は が き 通 信 | No.59 - Page. 1 . 2 . 3 . 4 . 5 |
POST CARD CORRESPONDENCE | 1999.9.25 |
バリアフリーという言葉が金科玉条のように言われてすでに何年になるでしょうか。そして今、この言葉も古くなり、替わりにユニバーサル・デザインという言葉が登場しています。
編集委員 向坊
|
大会実行委員長 大竹保行 TEL:(0824)20-4012 FAX:(0824)34-4749
ohtake@enjoy.ne.jp ひとつは、今は漢字Pワードを呼気スイッチでやっています。パソコンの時に使う、マウスのかわりになるスイッチがありませんでしょうか? そしたらホームページを見たり、Eメールを送ったりできるのですが……。 もうひとつは、ずいぶん前になるけれど、「成人式に着物を着ました」という投稿のことを「はがき通信」で読みました。私も今年で20歳になるので、来年の成人式には着物を着たいと思っています。どんなふうに頼んで、着物を上下に分けてもらったのですか? 誰がどういうふうに着させてくれたのですか? 私は寝ながらでないと着られません。 この夏、浴衣は母に着させてもらいました。赤紫の色で、黄色と青の朝顔がついています。帯は無地の黄色です。その着物を着て、病院の夏祭りを楽しみました。自分に良く似合っていたので、着物を着ることができて本当に良かったです。
南埼玉郡 RW(代筆:母)
今年に入って、突然発熱したり食欲不振などで体調が思わしくなく、気になりながらも延び延びになってしまいました。 6月にペースメーカーが動かなくなり、今は呼吸器だけの生活です。今更ながら自力呼吸の訓練をしていて良かったと痛感しております。少しだけ不便になりましたが、なんとか過ごしております。 話は変わりますが、2月に上田さんが亡くなられてしまいましたね。まだお若くあんなに前向きに生きていらっしゃったのにと、残念な思いで一杯でした。訃報に接し、さっそくお悔やみを申し上げたくお便りしたのですが、不在とのことで戻ってきてしまいました。 去年の懇親会でお目にかかり、自分では親しく感じておりましたので、気持ちを伝えることができず残念です。返ってきたお香典も、どうしたものかと思いましたが、寄付させていただくことにいたしました。遅くなってしまいましたが、購読料と共に送金させていただきます。
東京都清瀬市 清瀬寮護園内 MT
今年の2月に主人が頸椎を損傷し、事の重大さにどうしたものかと思いあぐねているうちに、もうすぐ半年になります。 今後の生活のことを考えた時に、あまりにも障害(特に四肢マヒ)について無知であることが痛感させられ、何か情報がないものかとさがしていたところ、「はがき通信」のホームページに目が止まりました。 皆様がそれぞれの障害を持ちながら、仕事復帰をされている人、海外旅行などにも挑戦するなど、本当に頑張っておられる様子に、主人も何とかなるかもしれないと、漠然と一筋の光が見えたような気がいたしました。 そして、キカイ音痴の私たち夫婦も、いずれはパソコンを購入して、自由に操作できるようになってみたいと思っています。今後もどうぞよろしくお願いいたします。時節柄お体を大切に頑張って下さい。
福岡県 : KT
残暑お見舞い申し上げます。たいへんご無沙汰いたしております。お変わりございませんでしょうか? 私のほうは、元気です。
7月に陸上の大会に出場するため、カナダのトロントに行ってきました。大会への申込みから飛行機の手配等、初めての経験でいい勉強になりました。 カナダは、自然も、人も、道路も、食べ物も、何もかもが大きい国でした。こんな豊かな国がある一方で、地球的には人口急増と食料危機がさけて通ることができない問題として存在する、とても不思議な感じがしました。 今年は、梅雨明けがおそい分、残暑が厳しそうです。お体に気をつけておすごしください。
福岡市 : YM
いつも楽しく、また真剣に読ませていただいています。さまざまなことにチャレンジされている会員の方、障害を持って生活する前のまだ悶々としている家族の代弁などをきいていると、時代の移り変わりと共に、変わらない部分も含めて情報交換の大切さを痛感しています。
京都市伏見区 : TK
腹も身の内という腹は胃の腑のことを指すのだと思うが、私の場合、屁が腹部全体を慢性的に占拠している。それが気になって辛くなりだしたのは、ここ四、五年のことだろうか。リクライニング式車イスを倒した姿をガラスに映すと、まるでKOされた蛙だ。 格好もさることながら、腸以外の臓器は後ろへ上へ追いやられた圧迫感が何とも不快だ。痙性も強くなり、出そうで出ないゲップに所構わず口をパクパクさせなければならない。「諸悪の根源は便とガスよ!!」指摘はすれど所詮ひとの腹、家人の同情も親身も、せいぜい太鼓腹を指先でぽんぽんと叩く程度。浣腸でスッキリと便が出たなと思っても、どこからともなく湧きだしたガスがいつの間にかズボンのウエストを一杯に伸ばしてしまう。ガスの出やすくなる薬も同じこと、出口の開閉がこちらの思惑通りにならないのだから、よけい始末悪い。一番良いのは、松井和子著『頸髄損傷』にあるように、ベッドにカエル足で横たわること。身体の力が抜けてウトウトとする頃に決まって、「プーッ」「プアーッ」の音に驚かされる。同じその姿勢でも、早く出てくれないかなとそちらに神経が行ったり、緊張しているとなかなか出てくれないから不思議だ。 オナラが出やすいからといって、一日中まどろんでいるわけにも行かない。座った時に肛門を塞がないよう、クッションに穴をあけたりブリッジにしたり、工夫をすれどはかばかしいものはなかった。 それがある時、面白いことを発見した。横向きになって、圧迫されていた背すじを叩いてもらっていた時のこと。尾てい骨の下辺りを「とん、とん」とやると「プッ、プッ」「んっ?」。もう一度「とん、とん」とやると、やはり「プッ、プッ」 行き場を探してたオナラが「とんとん」の合図に応えて、行儀良く飛び出てくるではないか。以来大きなお腹を抱えた時はこの方法に頼っている。が、これとて座った姿勢のままでは対応できないのだから、根本的な解決策にはならない。今でも車の排気管を見るたびに、それが自分のお尻に付いた時の快感を想像するだけで身が震える。 なぜ、屁のつっかえ棒にもならない話を延々と続けてきたかというと、この尾てい骨の下辺りを「トントン」がオナラだけでなく、オシッコやウンコにも効果ありということを、皆さんに知ってもらいたかったからである。手圧で排尿をされている方ならお分かりになると思うが、時に変な痙性が圧迫を妨げ残尿が気になることがある。そんな場合、一日に一度でも良いからこの「トントン」をお薦めする。出きったと思うオシッコが、音を立てて流れ出ることがあるからだ。 長々とクサイ話を聞いていただいた。救いは、たぶん臭いは伝わらないだろうということ。30年以上も昔のこと、胸腰椎を損傷した連中が、排尿排便の際に「トントン」の場所を刺激していたのを思い出す。たぶんその辺りにはそれらを司るメカニズムが存在するのだろうが、わたしが己のこととして実感したのはここ2,3年のことなのだ。
横浜市 :M m-tateo@super.win.ne.jp
|
ホームページ | ご意見ご要望 |