はがき通信ホームページへもどる No.157 2016.2.25.
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も く じ
ballごあいさつ 校閲担当:藤川 景
ball「はがき通信」からのお知らせ
ball第5回 合同シンポジウムのお知らせ 広報担当:麸澤 孝
< 特集! 「はがき通信」懇親会in横浜2015(その2) > 
☆『あー、やっぱりいいなあ』 広島県:M.K.
ballストーマ(人工肛門)造設への決断 神奈川県:H.S.
ball排泄Ben奮闘記 佐賀県:K.N.
ballイギリスの障害者に対する「ヘイトクライム」について 東京都:S.H.
ball格安SIMでスマホ料金節約 福岡県:T.F.
ball『臥龍窟日乗』-39-『グラバーの暗号』 千葉県:出口 臥龍
ball全員参加企画いいモノ見つけた! 〜20〜 コガメ
ball『夜と霧(新版)』 書評[5] 東京都:藤川 景
ball膀胱ろう潰瘍防止の手法をご教示ください! 編集担当:戸羽 吉則
★★★ ひとくちインフォメーション ★★★


ごあいさつ


 「はがき通信」の会計は、はじめ創始者の向坊弘道氏がおこなっていたが、その後数人の手を経て、途中亡くなる担当者も出たせいか、2006年4月、残高12万余円という緊急事態にあることが判明した。急ぎ購読者のかたがたに寄付を募った。その結果、またたくまに60万円以上が集まり、一息ついた。
 2015年、ふたたび経済危機に陥った。主な原因は、誌面版購読者約300名のうち、約200名しか購読料を支払っていないことにあるようだ。おそらくパソコンの普及でネット版が無料で読めるのにわざわざ購読料を払うまでもないと考えるひとが増えたのだろう。ところでネット版読者のなかには誌面版があることをご存じないかたもおられるということが最近わかった。これは製作スタッフの不注意といわざるをえない。
 あらためて申し上げる。ネット版の無料公開は、誌面版の購読料によって支えられていることを忘れないでほしい。さらに、すべて無償の有志の働きでかろうじて発行されている「はがき通信」に寄付は欠かせないということも。購読料と寄付金、この2つなしには「四肢マヒ者の情報交換誌」は存続し得ないだろう。
 

校閲担当:藤川 景


【4月号 特集「失敗から学んだこと」原稿募集!】




 私たち四肢マヒ者は日常や身体のことなど、できれば避けたいちょっとしたミスや大失敗から、試行錯誤の中で何か教訓や対策を学んでいるのではないでしょうか。
 そこで次号・158号の特集のテーマは、「失敗から学んだこと」にさせていただきます。
 ひとりひとりの失敗から学んで得た体験談を、情報交換のために出し合いましょう! はがき1枚や質問形式にひと言でもかまいませんのでドシドシご投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

〈質問内容〉
〈1〉どのような失敗から何か教訓や対策を学びましたか?
 ※事例が複数ありましたら、あれもこれもお願いいたします。
〈2〉失敗から教訓や対策につなげる取り組みや分析するコツは何かありますか?
〈3〉ついつい同じような失敗を重ねてしまったことはありますか?
〈4〉失敗後に対策が分からずに、何か誌面を通してみなさんにお聞きしたいことはありますか?
〈5〉他に何かありましたら。

締め切り:3月31日まで!




 「はがき通信」からのお知らせ 


 1.購読料の振込みのお願い
 口座番号等を印字した振込用紙を前号より同封させていただきました。年間購読料は1000円です。同封の振込用紙にてお振込みいただきますようどうぞよろしくお願いいたします。
 郵政民営化に伴い、電信振込みの手数料が大幅に値上がりしました。3万円未満540円になりました。振込み手数料が高く皆様には大変申し訳ございませんが、頸損当事者が会計担当ということでご理解いただき、ネットバンキングと通帳で管理のできる現状の振込み方法のみで今後ともよろしくお願い申し上げます。
 以下に540円より振込み手数料が安い方法を記します。ただし、ゆうちょ銀行総合口座通帳(旧郵便貯金通帳:以下「通帳」)を持っている場合に限られます。

