も く じ | |
ごあいさつ | 校閲担当:藤川 景 |
「はがき通信」からのお知らせ | |
雪国(北国)の頸損者ならではの冬場の苦労・寒さ対策の工夫について | 北海道函館市:K.K |
寒いは痛い | 東京都:F川 |
雪国の四肢麻痺者ならではの冬場の苦労・寒さ対策の工夫 | 北海道北斗市:A.S. |
<特集!「四肢マヒ者のスポーツⅡ(その4)」> | |
車いすバスケットボール「足立クラブ」&ラオス指導体験記 | 北九州市:本山 眞人 |
誰もができるふうせんバレーボール(2)〈後編〉 | 北九州市:S.S. |
私と車いすスポーツ(3) | 福岡県:Y.S. |
T.Hさん宅訪問 | 広報担当:麸澤 孝 |
<特集!「はがき通信」懇親会in横浜2011(その2)> | |
2011年横浜懇親会が無事に終わりました | 神奈川県:F.H. |
神奈川の旅 | 兵庫県:うめ吉 |
鎌倉と野球観戦 | 編集担当:藤田 忠 |
感想文 | |
全員参加企画『いいモノ見つけた!』〜6〜 | 神奈川県:S.M. |
ひとくちインフォメーション |
「はがき通信」からのお知らせ
1.購読料の振込みのお願い 今年度も2月号へ口座番号等を印字した振込用紙を同封させていただきました。年間購読料は1000円です。同封の振込用紙にてお振込みいただきますようどうぞよろしくお願いいたします。 郵政民営化に伴い、電信振込みの手数料が大幅に値上がりしました。3万円未満525円になりました。振込み手数料が高く皆様には大変申し訳ございませんが、頸損当事者が会計担当ということでご理解いただき、ネットバンキングと通帳で管理のできる現状の振込み方法のみで今後ともよろしくお願い申し上げます。 以下に525円より振込み手数料が安い方法を記します。ただし、ゆうちょ銀行総合口座通帳(旧郵便貯金通帳:以下「通帳」)を持っている場合に限られます。 (1)振込用紙に記入して届出印を押し、通帳もしくはカードを持参して窓口へ出す。(140円) (2)ATMで通帳で振込む。(120円) (3)ATMでカードで振込む。(無料キャンペーン継続中) (4)ゆうちょダイレクト(送金回数5回まで無料。以後110円) ゆうちょダイレクトの利用には、ゆうちょ銀行の総合口座または振替口座を持っていることが条件で、近くのゆうちょ銀行・郵便局の窓口またはメールオーダにて申込みます。 申込み手続きが完了すると、サービスの利用に必要となる「利用者カード」等が送られてきます。申込み時に希望した各サービス(電話を通じた音声案内による「テレホンサービス」、専用のWebサイトで提供される「インターネットサービス」、携帯電話各社のネットワークサービス上で提供される「モバイルサービス」)で利用ができます。 (5)他の金融機関からの振込みもできるようになりました。(料金は金融機関別) 銀行名:ゆうちょ銀行 口座名:はがき通信 口座番号:8567861 店名:七四八店(ナナヨンハチ店) 店番:748 預金種目:普通 そして、ご本人が通帳をお持ちでない場合、ご家族の通帳からの振替でもかまいません。その場合、後日必ず会計担当の占部さんまで「購読者名」のご連絡をお願いいたします。 また、新しい振込用紙には通信文欄がありません。購読料か寄付金かの内訳のご連絡もしていただけますと、会計管理がスムーズにいき大変助かります。メール・FAXを歓迎いたします。 [会計担当:占部] E-mail: makotti-u-666@jcom.home.ne.jp 2.購読料未納のお知らせ 今号では振込用紙の同封と合わせて、「はがき通信」購読料の未納額をお知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。帯封(おびふう)の「未納年数:」の後に数字を印刷してお知らせしてあります。たとえば、「未納年数:2」というふうに表示してあれば、2は2年間未納という意味です。1の場合、昨年の1年間未納だったという意味です。 前年度もお知らせいたしましたが、2年以上購読料を未納の方は時期をみて発送を停止させていただくこととなりました。