SL山口号に乗りました!
1年前の出来事でどうかと思いましたが、コロナで重たい気持ちが少しでも和らいでいただけたらいいなあ、と報告させていただきますね。令和元年11月2日、ずっと乗ってみたいと思っていたSL山口号に乗りました!新山口駅→津和野駅の旅、娘のAKファミリー・Y(8才)とK(3才)、AZファミリー・R(5才)とN(1才)と一緒の総勢8人です。それぞれの父ちゃんは仕事で来られず残念!1月11日誕生日を迎えた日、「還暦のお祝い何が良い?考えておいてね。」と娘達から言われつつ、なにも思いつかず夏を迎えました。「みんなでSL山口号に乗りたいなあ。」と夫に言ったのが、こういった形でプレゼントとなりました。やったー!
以前、車いすでSL山口号に乗れると山口駅で確認していたのですが、広島駅でチケットを取る際に、乗れる乗れないのすったもんだ劇。1回目の予約のとき、朝駅へ電話連絡し夕方まで待たされたあげく「乗れないと言われた。」と気落ち気味の夫。おかしいなあ、HPには車いす対応車両の写真が紹介されている。納得できないので、私が直接山口駅へ電話して聞いてみました。やはり大丈夫とのこと。気になる箇所のサイズを測っていただくと、車両の乗り降りのドアサイズは91cmと広く、段差はスロープで対応。席への通路は狭く61cmだけど、私の車いすなら十分通れる。座席は新幹線と同じく2席外してあり、車いすスペースは85cm。津和野駅も対応大丈夫と言われました。予約再チャレンジ!広島駅はやはり「乗れない」の1点張り。「頑張ってよ!」と夫の背中を押し粘った結果、広島駅の知識不足判明。2日がかりのやり取りで、やっとチケットを手に入れることができました。
※大きい車いすは、駅、車両内に車いすが常設されていたようなので、飛行機と同じく乗り換えれば乗れるかも?それと車両によったら、車いす車両でなくても乗れそうな気がします?ご確認してみてくださいね。
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[令和元年11月2日土曜日]
広島駅北口新幹線乗り場前でAK達と合流。岡山在住のAZ達は岡山から乗って、新幹線内で合流。広島駅で駅弁を買い出発です。
★広島駅→新山口(新幹線)
新山口駅→津和野駅(SL山口号)
[SL山口号]
下り新山口駅10:50→津和野駅12:59
上り津和野駅15:45→新山口駅17:30
SL山口号、予定通り10:50出発!車両の客車は5号車まであって、それぞれに様式が違う。車いす対応車両は5号車。レトロだあ。ただ通路が狭いよなあ。
★SL山口号客車両
http://www.c571.jp/slinfo/passenger.html
思いの外、ちびっ子達はいい子です。時折、窓を開けようとするYを止めるのは仕方ない(笑)、開けたくなるよねえ。そして心配をしていた揺れは、ほとんど気にならない。このSLの音、煙まじりの懐かしい匂い、椅子や窓の感じとか子供の頃がよみがえって来る…。福地駅だったかなあ、撮影時間が持てるように10分ほど停車。
12:59津和野駅到着。改札口へ行くには陸橋だけど、車いすが通れるスロープがありました。
街路樹のイチョウも黄色に染まり始め、紅葉が始まっていました。津和野について、すぐお揃いのSLのTシャツを買って着替えたYとR。11月だというのに、青空が広がり日差しはやさしい。私には心地いいけど、ちびっ子達には少し暑いようで顔には汗。この2人の時間をどうやってつぶさせようか、と思っていたけど、お堀の鯉に夢中で走り回り、ソフトクリームを食べたり飽きることもなく大はしゃぎ。よかったあー。
あっという間に時間は過ぎて帰りの時間。ほんとうにあっという間だった…。特別何をするわけでもなく、ちびっ子達が楽しそうに遊ぶ中、久々に娘達とたわいない話ができて、いい時間を過ごすことができた津和野。何でもないこんなひと時が、とても幸せに思えました…。
15:45、モクモクと吹き上がる力強い煙と警笛と共に新山口駅へ出発!車両後部にはデッキがあり、帰りは車両から外に出られて、夫とY、Rは出ました。出て間もなくトンネルに入り事件です、3人ともすすで手や顔は真っ黒(笑)。
途中、枕木火災で駅にしばらく止まったため、新幹線に間に合わず。通過の多い新山口駅、次の新幹線が来るまで1時間近く待ちました。夕食を済ませ新幹線に乗り、広島へは19:30頃着。AZはさらに岡山へ40分。もうすっかり日は落ち、というより夜。風は冷たい。悪かったなあ…。ちょっと疲れたけど、楽しいSL山口号での思い出ができたよ~。ちびっ子達が大きくなったとき、覚えていていてくれるかなあ。夫のHさん、AK、AZ、そしてY、R、K、N、ありがとう!
