特集 我慢や無理せず早めの対処
〈1〉体調が悪くならない秘訣や方策は? 以前は障害を負う前のイメージで少し我慢していれば治るだろうと高を括っていたのですが、無理をすると余計にひどくなることを体験してからは、少しでもおかしいかなと思ったら風邪薬を飲むなど早めの対策をするようになりました。 〈2〉体調管理の失敗例やその対策は? 少しでも体調がおかしいと感じたら無理には外出しないようにする。 〈3〉冬に特に心がけていることは? 身体を冷やさないようにする。 〈4〉暖房器具のことやおすすめグッズは? ガスファンヒーターを使っていますが、乾燥防止のために加湿器(スチーム式)も併用している。 〈5〉外出先で留意点やおすすめグッズは? 外出時には必ず肩と足首にホッカイロを貼る。 〈7〉他に何かありましたら。 ほかのひとは室内の乾燥防止対策はどうしてるのか? 東京都:M.I. 特集 冬の体調管理
私の場合、寒いと膀胱炎になるようで頓服用のクラビットを常備、外出時には「貼らないタイプ」のホッカイロをポケットに入れておき、ときどき左右入れ替え、時にはお腹に当てて温める。 パーカーだと首にカイロを当てフードをかぶると寒さがしのげ、身体も温まる。低温やけどには十分注意する。 外出時に欲しい物は充電式のひざ掛け。寒いからと引きこもらないで気合を入れて出かける機会を増やす。今年も年に10回の講演受講を申し込んだ。3月半ばに1回目があった。寒気襲来の上に雨で寒さを増した日、移動支援のヘルパーさんと電車で高松へ。そこから雨合羽で会場へ。寒い寒いと言いながら、風邪も引かずに帰って来た。行けば何とかなるもの、体力もつくもの、寒さに対応できる身体ができているのではないだろうか。 外出時の失敗は、映画を観ている最中から始まったらしき突然の膀胱瘻(ぼうこうろう)からの尿漏れに気づかず、気づいたときは下着もズボンもロホクッションまで濡れていた。悲しいかな私は平成8年の2月より匂いのない世界を漂っていて、匂いが分かっていればもっと早く気づいていたと思う。 それからは尿取りパットでしっかりと膀胱瘻を覆う。漏れのぞわぞわ感を感じたらトイレに駆け込み漏れの確認、カテーテルを180度回して様子を見る。漏れが続くようならカテーテル交換をしてもらう。年を追うごとに悪芸が増しているわが身体、次回はどんな失敗談が待っているのだろう…(^^;)。 香川県:○○丸子
特集 さまざまな冬の工夫
〈1〉体調が悪くならない秘訣や方策は? 低温やけどに気をつけつつですが湯たんぽが強力で重宝しています、ぬるめでも暖かさが強いです。 あとニット帽子、ネックウォーマーで調節、出先で無理せず温まる箇所をつくることをします。 〈2〉体調管理の失敗例やその対策は? 暖かい飲み物をすぐ買えるよう意識したり、どこに暖かい場所があるかを考えます。帰ってからとにかく温まります。 〈3〉冬に特に心がけていることは? 外出時間、行く場所で対策を多めにしたりします。 〈4〉暖房器具のことやおすすめグッズは? サーキュレーターで空気をまわします、あと湿度を高めに保ちます。 まずは身体自体に毛布をかけます、あと湯たんぽとホットパックです。 〈5〉外出先で留意点やおすすめグッズは? 自販機のあたたかいジュースを湯たんぽがわりに。 〈6〉何かお困りごとや皆さんへご質問は? 水分量を多めに取りたくても取りにくい時期です。何かいい方法があれば知りたいです。 広島市:K.T. 特集 レッグウォーマーをズボン内に
〈4〉おすすめ寒さ対策グッズは? 90cmのレッグウォーマーをズボンの内側に履いています。私はC5全介助ですが、パンツとズボンでも上手く履かせてもらえないことが多いため、さらにタイツを増やすのは難しいと思い、あきらめていましたが、これなら問題ありません。 レッグウォーマーは40cm前後がほとんどですが、ネット通販を探し回って長いのを見つけました。 編集担当:戸羽 吉則 特集 失敗から学んだ体調管理