しかし、購読を希望されていて購読料を納めることが諸事情で難しい方は、発送停止される前に「はがき通信」スタッフまでその理由を添えてご連絡いただきますようにお願いいたします。スタッフ会議にてご検討させていただきます。 「はがき通信」は、年間購読料1000円(年6回発行・1冊あたり約166円)で運営されております。また、さらなる誌面の充実を願われてご寄付されたありがたい寄付金が、購読料を納付されない方の購読料の補填(ほてん)になっている現実も否めません。どうかご理解いただければと存じます。発送停止後に再度購読を希望される方は、新規にお申し込みください。 しかし、寄付金や購読料の多少にかかわらず、購読者すべての皆様のおかげで「はがき通信」は続いております。それは「はがき通信」スタッフの励みです。今後も皆様の期待に応えてがんばっていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 3.新しい編集スタッフの紹介 《「ホームページ版原稿編集」を受けて》 皆様、初めまして。1年間、瀬出井さん・藤田さんにご指導いただきまして、今号より「ホームページ版原稿編集」をさせていただくことになりました藤田砂織と申します。 20年ほど前に車の助手席に乗車中事故に遭い、頸椎損傷C4・5になりました。2年8ヶ月の入院後一人暮らしを8年し、結婚しました。 1年半ほど前、年齢からか禁煙のせいか精神的に不安定になり、その不安感・孤独感から脱け出したくて“生きがい・やりがい”を探していたところ、こちらの「編集委員募集」を見て瀬出井さんへメールしました。 パソコンのスキルも低い私が、面識もない瀬出井さんへ図々しく「なにかお手伝いさせてほしい」とお願いできたのは精神的に弱っていたおかげです。冷静なときにはないパワーが出せたので、あの時期の辛さも無駄ではなかったと思っています。 お二人には、独り立ちできるまで編集のことを根気強く教えていただき感謝しています。これからが本番と思い頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 ホームページ版原稿編集担当:藤田 砂織 【特集「移乗(トランスファー)をどうしていますか?〈旅先編〉」原稿募集!】 雪国(北国)の頸損者ならではの冬場の苦労・寒さ対策の工夫について
「はがき通信」会員の皆様、お元気でお過ごしでしょうか。 私の居住地域もこれから憂鬱な冬期を迎える訳ですが、約半年間に渡る冬眠に近い生活を余儀なくされます。今から春の雪解けの日和が恋しい自分であります。タイトルに相応しい内容か分かりませんが、参考にしていただければ幸いです。 まず、北海道函館での生活に重点を置いてお話しいたします。 生活している中で、もう外へ出るのが寒くて億劫だと思い始めるのは10月中旬ぐらいでしょうか。秋分の日が時節で境目のようなこともありますが、この頃から一雨毎に気温が下がってきて、外出時に欠かせないのがネックウォーマーでしょうか。レッグウォーマーは年中使っていますが、併用しています。ご存じの通り、頸損者は首に寒さを感じることが多いですよね。一瞬ゾクッと感じると元に戻るまで大変ですから、なるべくは気を付けています。電動車椅子、路線バス、ハンディーキャブ等の外出手段の中で、寒気を切って走る電動車椅子の操作では手がかじかんでしまって、しばらく止まっては手をブルブル振って冷たさをしのいでいます。手袋を履けば良いのでしょうが、電動車椅子操作のレバー感覚がつかめないので未だに手袋は使いません。外出から戻ると手と足は氷のような冷たさで、体温を戻すのに時間を要します。これでも懲りずに雪の降り出すギリギリまで、冬眠前の貴重な時間を楽しんでいます。他の路線バス、ハンディーキャブをとなるとワンメーターの近距離では運転手には気の毒だし、路線バスは乗り降りに乗客に寒い思いをさせるとかいろいろ考えてしまい、結局は手っ取り早い自走の電動車椅子に頼っています。もっと図々しさを出しても良いのでしょうか……。 