ただただとても悲しい事件発覚!家に帰って気付いたのですが、みんなで写真を撮るのをすっかり忘れていました。SL山口号と一緒に記念撮影を、と思っていたのに…。残念!!! 相変わらずの我が家です(笑)。
広島市:M.K.
全員参加企画
『いいモノ見つけた!』 ~35~
【リーブス革鞄店Foglia オイルレザーA4ビジネスバッグ】
仕事用のバッグを新調しました。これまではファスナーのタブがループ状でないモノは指が入れられるよう組紐などを後付けして使ってました。今度のは福岡市に本社と自社工房があるメーカーさんだったので、ダメもとで「ループ状のタブを付けてください」とお願いしたところ快く加工してくれ、さらに社長さんから「工房直売の強みですので…」との心強いメッセージもいただきました。
(福岡県)天神地下街とキャナルシティ博多に店舗があり、他にもいろんなタイプのバッグや革製品があります。お店のスタッフも職人さんでワンオフの加工等打ち合わせもその場でできると思います。近くに行った際は寄ってみてください。(2020/11/19)
「リーブス革鞄店」
【会社HP】http://www.leaves-jp.com/
【オンラインストア】https://leaves-store.com/
価 格: 66,000円(税込)
紹介者:K.Y.
マスコミから
バリアフリーのソフト基準を改正… 車いす固定の作業など義務付けへ
国土交通省は10月7日、公共交通事業者が提供する高齢者、障害者が移動するためのソフ
ト基準を新設するなど、公共交通移動等円滑化基準省令を改正すると発表した。
バリアフリーのハード基準に基づいて整備された車両や旅客施設のうち、設備の構造上の問題、運行の安全や旅客の安全確保の観点から、旅客が利用するには公共交通事業者の職員などが操作する必要のあるものについては、役務の提供を義務付ける。具体的には、旅客施設や車両に設置された渡し板やスロープなど、車いす使用者が車両に乗降する際に必要な設備や、バス車両や船舶の車いすスペースに設置された、車いすを固定するための装置。
乗合バス車両、福祉タクシー車両などにハード基準で設置が義務付けられた文字で意思疎通を図るための設備については、聴覚障害者の求めに応じて役務の提供を義務付ける。
ハード基準で設備の設置の代わりに職員が人的対応を行うことで適用除外とされている福祉タクシー車両などは、人的対応をする役務の提供を義務付ける。
また、ハード基準で設置が義務付けられる車両などの運行情報提供設備は、文字及び音声で提供することを義務付ける。
旅客施設の休憩設備や、鉄軌道車両、乗合バス車両などの車両で、優先席を設置する場合、付近に優先席の対象となる者を表示することを義務化する。
これらの改正についてパブリックコメントを実施し、2020年12月に公布して2021年4月1日に施行する。(レスポンス編集部)
(情報提供:令和2年10月10日 レスポンス)
全国初、頸髄損傷者を中心に就労支援 別府市の国立別府重度障害者センター
◆ 事故や病気で頸髄(けいずい)を損傷した障害者がリハビリに励む国立別府重度障害者センター(大分県)は、10月から新たに就労に向けた福祉サービスの提供を始めた。四肢にまひのある人がパソコンを使った実務的な技能や知識を身に付け、企業への就職や在宅就労を目指す。
これまでのリハビリは日常生活の機能を高める自立訓練のみ。今回、障害者総合支援法による「就労移行支援事業」に取り組み、多機能型事業所となった。頸髄損傷者を中心に就労支援をする事業所は全国で初めてという。