(1) 振込用紙に記入して届出印を押し、通帳もしくはカードを持参して窓口へ出す。(144円)
(2) ATMで通帳かカードで振込む。(無料)
(3) ゆうちょダイレクト(送金回数5回まで無料。以後113円)

 ゆうちょダイレクトの利用には、ゆうちょ銀行の総合口座または振替口座を持っていることが条件で、近くのゆうちょ銀行・郵便局の窓口またはメールオーダにて申し込みます。
 申込み手続きが完了すると、サービスの利用に必要となる「利用者カード」等が送られてきます。申込み時に希望した各サービス(電話を通じた音声案内による「テレホンサービス」、専用のWebサイトで提供される「インターネットサービス」、携帯電話各社のネットワークサービス上で提供される「モバイルサービス」)で利用ができます。
(4)他の金融機関からの振込みもできるようになりました。(料金は金融機関別)
   銀行名:ゆうちょ銀行
   口座名:はがき通信
   口座番号:8567861
   店名:七四八店(ナナヨンハチ店)
   店番:748
   預金種目:普通
そして、ご本人が通帳をお持ちでない場合、ご家族の通帳からの振替でもかまいません。その場合、後日必ず会計担当の占部さんまで「購読者名」のご連絡をお願いいたします。
 また、新しい振込用紙には通信文欄がありません。購読料か寄付金かの内訳のご連絡もしていただけますと、会計管理がスムーズにいき大変助かります。メールを歓迎いたします。

 [会計担当:占部]
E-mail:makotti-u-666@jcom.home.ne.jp


 2.購読料未納のお知らせ
 今号では振込用紙の同封と合わせて、「はがき通信」購読料の未納額をお知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。帯封(おびふう)の「未納年数:」の後に数字を印刷してお知らせしてあります。たとえば、「未納年数:2」というふうに表示してあれば、2は2年間未納という意味です。1の場合、昨年の1年間未納だったという意味です。
 前年度もお知らせいたしましたが、2年以上購読料を未納の方は時期をみて発送を停止させていただくこととなりました。しかし、購読を希望されていて購読料を納めることが諸事情で難しい方は、発送停止される前に「はがき通信」スタッフまでその理由を添えてご連絡いただきますようにお願いいたします。スタッフ会議にてご検討させていただきます。
 「はがき通信」は、年間購読料1000円(年6回発行・1冊あたり約166円)で運営されております。また、さらなる誌面の充実を願われてご寄付されたありがたい寄付金が、購読料を納付されない方の購読料の補填(ほてん)になっている現実も否めません。どうかご理解いただければと存じます。発送停止後に再度購読を希望される方は、新規にお申し込みください。
 しかし、寄付金や購読料の多少にかかわらず、購読者すべての皆様のおかげで「はがき通信」は続いております。それは「はがき通信」スタッフの励みです。今後も皆様の期待に応えてがんばっていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 3.2017年度より購読料の値上げについて
 152号(2015年4月号)のU氏によります『監査を終えて』のご投稿にもありますように、購読料の未納者の方が多く、2015年4月号の発行から約3ヶ月振込み状況を確認させていただきました。
 残念ながら未納者のうち15名の方のお振込みしかなく、このままですと、現在の購読者数から年間の印刷や発行等に関わる経費が毎年約10万円ずつ不足していく事態となり、4年後には、資金不足から発行そのものが不可能な状態に陥ります。

 「はがき通信」スタッフ会議を開催し、
【2017年度より1,500円に購読料を値上げし、年6回発行、ネット版は無償公開】
という結論に至りました。

 この購読料値上げに関するお知らせ文は、2016年度まで毎号掲載させていただきます。
 今回は「はがき通信」の根幹に関わることですので、皆さまからのご意見・ご要望・ご提案等、何かよい解決策がございましたら、ぜひスタッフまでお寄せください。お待ちしております。
●監査を終えて http://www.normanet.ne.jp/~hagaki-t/pcc152a.html 