次に施設内の暖房設備についてですが、当施設は旧館と新館が各フロアーつながっていて共に床暖房と天井エアコンの二段構えで夏は冷房、冬は暖房と気温の変化により切り替えます。温度管理は本元と居室毎に付いている調整器で変更できます。ただ、冷房から暖房への切り替え時期で暖房のない時期で寒さを感じる期間が多少あり、こういう時の出番が携帯用暖房ホッカイロで両肩に乗っけたり、ももの上に置いたりすると結構一時しのぎはできます。他にはホットドリンクを飲んだり、ときどきは度数の高いアルコールなども……。それで、暖房が効き始めると施設の中は一気に南国の暖かさに変貌し極端な話、服装は短パンにTシャツで十分に過ごせるほど贅沢(ぜいたく)なくらい方言でなまら温かいです。逆にこの環境に慣れすぎて、いざ外へ出て外気に触れる時は身体が完全に夏仕様になっているので、悲鳴の出るほど冷気が顔を刺激して思わず声が出てしまいます。未だ道央の極寒地区に比べれば楽かも知れませんが、外気のギャップは大きいですね。 このように冬期間は屋外での行事はありませんので外へ出る機会と言えば、受診、ショッピング、居酒屋と外へ出るような時に玄関から車に乗り移る数分でも、マスクや帽子等で頭部顔面を覆っている人も少なくありません。外へ出る機会が夏場と比べると極端に減る状況下で、寒い思いをするなら施設の中で過ごしたほうが良いと考える方が多いようです。ときどきは外気に触れて身体に刺激を与えるのも良いと思うのですが、因みに私は施設から10分ほどの実家に毎週末は出掛けて充分に外気と触れ合っています。どうでしょう、この文面で少しは寒さを感じ取ってもらえましたか。 今後の目標は、電動車椅子にスノータイヤでも着けて雪溜まりを走ってみたいです。多分、無謀だと止められるでしょうが、還暦を目の前にしてまだまだ意欲は充分ですね。 それではこれで外気−6℃、室内25℃、湿度25%、真冬日の函館から失礼します。 12月20日 北海道函館市:K.K. 寒いは痛い
冬は血管が収縮するせいか痛みが一段と強くなる。しびれ痛といったらいいのだろうか、わたしのばあいは背中と左腕が特につらい。若いころはそのうち軽くなるかと期待していたが、いっこうに楽にならず、老いるにしたがってひどくなっていく。痛くて眠れないので毎晩ハルシオンを飲んでいる。それでもなかなか寝つけない。 あまりにも痛くなると寒気に似たものを感じる。腹部に冷たさに似た苦しさが充満し、呼吸も満足にできず、うめき声が漏れる。体が動かないのはしかたない、感覚がないのもあきらめる、だけどなぜその上に痛みまであるのか。地獄のような痛みだ。痛みのつらさは、生きる気力すら徐々に奪っていく。 千日回峰なんて楽なものだと思う。どんなに苦しいといっても千日たてば終わるんだもの。オレなんかもう25年やってるんだ。重度障害者は毎日が修行僧で、死ぬまで修行僧だ。 ——ハイ、本日のグチはここまでね(笑)。 4年間ほど神経ブロックの注射をした。はじめた当初はすこし楽になったような気もしたが、けっきょく期待したほどの効果も上がらず、やめた。ただペインクリニックの先生に「冷やしてはいけない」と言われたことは強く印象に残り、その教えは守っている。 寒さは痛みに通じる。痛みは寒さに通じる。寒いは痛い。痛いは寒い。冬場は特に寒さ対策を講じなければいけない。わたしのおこなっている工夫について述べてみよう。 ◇室内 室温は23度に設定し、加湿器を寝るまでつけている。アルミサッシを2重ガラスにし、雨戸をつけ、床下には断熱材を入れた。壁掛け式の扇風機でときどき上下の温度をかきまぜる。 車椅子に移ったら首・手首・足首を冷やさないようにする。スカーフを首に巻き、曲がった指を一本一本通さなくてよいような手袋をはめる。足首まであるブーツ状のボアスリッパを履く。ちなみにスリッパは爪先を横に切り裂きそこにジッパーをつけている。指が内側に巻いているのでそのかたちのまま一日じゅう履いていては硬縮が進む。履いたのちに指を伸ばしてジッパーを閉じる。 足の裏が冷えるので、車椅子のフットレストに収まる幅の小さなホットカーペットを購入。どういうわけかフットレストは前後が足りない。