訓練室の一角に就労支援エリアを整備し、情報処理の指導員3人を配置した。対象者は日常生活動作(ADL)をある程度訓練してきた人。個人のスキルやADLの状況に合わせた個別プログラムを作成し、段階的なカリキュラムでエクセルやパワーポイントなどパソコンソフトの技術を習得してもらう。「模擬職場」の体験や、ビジネスマナーなども指導し、就職活動の支援をする。
原田久嗣さん(20)=山口県防府市出身=は10月初めに入所。個別プログラムを受けて3週目となる27日も資格取得に向けた試験問題に取り組んだ。
原田さんは高校2年の時にスポーツ事故で頸髄を損傷、車いすでの生活となった。今春まで2年間、同センターで機能訓練を受けた。「就職するためのスキルを身に付けられ、社会人としての知識や心構えも学べる」と再び来所。「まずはワード、エクセル、パワーポイント各2級の資格を取得し、他のソフトにも取り組みたい。一歩一歩進めていきたい」と意気込む。
工藤裕司所長(58)は「頸損者が就労に向けて取り組むことのできる事業所は少ない。ここでは理学療法や作業療法など健康管理もでき、職業復帰に向けしっかりとしたサポートができる。意欲のある人にぜひ利用してほしい」と話している。
(情報提供:令和2年11月10日 大分合同新聞)
神経再生、効率化の新手法を開発 慶応大のチーム
慶応大のチームは23日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を神経組織の一部に効率的に成長させて再生する手法を開発したと発表した。脊髄損傷のマウスに移植し、股や膝の関節がスムーズに動くようになることを確認したという。
チームはiPS細胞を使う別の手法の臨床研究も進めている。神山淳准教授は「将来は脊髄損傷の状態に応じて移植する細胞を使い分け、治療効果を高めたい」と話す。
成果は米科学誌に掲載された。
(情報提供:令和2年11月23日 共同通信)
【編集後記】
今号では、Kさんから当日の楽しい雰囲気が伝わる写真多めのご投稿をいただきました。ご投稿の一例として、写真はたくさん撮っているが文章を書くのは苦手という方は、たくさんの写真+説明文という方法もございます。
これからも四肢マヒ者の情報交換のために、どうかご自身の経験をご投稿くださいますよう心よりお待ち申し上げております。
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そして「はがき通信」ホームページ版(ネット版)編集担当者を、8月から自薦・他薦を問わず広く募集していますが、残念ながらまだ手を挙げられる方は現れていません。担当後任者は普段閲覧しない第三者より、ホームページ版を必要として閲覧している方に担当を担ってもらえればと考えています。自薦・他薦を問わずにどなたかホームページ版を再開するために担当就任のご検討の程どうかよろしくお願いいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
また手元にWebページ作成ソフトのホームページ・ビルダー21(Win版)通常版の未使用品があります。サイト編集の経験があるが、編集ソフトがないという方等々、後任者はご活用くださればと思います。
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次号の編集担当は、瀬出井弘美さんです。
編集担当:藤田 忠
………………《編集担当》………………
◇ 瀬出井 弘美 (神奈川県)
◇ 藤田 忠 (福岡県)
………………《広報担当》………………
◇ 土田 浩敬 (兵庫県)
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発行:九州障害者定期刊行物協会
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