 4.バックナンバーの有効活用について
 「はがき通信」の有効活用として四肢マヒ者とつながりのあるところ(病院の待合室や病棟のデイルーム・談話室、看護・医療・福祉系の専門学校・大学の図書資料室、障害者センターなど)に、2穴B5ファイルに綴(と)じたバックナンバーを、了承を得て置かせていただいています。また前号より、綴じやすいように“2穴開け”を開始いたしました。
どなたかそういう四肢マヒ者とつながりがある施設をご存知でしたら、無償にて送付させていただきますので、施設側と交渉していただいて置かせてもらえますように、皆さんの力をお貸しください。また、福祉関連だけではなく、何かのイベントなどで配布、ご活用いただいてもかまいません。
 その後、最新号を(スタッフで話し合い)無償で定期的にお送りさせていただくことも可能です。ご希望やご都合に合わせて、バックナンバーをお送りさせていただきます。お問い合わせは編集スタッフまで。新規購読者を増やすために、どうぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます。




 5.ご寄付のお願い
 前号より、振込用紙を毎号同封させていただくことになりました。昨年の横浜懇親会の最終日の「はがき通信」会議で、財政難のお話から『寄付もしたい』というありがたい発言があり、編集スタッフでその後話し合った結果、「それなら毎号振込用紙を同封したらよいのではないか」ということになりました。
 「はがき通信」の存続のためにも厳しい社会情勢ではありますが、些少(さしょう)なりともご寄付を賜りますれば幸いです。ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 6.ご投稿のお願い
 (購読者でないかたの投稿もお受けしております)

 本誌は、四肢マヒ者本人や家族および関係者が、さまざまな四肢マヒにまつわることを投稿して情報交換するため隔月発行しております。
 多くの方から持ち寄られる四肢マヒ者の経験に基づいた情報は、より多いほど生活の糧になるかもしれないことから、購読者でないかたの投稿もお受けしております。インターネット版を閲覧されている四肢マヒ者の方々にもぜひご自分の経験されたことのご投稿を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
 ※宛先はトップページ下部のいずれかの編集担当者のメールアドレスまで、差し支えなければ、年齢・都道府県・四肢マヒ者歴を明記のうえお送りください。氏名表記については、誌面版は本名、ネット版はイニシャルを基本(ペンネーム・イニシャル・匿名もあり)とさせていただいております。

 7.ご投稿後の返信メールの不着について
 ほとんどのご投稿は電子メールにて届いておりまして、届きましたら100%必ず編集担当者からお礼のメールを返信しております。
 もし、ご投稿メールを送信いただいてから1週間経っても返信メールがないときは、何らかの不具合で編集担当者がご投稿メールを確認できていないおそれがあります。そのときはお手数ですが、編集担当者の3名(瀬出井弘美・藤田忠・戸羽吉則)全員あてに再送信をよろしくお願いいたします。




 第5回 合同シンポジウムのお知らせ 


(社)日本リハビリテーション工学協会・全国頸髄損傷者連絡会 合同シンポジウム
テーマ : 〜「生活のなかでの褥瘡」その向き合い方〜(仮)
日時 : 2016年5月22日(日)13:00〜17:30
場所 : 東京都 練馬区立 産業プラザ ココネリホール (西武池袋線練馬駅 隣接)
※会場内で「頸損者の生活に有益な支援機器の紹介と展示」も行います。
 詳細・内容は決定しだい、次号「はがき通信」、東京頸髄損傷者連絡会ホームページに掲載します。

●東京頸髄損傷者連絡会 http://www.normanet.ne.jp/~tkyksn/ 
【問い合わせ先】東京頸損連絡会 tokyokeison2012@gmail.com
 
 