〈1〉体調が悪くならない秘訣や方策は? 首を露出するしないかで大きく違うことに気付いて、冬はハイネックシャツ、外出時にはタートルネックシャツを、ブルゾン(昔はジャンパーと呼んでいた)はファスナーを上まで閉めると首まで覆うモノを着ています。 〈2〉体調管理の失敗例やその対策は? 退院からしばらくして出かけるときに朝室温約8度で、暖房機器のスイッチを押すのと外出準備のため布団をはぐのをほぼ同時に行いました。部屋が暖まるまで30分以上かかり車イスに移乗する頃には身体が冷えすぎて震えがきていました。それでも車をエアコンでガンガンに暖めれば震えはおさまると思って出かけましたが、いくら車の中を同乗者がうんざりするくらい熱くしても震えがおさまることはありませんでした。まだ20代前半でしたので大事にいたらずに持ちこたえたと思いましたが今の体力ならアウトだと思います。震えがくるくらい一度身体を冷やすと、布団を何枚もかけるか湯船に浸からないと回復しないことと、回復するまで体力がガタ落ちし時間がかかることを学び、身体を冷やさないように心がけています。 次にせき損センターを12月に退院するときに、リハの先生から「ホット缶飲料・湯たんぽ・こたつ」はやけどのおそれがあるので充分気を付けるようにと教えていただきました。あるときホット缶コーヒーをもらい、温度感覚が分かるほほに当てるとかなりぬるかったので飲み終わるまで指をはさめて缶を持ちました。飲み終わり缶コーヒーを手から放すと、指や手の平に水ぶくれができる大失敗をしてしまいました。それからは飲むときだけ缶やマグカップを持つようにしています。 〈3〉冬に特に心がけていることは? 寒いからといってやみくもに何枚も布団や毛布をかけまくっていると夜中に熱が籠もって熱発したことがありました。それから室温と天気予報の最低気温を確認して、布団(掛け布団・毛布・少し薄い毛布など)を組み合わせています。 温湿度計はベッド横の壁に、アナログとデジタルを並べて貼り付けています。アナログは目盛りが2度刻みとおおまかな室温しか把握できませんが、デジタルは(例)18.9度のように正確に把握でき便利です。ただデジタルの液晶は薄暗いとほとんど見えないため、アナログも外せなくなりました。 〈4〉暖房器具のことやおすすめグッズは? 141号の夏の体調管理特集でご紹介した扇風機のような空気を循環するサーキュレーターを、冬は取扱説明書のとおりに真上に向けて使用しています。けっこう効果があり、今日は普段より寒いなと思って室温計を見るといつもより2度ほど低くて、原因を探るとスイッチを入れ忘れていたからということがありました。 N.o.144 [車イスでは首用アイスノンが効果的] http://www.normanet.ne.jp/~hagaki-t/pcc141b.html#17 〈5〉外出先で留意点やおすすめグッズは? 外出する前夜に、天気予報で外出先の最高気温をチェックして、服装をアウター(一番外側に着る服)や野球帽or寒いときはニット帽などを決めます。 編集担当:藤田 忠 [編集部注記] ◇冬の体調管理について皆さんにさらにうかがいたいことをまとめてみました。ぜひ皆さんからのご回答やご意見を一行でもかまいませんのでお待ちしております。 〈1〉誤飲で食べ物や唾液が気管に入り、苦しい思いしたことはありませんか? 〈1〉誤飲しないための予防はどんなことをしていますか? 〈2〉誤飲してしまって苦しいときはどのようにしたらよくなりますか? 〈2〉頸損者の寿命も医学の発展とケアの充実により健常者の寿命に近づいています。そこで健常者と同じように成人病検査を受けるべきかどうか迷います。みなさんはどんなにされていますか? 胃癌検診、大腸癌検診、人間ドックとか、いろんなものがあるみたいですが、受けていますか? (M.I.) 〈3〉防寒手袋・今は、所謂スキー用ミトン(親指とその他4指に分離)手袋を使用していますが、指が入りにくく、脱げやすいという問題点があります。上肢麻痺者用に介助者から着用してもらいやすい工夫のある防寒手袋を御紹介いただけるとありがたいです。 〈4〉雪道用の車イスというのはあるのでしょうか? 全輪駆動&スノータイヤが最低限必要そうですが、どなたかご存じの方は、話題としてご紹介ください。 (T.H.) 〈5〉ほかのひとは室内の乾燥防止対策はどうしてるのか? (M.I.) 〈6〉水分量を多めに取りたくても取りにくい時期です。何かいい方法があれば知りたいです。 (K.T.) ◇特集「どうしています冬の体調管理法」に関連する最近のご投稿として、133号(2012年2月)の「雪国(北国)の頸損者ならではの冬場の苦労・寒さ対策の工夫について」K.Kさん、「寒いは痛い」F川さん、「雪国の四肢麻痺者ならではの冬場の苦労・寒さ対策の工夫」A.Sさんがあります。あわせてご覧いただければご参考になるのではないかと思います。 No.133 http://www.normanet.ne.jp/~hagaki-t/pcc133a.html |
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