マスコミから
国立米沢病院で障害者2人を虐待 職員延べ11人が足つねり、侮辱も
(山形県)米沢市の国立病院機構米沢病院(飛田宗重院長)で2018年度、男女延べ11人の看護職員が障害のある患者2人に対して介助の際に足をつねったり、心理的に侮辱したりする虐待をしていたことが26日、関係者への取材で分かった。同病院は山形新聞の取材に虐待の事実を認め、「誠に遺憾」としている。
関係者の話を総合すると、虐待は身体、知的の重複障害がある60代男性と、身体障害者の20代男性に対して行われた。60代男性には職員6人、20代男性には職員5人が関与し、足をつねり、「ばか」「アホ」といった言葉を浴びせたほか、おむつ交換を放置したり、食事を最後まで取らせなかったりしたこともあったとみられる。関与した職員は40~60代だった。
同病院の小山輝義事務部長は関与した全ての職員が虐待行為を認めているとし、「一部行為については、虐待との認識を持っていなかったと考えられる」と語った。虐待の内容や行われた日時は明らかにしなかった。
病院の説明では、患者の本籍地の自治体が情報を得て現地調査し、虐待と認定した。病院も調査を進め、事実を把握して関係機関に報告。患者家族に説明し謝罪しており、関係した職員に対して厳重注意などの処分を行った。院内で再発防止策を検討し、職員対象のセルフチェックシートを作成して人権を尊重した適切な介助の徹底を促しているという。
同病院は1951(昭和26)年4月に国立米沢療養所として創立。重症心身障害者や神経難病などの患者を受け入れている。病院ホームページによると、患者への約束に「権利を尊重した医療」「満足してもらえるような愛情を持った医療」を掲げている。
情報提供:令和2年3月27日 山形新聞
新幹線の車いすスペースを拡充へ ネットで利用当日予約も可能に
赤羽一嘉国土交通相は3日の記者会見で、新幹線の新たなバリアフリー対策を発表した。車いす用のスペースを拡充するほか、利用当日のインターネット予約を可能にする。JR各社の協力を得て早期実現を図る。
現状の車いす用スペースは新幹線1編成当たり2~3カ所しかない上、面積が狭く、車いすが通路にはみ出してしまう問題があった。利用には原則、電話や窓口で2日前までに申し込む必要があり、急な用事で新幹線に乗るのが難しかった。
赤羽氏は昨年12月、新幹線のバリアフリー化を進めるため、JR各社や障害者団体を交えた検討会を設置していた。
情報提供:令和2年3月3日 共同通信
【編集後記】
会計監査報告によりますと、購読者数がなんとか200名を割り込まずに一安心しています。2015年度に300名を切り、購読料1000円では年間発行経費をまかなえなくなるため、2017年度から1500円に値上げさせていただいたところです。
今後200名を割り込んだときは、負のスパイラルに陥ることを危惧しています。まだスタッフ間で話し合っていませんが、再度値上げをお願いするのか、あるいは値上げせずにある程度の数まで減ったときは使命は終わったとなるのか等々、いずれにしても赤信号は灯ると思います。
それから、未納者が51名(過半数が複数年未納)おられます。4人に1人が年間購読料を支払われていなくて、単年でみれば発行費が足りずに途中廃刊の状況です。
先行き不安な話ばかりですが、どうか「はがき通信」存続のためにも、新規ご購読のお申し込み、および(帯封の未納年数をご確認の上)購読料をお支払いされますよう、重ねてお願い申し上げます。
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次号の編集担当は、 瀬出井弘美 さんです。
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