広報担当:麸澤 孝


<特集!「はがき通信」 懇親会in横浜2015(その2)>



 『あー、やっぱりいいなあ』 

C4、5、57歳

 受傷22年。気が付けば2人娘たちもそれぞれにお母さんとなり、孫が2人できました。と、いつしか‘ばあば’と呼ばれるようになり、春にはもう1人孫が増える予定です。
 5年前、長女が結婚して‘ばあば’と呼ばれるようになったころから、夫の母の心配にも悩まされるようになり、そして元気が自慢の夫も倒れ入院。私にもそんな時が来たのだあ、と嬉しい出来事の半面ため息まじりのこのごろ。。。
 そして年をとったのか、2年前続けて2度の肺炎。と同時に左背中から腰への陣痛のような激痛と、右半身の首から顔の異常な汗に悩まされるようになりました。ひどいストレスや体に不具合が起きるたび、今でも続いていますが、どうも自律神経から来て(?)いるようで、薬と慣れでなんとかしのいでいます。でもやっぱり気持ちに元気がでないというか、すっかり出不精になり困ったもんです。
 こうなるとやっぱり“「はがき通信」懇親会で元気をもらう”しかないな、と思いつつ横浜まで行く自信がなく悩んでいると、「行こうやあ。申し込むだけ申し込んどきんさい」とOさんに背中を押され、締め切りぎりぎりになって申し込みました。が、申し込み間もなくまたもやまさかの肺炎……。 しかし「みんなに会いたい!」これが力になったようで、早く回復し参加することができました。
 車椅子生活になって初めて新幹線に乗ったのが、「はがき通信」懇親会in横浜でした。14年前です。しかも高校生の娘と2人っきり。大冒険です。今から思えばよくもまあ……と思うけれど、「はがき通信」はこんな勇気を与えてくれるんですよね。この新幹線初乗り以降すっかり自信が付いて、長距離の旅やコンサート、スポーツ観戦など楽しんでいます。
 懇親会前日まで体調に不安があったけど、新幹線に乗るとだんだん元気が出て来て、岡山からは友達も乗って来て久しぶりの笑顔に出会え幸せ。会場に着いてみんなの顔を見ると長旅の疲れも吹っ飛びました。何年ぶりかに会う方も初対面の方も、いつも会っているような身近な感覚で、自然体で接することのできる不思議な空間……。



 横浜という都会の会場は、チャレンジャーになれるんですよね。広島のローカル人には迷路のような駅や地下道。普通だと避けて通りがちですが、こういった機会がチャレンジの勇気を与えてくれる。しかし……レセプション会場“崎陽軒”へIさんに案内していただいて、なんとなくわかったつもりでも、帰りは「・・・??」。やっぱり田舎のネズミは田舎のネズミかな?(笑)
 2日目の夕食や、最終日の話し合いの後もいろいろお話ししたけど、みんなの笑顔のその裏には、それぞれに悩みをかかえていることを知りました。あー、私は何をやってるんだよ。まったくう。。。だめよ〜だめだめ……。横浜行きで自信がつき、出不精からも少しずつ解放されて来ました。頑張りますよ〜。来年もみんなに会えるためにも。



 2日目の自由行動の日、鎌倉へ行きました。鎌倉は静かで風情豊か、和テイストのおしゃれなお店や工芸品のお店が並んでいて、ゆっくり楽しめるのかと思っていました。ところが人人人……びっくりポンです。のんびりぶらぶらなんてとてもとても、がっくり。生シラス丼のお店がいたるところにあり、なんかが違う……。ま、とにかく一番の目的鶴岡八幡宮へ。鶴岡八幡宮では結婚式や式の前撮りが行われており、心が温かくなります。鶴岡八幡宮には折り鶴の形をしたお守りがあるんですよ。支え続けて下さっている大切な方々が闘病中、ぜひこのお守りを届けたくて。良くなりますように……。
 その後、待望の江ノ電に乗りました。でも時間がなく、長谷寺はあきらめ江の島まで行きました。サザンやチューブのファンである私たち、サザンやチューブといえば湘南、江の島ですものね。海を見ながらのんびり電車の旅……と想像していたのに、おっとどっこい電車はまるで超満員の朝の通勤電車並み。あこがれの“生”江ノ電だって見る間がなく……。押し込まれながら電車に乗り込み、景色は旅中の元気なおばちゃんの顔ばかり……(笑)。



 江の島で降りましたが、滞在時間はたったの約20分。江の島が見えるところまで行って帰るのがせいいっぱい。なんとまあ……。帰りの江ノ電は比較的ゆとりがあり、窓からは湘南の青い海が見えました。鎌倉から、各駅ごとに楽しそうな場所がありそうです。いつかゆっくりと時間をかけて、各駅停車の旅を楽しみたいなあ、と思いました。
 「はがき通信」懇親会in横浜をご準備していただいた皆様、ありがとうございました。またもや横浜大会が自信を与えてくれたようです。来年の「はがき通信」懇親会はどこかな? 楽しみにしています。
 

広島県:M.K.

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