラがよく登場する。私の学生時代、病原微生物の講義はあったが、腸内フローラや腸内の善玉菌なんて聞いたこともなかった。細菌といえばコレラ菌や赤痢菌など重篤な感染症の原因となる、いわゆる悪玉菌の病原微生物に限定されていた。
 なぜ今、善玉腸内細菌が注目されるのか。『腸科学』によると、腸内細菌の役割が解明され始めたのはつい最近のこと、まだヨチヨチ歩きの研究分野だそうだ。急速に注目を浴び始めたきっかけは、1980年代末、国際的規模で展開されたヒトゲノム解析研究、その研究で開発されたDNA解析技術の活用で腸内細菌に含まれる200万個を超える遺伝子が解明、それら遺伝子と現代人の健康の密接な関係が、ごく一部の研究成果から明らかになってきた。

 その注目点は、
(1) 指紋と同じように一人ひとりが固有の腸内細菌を持ち、そのゲノムはヒトゲノムと異なり、第二のゲノムとして活用できること

(2) 腸内細菌の構成によって過度の肥満、アレルギー、自己免疫疾患、糖尿病などいわゆる現代病が発生、さらには精神疾患の罹患にも関与する可能性が示されたこと

(3) 加工食品、抗生物質の乱用、清潔志向と過度の滅菌などにより腸内細菌は生存危機状態にあり、現代病多発の要因ともなっている。

(4) 健康や疾病に関与するヒトゲノムは先天的に決定し、変えられない。他方、腸内細菌の構成、すなわちそのゲノムは変えられる。生活習慣の工夫によって善玉腸内細菌を増やし、第二のゲノムの多様性を増すことで健康の維持増進が可能となる。

3.腸内細菌とは
 ヒトの腸内には細菌が100兆個以上、菌種にして1200から1600種、菌種ごとに固有のゲノムを所有、したがって菌種が多ければ多いほどゲノムも多く、多様性を増す。腸内細菌のゲノムはヒトゲノムの100倍以上、大半の菌は大腸に寄生、小腸で吸収されずに大腸に運ばれてきた食物、主として食物繊維を食べて生存、細菌が食べ残した物と細菌の一部が便となって体外へ排出される。便の大半は腸内細菌であり、便を分析することで、その人の腸内細菌が特定される。
 注目したいのは、人と腸内細菌は共生関係にあること。人は細菌に食物を与え、腸内で生存させる代わりに、細菌のゲノムに仕事をさせる。生来のヒトゲノムでは消化できない食物を人が生存に有用な分子に分解する。ある菌のゲノムでは分解できない食物も他の菌のゲノムなら分解できる。したがって菌種が多ければ人にとって活用可能な分子をより多く得ることができる。
 腸内細菌群に有用な仕事をしてもらうには、その細菌が必要とする食物を与えなければならない。もし細菌に必要な食物が与えられないと、細菌は生きるために人の腸液を食料として害を与えるか、死滅する。
 私たちは手軽に調理できる、あるいは調理不要な加工食品に頼りがちだが、加工食品は食物繊維を含まず、しかも殺菌されている。腸内細菌にとっては最悪の食物だそうだ。腸内細菌は人の食生活の変化に素早く順応、ある人が頻繁に口にする食物で生存する細菌群は多数派となり、反対に滅多に口にしない食物で生存する菌群は少数派、宿主の腸粘液で生存、あるいは絶滅する。
 抗生物質の乱用も食物や食器などの過度の殺菌も腸内細菌にとって生存の危機となる。加工食品、抗生物質の乱用、過度の殺菌により腸内細菌は生存危機の状態にあり、現代病多発の要因と重視される。

4.健康との関係
 ヒトゲノムの解析研究の予想外の成果として、人の腸内細菌が解析可能になってきた。その結果、多様性のある豊かな腸内細菌の保有者と多様性に乏しい貧しい腸内細菌保有者との比較研究によって特定の疾病罹患傾向も明らかにされつつある。その研究によると、豊かな腸内細菌保有者群は健康良好者が多く、反対に貧しい腸内細菌保有群は肥満、糖尿病、心臓病、肝臓病などの罹患者が多かった。
 さらに別の研究では多発性硬化症にも同様な傾向が示された。とくに注目されるのはアレルギー疾患、自己免疫疾患、湿疹、皮膚炎、潰瘍(かいよう)性大腸炎、クローン病などの多発から、腸内細菌と人の免疫系との相互関係である。
 これまで腸が免疫系の司令塔、腸内に入ってきた食物から有害物を検出し、攻撃し、体外へと排除する役割は多数の研究で解明されてきた。腸粘液にはたくさんの免疫細胞があり、絶えず腸内環境をチェック、有害物の侵入を察知すれば直ちに出動、腸内に侵入し、感染を起こそうとする有害物から人体を守る。腸内細菌は免疫細胞と協調,傭兵(ようへい)のような役割で人体を守る。腸内細菌が人の免疫系を活性化できる。その重要性に科学界が沸き立っているそうだ。
 それでは有用な菌を疾病予防薬、あるいはサプリメントとして開発、服用すればよいかというとそう簡単ではないようだ。
 現在、一番有効な方法は、有用な腸内細菌の食料となる食事であると、著者は強調する。腸内細菌の食料となる炭水化物、すなわち食物繊維を多く含む果物、野菜、豆類、穀物などを意図的に食べること。
 さらに著者が強調するのは、有用な腸内細菌の多様性を増すこと、その方法としては多くの人と接すること、犬や猫などペットと接触すること、土に触れることによって、それぞれの常在菌を体内に取り入れることだ。
 なお巻末のレシピは、米国人向けであるが、本文で触れられた海苔、海藻以外に、つけもの、みそ、しょうゆ、酢など日本には優れた発酵食品や調味料がある。さらに食物繊維の重要さも理解していたつもりだが、それが腸内細菌の生存に必要な食料とは気がつかなかった。腸内細菌と人との共生関係である。昼食を抜きがちだった私が、自身の食欲の有無にかかわらず、腸内細菌にえさを与えなければと食べるよう努め、食物繊維の多い食材を意識して料理するようになっている。『腸科学』で学んだ最大の成果かもしれない。