単にフットレストの上に乗せただけではホットカーペットの前後が垂れ下がって効果が落ちる。薄いベニヤ板で裏打ちした。膝には電気毛布を掛ける。 ベッド上では肩がスースーしないようにちゃんちゃんこ型の肩掛けをしている。エアマットはふとんのように体温で温まるということがないので、ボアシーツを敷いている。毛布は首の部分がえぐれたかたちのものを使用。両肩をくるめる。ベッドでも電気毛布を使用。 ズボンは脱ぐけれども、Uニクロのヒートテックを身につけ、ゆるい靴下をはいて寝ている。在宅になりたてのころは、失禁時などの処置のしやすさを最優先させた病院の方式を採用、下半身はすっぽんぽん、バスタオル1枚をかけているだけだった。体調をくずすはずだ。 冬は排便の前に腹を温めておくと排泄が順調に進むことは多くのひとの知るところだろう。わたしは在宅になりたてのころこれで大ヤケドを負った。電子レンジでチンしたバスタオルをビニール袋に入れ、それをバスタオルでカバーして腹に乗せるのだが、処置の最中に訪問看護師が腹をグイグイ押しているうちカバーがずれた。いまでも手のひら大のケロイドが残っている。いまは「温休マット」という電気製品を使っている。のしもちの形状をしているといっても西日本のひとには理解できないだろうか。温度調節ができ、タイマーも付いているから安心。楽天で3万8000円。 風呂場は入浴まえにガスストーブで20度以上に暖めておく。気温が足りないときはシャワーを浴槽に向けて出しておく。そうすれば入浴直前でもすぐ気温は上がる。風呂場用の温度計は必需品だ。浴槽に体を沈めたら「K王のバブ」を1個投入。炭酸ガスの気泡はたしかに体を温める。 ◇外出 足の裏のつちふまずに「Hカロンミニ貼るタイプ」的なものを貼る。もちろん靴下の外側だ。いままでヤケドしたことはない。腕が痛むので両腕の付け根にも貼る。ポロシャツの上からだ。さらにセーターとジャンパーを着てマフラーで襟元をかためる。帽子も必要。 ふくらはぎにはレッグウォーマー着用。充電式の膝掛けという物がある。強力なものではないが、これを太ももの上に乗せ、その上から普通の膝掛けで下半身全体をくるむ。 注意しなければいけないのは外出時間だ。ふだんの散歩用の装備で長時間出かけると体調をくずす。肩からしたの感覚を失ったわれわれは体温の下降が分からない。外出時にはさらに厳重な保温対策が必要だ。 さあこれだけ寒さ対策をやれば、もう痛みに苦しまなくてすむかといえば、そんなことはない。やらないよりましという程度だ。 昨年から訪問看護ステーションの訪問PTが受けられるようになった。さいしょに「どうしてほしいか」とたずねられたので、「もとの体にもどしてほしい」と答えた。場がしらけた。あわてて脊損痛と起立性低血圧を解決したいと付け加えた。 現在はおもに脊柱起立筋(背骨の両側の筋肉)をもみほぐしてもらっている。背中が痛いのは脊損痛であって、頸髄の損傷部位が脳にまちがった信号を送っているからだと思いこんでいたが、わたしの背中にさわったPTは、開口一番、「板のように硬い、これでは痛いはずだ」と言った。痛みの原因は寒さや脊損痛だけではなさそうだ。 今年はさらなる痛み対策に挑戦するつもりだ。効果があったらまた報告したい。 東京都:F川 雪国の四肢麻痺者ならではの冬場の苦労・寒さ対策の工夫
(ロシア春夏脳炎) 「はがき通信」の皆様、北海道北斗市から、寒中お見舞い申し上げます。今年もよろしくお願い致します。 前号の「通信」で懇親会in横浜の様子を知り、私も皆様とお会いしたいなぁ……今日も今日とてパソコンを開きながら、いつしか夢の中へ。……ぞくぞくっと寒気を感じて慌てて目覚めました。それもそのはず、昨日1月11日から多分この冬一番という寒波が日本に覆い被さってきました。この辺の今朝6時の気温は−18℃だったとか。さすがに、函館の気象台始まって以来の寒さだったそうです。冬の北国と言えば寒さと雪です。 北海道では冬場、いざ外に出る時の構えで(?)室温は23度前後に暖かくしておく所が多いようです。だから室内では思いの外、厚着はしないかもしれません。外出時の寒さ対策には、まず効率良く着るのがコツです。