はがき通信ホームページへもどる No.133 2012.2.25.
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 感想文 


 ※「シーティングに関する講演会」に、ボランティアとして参加していただいた学生の方の講演会の感想を前号に引き続きご紹介いたします。

 ◇病院でしかお会いしたことのなかった頸損の方と頸損会というところでお会いし、お話しさせていただくなかで、自分自身の未熟さを感じました。皆さんが積極的に遠方からも参加されており、患者同士の関わりや勉強する姿勢に、自分も今後積極的に学んでいかなくてはいけないと思いました。貴重な会にお声をかけていただきありがとうございました。(A)


         ●県民センター・ホール 講演前の様子

 ◇貴重な講演会に参加させていただきありがとうございました。学校でもシーティングについて学びますが、圧力の調整やどういう方にどのような素材を使用するのが適切かなど、実際の商品に触れて細かい内容までは学ぶことはできません。
  今回は自分でも触れたり、詳しく説明していただいたりと、学校では体験することができない体験をさせていただきました。今後もこのような場に参加させていただき、日々成長できるように勉強していきたいと思います。(S)




 全員参加企画【いいモノ見つけた!】〜6〜 

 商品名:adidas ロッカールームソックス


 
 商品紹介:靴というより室内用スリッパのような感じ。以前に革靴で指を傷めてから、靴代わりに外出にも愛用しています。春夏モデルはメッシュ、秋冬はフリースが発売されます。ちなみにNIKEの同製品は横幅がキツめ、NBは開口部が小さめです。adidasはゆったりしてます。
 値段:2,000〜3,000円程度(スポーツ系通販サイトor 靴屋にて)
会社名:adidas
代表的なサイト:一般的にも人気商品で、特に男性向けLサイズは入手困難です。発表時期を狙って検索して[在庫有り]なら即決で!


 紹介者:神奈川県:S.M.




 ひとくちインフォメーション 

 ★ 本の紹介
『今ひとたびの旅立ち——脊髄損傷者が綴る半生回想記』
 出口臥龍(でぐち がりゅう)著
 出版社:㈱ブックコム
 定価:1500円+税75円
 単行本(ソフトカバー)232ページ



 【紹介文】
 偶然、ヨーロッパ往復の無料航空券を手に入れた団塊世代の著者が、これをきっかけに長年海外を渡り歩く人生を歩むことになる。しかし、平成16年、台湾でバス事故に遭い、頸髄を損傷し四肢麻痺に。
 内容的には、著者曰く「三十五年にわたった世界ドサ回りの人生を振り返ったのがこの文章だ。(プロローグから)」となっている。渡航先での数々のエピソードや失敗談は著者のかなり無鉄砲な性格もあり、その時代のその国の社会情勢や政治的な背景も相まってなかなかおもしろい。文章も読みやすい。
 ただ、私は同じ障害当事者であるせいか、本の内容もさることながら著者がこの本を書き上げるに至った“心の遍歴”のほうにどうしても関心、興味が湧いてしまう。
 いつか事故に遭遇するかもしれないと危惧しながら海外を渡り歩く人生をほんとうに幸運だったのか不運だったのかと自問自答し、実際事故に遭い、荒んだ心を引きずりながら生き続けることの辛さを訴えるプロローグから、起死回生の賭けで挑んだパソコンの音声入力という方法を習得した著者によって『今ひとたびの旅立ち』というタイトルの由来が明かされるエピローグに代えてまで。
 私が一番印象に残ったのはあとがきのこの一文だ。
 「何かに夢中になること、つまり人生に目標を設けることが、苦痛から逃れる最良の方法だったのです。」
 簡単なようでいて四肢麻痺者にとっては、けして簡単なことではない。重みのある一文だ。
 文章を書くこととリハビリを日課の目標に、著者の第二の旅がまた一から始まった。
 編集担当:瀬出井 弘美
 【著者のつぶやき】
 何とか楽になりたい。やらねばならないことは山ほどあるのに、手が動かない。足が動かない。ストレスは溜まる一方。死ねば楽になるのに、それすらできない。……狂人同然の状態が2〜3年続いたでしょうか。
 思い出すことといったら昔のことばかり。断片的に話していたら、ヘルパーさんの一人が、「その話面白い、本にしてみたらと」と勧めてくれました。
 音声入力は神奈リハで習っていましたが、今度は起立性低血圧との闘い。五分頑張り、十分休んで、なんとかゴールにたどり着きました。
 自己満足かもしれませんが、私を救ってくれた一冊です。



 タイトル:初富士
 『初富士や そは静けさを うむところ』
 熊本県:K.S.


★ 「育児をする障がい者」のホームページ

 「はがき通信」の購読者でもいらっしゃる“さんぽ道”さんが、「育児をする障がい者」のホームページを立ち上げました。
 《ホームページ「ごあいさつ」から》
 当サイトは、身体に何らかのハンデのある方の子育てについてや不妊治療についての情報交換や交流の場になればと思い、立ち上げました。いつか子育てをしてみたいと思っていらっしゃる方を含め、皆さん、掲示板やチャットもありますのでご利用ください。参加してくださる方が増えれば、メーリングリストも作成したいと考えています。
 私自身も不妊治療を経て、現在4歳になる娘の育児をしています。身体にハンデがあるため、なかなか思うような育児はできませんが、妻とともに娘の成長を見守っています。
 日々の育児の様子や娘の名言、珍言をブログに書いていきます。どうぞご一読ください。
 「青空のさんぽ道」で検索してもヒットします。
 HP:http://www.aozorasanpo.com/
 ブログ:http://ameblo.jp/aozoranosanpo/


 ★ 人工衛星から自分の町を見よう

 Google Earth をインターネットで検索してフリーダウンロード。ゲーム感覚でやっている内に、自分の家の周囲が分かります。ジャンボ航空機が飛ぶ9,000mの高度から見るのが一番クリアです。
 (情報提供:ナマステさん)









【編集後記】



 日本にとって忘れられない1年が明けました。元旦早々から震度4の地震があり、少しでも穏やかな1年であってほしいと、切に願うばかりです。今年も、皆様からのご投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。 
 今号から、藤田砂織さんが新しく編集スタッフとして加わることとなりました。紅一点(?)でしたので、同じ頸損女性ということでうれしい限りです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 
 寒い時期ですので、寒さ対策の工夫、雪国(北国)ならではの冬場の苦労などのご投稿をお願いしました。皆さんは、どのような寒さ対策や工夫をされていますか? 横須賀は雪が降らない温暖な気候で、その点では本当に助かります。
 次号の編集担当は、藤田忠さんです。



編集担当:瀬出井 弘美







………………《編集担当》………………
◇ 藤田 忠  福岡県 E-mail:fujitata@aioros.ocn.ne.jp
◇ 瀬出井弘美  神奈川県 E-mail:h-sedei@js7.so-net.ne.jp

………………《広報担当》………………
◇ 麸澤 孝 東京都 E-mail:fzw@nifty.com

………………《編集顧問》………………
◇ 向坊弘道  (永久名誉顧問)

(2012年2月時点での連絡先です)

発行:九州障害者定期刊行物協会
〒812-0069 福岡県福岡市東区郷口町7−7
TEL&FAX: 092-629-3387
E-mail: qsk@plum.ocn.ne.jp

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