●乳酸菌で有形軟便 http://www.normanet.ne.jp/~hagaki-t/pcc164a.html 

千葉県:松井 和子



 ★★★ ひとくちインフォメーション ★★★ 


 ◆ ご協力を

 NPO法人「日本せきずい基金」
   基金残高(2017年3月末現在)
        27,137,387円
  [お問い合わせ先]
  日本せきずい基金事務局
  〒183-0034
  東京都府中市住吉町4-17-16
  TEL:042-366-5153
  FAX:042-314-2753
  E-mail : jscf@jscf.org
  URL : http://www.jscf.org 
  「日本せきずい基金」 



《新聞記事》危険でもつい利用 車いすでエスカレーター、複雑な事情

 高松市で、車いすでエスカレーターに乗って転倒し、後ろの利用者が巻き込まれて死亡する事故が起きた。メーカーなどは車いすでエスカレーターに乗らないよう呼びかけるものの、利用する人はいる。エレベーターが使いづらい面もあり、障害者や支援する人々は頭を悩ませている。

◎エスカレーターで車いす転落、巻き添えの女性死亡
 事故は10日午前10時40分ごろ、高松市内の商業施設にあるインテリア店「ニトリゆめタウン高松店」で起きた。
 香川県警によると、市内の無職男性(81)は車いすの妻(79)を後ろから支えながら、エスカレーター(高低差約5メートル、幅約1メートル)で2階から3階に向かっていた。だが、3階降り口の段差に車輪が引っかかり、バランスを崩して車いすごと2人は転げ落ちた。後ろにいた女性(76)が巻き込まれて全身を強く打ち、出血性ショックで死亡した。男性は左腕に軽傷、妻は頭に重傷を負った。悲鳴を聞いた店員が駆けつけ、緊急停止ボタンを押したという。県警が過失致死容疑で調べている。
 妻は普段から車いす生活を送っていた。この商業施設には、計7カ所ある1階の入り口やサービスカウンターで車いすを貸し出すサービスがある。夫婦はこの日、車で訪れた。男性が車いすを借りて駐車場まで運び、妻を乗せて移動していたという。
 事故現場のエスカレーターから20メートルほどの場所にはエレベーターがあった。男性は県警の調べに対し「そこにエスカレーターがあったので乗ってしまった」と話しているという。
 現場のエスカレーターには車いすでの利用を禁止する注意書きなどはなかった。ニトリは今回の事故を受け、全国の店舗にエスカレーターでの車いすやベビーカーの使用禁止を呼びかける看板を設置した。(森下裕介)
 (情報提供:2017年7月13日号 朝日新聞)







【編集後記】

 世にいう温暖化のせいなのかは定かではありませんが、日本の夏が、年を経るごとに、だんだんと長く、かつ暑くなっているように思います。豪雨災害も増えてきたと感じます。
 今年の北海道は、5月に早くも夏日が到来し、7月上旬には真夏日と猛暑日が2週間ぐらい続き、数日「日本で一番暑い地域」におどり出ました。北海道はエアコンの普及率が低く、私もエアコンのない部屋で暮しておりまして、きつい日々でした。
 そのさなかに、娘の高校で学校祭があり、準備作業〜本番当日〜あと片づけと、とても辛そうにして頑張っていました。私は、来年こそは学校祭へ遊びに行って、娘のバンド演奏を生で観たいと思っています。来年の7月は今年ほど暑くなりませんように!と祈っています。
 「温暖化」という言葉を素直に考えると、冬は短く、気温の低下がゆるやかになってもよさそうですが、現実は、そのようにはなっていません。日本の前回の冬は、全国的に寒く、降雪の量が多くて広範囲だったという記憶があります。
 ゴアの『不都合な真実』は間違いという説もありますが、人間による過去の統計データに基づく予測には限界があり、地球の気候変動についても、「神のみぞ知る」ことなのでしょうね。
 次号の編集担当は、瀬出井さんです。


編集担当:戸羽 吉則




………………《編集担当》………………

◇ 瀬出井 弘美 神奈川県 E-mail:
◇ 藤田 忠   福岡県  E-mail:
◇ 戸羽 吉則  北海道  E-mail:
  

………………《広報担当》………………

◇ 土田 浩敬  兵庫県  E-mail:

メールアドレスが適切に表示されない場合は、こちらへ

(2017年2月時点での連絡先です)

発行:九州障害者定期刊行物協会
〒810-0001 福岡市中央区天神1-16-1毎日福岡会館7F
電話:092-753-9722 FAX:092-753-9723
E-mail:qsk@plum.ocn.ne.jp

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