1日の中で自分が移動していく環境によって、インナー・アウターの合わせ方を考えます。まずインナーから発汗・保温に努めることです。脳炎の私は頸損の皆様とは違い、話したり自分的に辛い姿勢を取ったり、場合によってはビッショリ汗をかきます。どこでも構わず着替えられる訳ではないので、その対策として……好みですが、ユ○クロのヒート○ック様の物、綿100%、綿混、いずれにしても程良く肌になじんで空気の層を適度に保てる物。私は綿混が好きですが、ヒート○ックも重ねる服によって着回しています。その上には暖かめのシャツ類、アウターにはフリースやダウンジャケットなどを着ます。加えて、忘れてはいけないのは下肢の保温です。基本的に私がゴロゴロと着たくないのは、介助されるほうもするほうも何かとしんどいなぁと思うからです。その点でもフリースとヒート○ック様の物は屋内外どちらも軽くて暖かく、本当に役立ちます。以前はいまほど安価には手に入らなかったと思うのですが。ヒート○ック様の物は世間に出回っていませんでしたよね。ついこの間、気付いた事実。インナーを重ね着すると暖かいのですね。若いふりをしていたのではなくて、ただ全然考えていなかったというお粗末。お陰で寒さで拘縮を起こすことは減りました。 それと、この人里離れた家に居ながらにして好きなだけ時間をかけて買い物ができるネットショッピングは最高! 例えISDNでも……(苦笑)。 次に雪。ここは目の前に広がる雪原と津軽海峡。少し向こうには函館山、晴れた日には津軽・下北両半島も見えます。暖かい家や車の中から眺めている分には癒される良い風景です。けれども車いすユーザーが外に出るとなると、寒さと合わせて雪は過酷な自然のバリアとなります。私は外出には、主にチルト&リクライニングの足操作式電動車いすを使います。その「外出」とは自動車に乗っていくことです。街中とは違い、山の我が家からまっすぐ車いすで外へ出ようものなら、たちまち普通の細いタイヤが埋まるは滑るはで立ち往生。ましてフットレストの上にフットコントローラーが付いているので、もし深雪にでも入ったりしたら故障しかねません。よって、そのような無茶はしません。 出先では駐車場、歩道が特に大変です。駐車場では機械できれいに除雪されスケートリンクのようになっていると、移乗の時に滑り止め付きの靴を履いていても介助者と2人でツルッと簡単に転びそうです。滑らないように足下に切ったカーペットを敷くとかして慎重を期することが必要です。そして、車いすで方向転換しようとするとスリップして全く進めません。小回りはダメなので介助してもらい、直進できる所まで移動してもらいます。また、積雪がある時は建物の際で降ろしてもらいます。我が家の車には車いす乗降装置などは装備していないし、私の手の代わりを何かにつけ運転している夫がやらなければならないので、私の定位置は助手席です。ですから、駐車場では左側に余裕を持たせて停めたいのですが、よりによって吹雪など天気が悪くなると元気な若者が平然と車いすマークのエリアに駐車していきます。彼らの行動を情けなく思い、腹立たしさと寒さに震えながら、それでなくても構音障害で出にくい声が全く出ないままにその姿を見送るのです。こういった現象は、全国で季節を問わず起こっていることでしょう。皆様はどのように対処されていらっしゃいますか? 歩道では除雪が不十分な所は勿論、除雪されている所でもガタガタ揺れると私の弱い首がもげそうな気がするし、車道側に積まれている雪の壁が死角を増やすので、私は歩道を通ることは滅多にありません。同じ北海道でも大都市札幌には地方から見れば、羨ましいほどの地下歩行空間があり、交通機関のバリアフリー化も進んでいます。そもそも抱える人口が桁違いなのですから……。確かにネットショッピングは便利ですが、やはり外の空気も吸いたい! でも愛して止まない、この大自然の懐にいることを選んで住み続けているのは私なのですから、許される限り私はここにいようと思うのです。冬ごもりが終われば、また春が来ます。 北海道北斗市:A.S. |
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