はがき通信ホームページへもどる No.121 2010.2.25.
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 松山観光情報


 四国の集いが無事に終わり、愛媛頸損連絡会会長の坂本さんの車に同乗させていただき松山市内へ向かいました。せっかく愛媛県に来たので、延泊をして松山市内を観光することに決めていました。
 高速道路を1時間半、途中、渓谷やモヤがかった景色を見ながら、車は一路松山市内へ。
 どこへ行っても間違えやすいのですが、「横浜」と「新横浜」では同じ横浜市内でも全く違う場所です。今回は「松山(JR)」駅と「松山市(伊予鉄道)」駅では全く違うということ。覚えておかないと後で大変なことになります。実際、四国の集いに参加する時に飛行機を利用しようかと考えていました。伊予三島駅を調べたら香川県寄り。愛媛県が東西に長いということ忘れていました。

 [1日目:11月8日]
 えひめ共済会館で坂本さんとお別れしてから、部屋でしばし休息。外に出て松山市内のアーケード街を見ながら、車椅子でも入れそうなお店で食事をして、さらに散歩がてらライトアップされた松山城の外を一周しました。旅の1日目は、疲れもあって簡単に終わりました。
 さて、ここからは、各個別の感想を書いていきます。
 ◇えひめ共済会館
 ネットで安いホテルは?と探していると、共済会館という文字が入ってきました。料金を見ると良心的、職員の対応も良好。そして、この手のホテルには必ずバリアフリールームというのはあるもので、電話で確認しましたところ空いていました。実際、部屋の中に入ってみると、2部屋分ぐらいあるような大きな部屋でした。ただ、食事は外ばかりだったので、ホテルのレストランを利用してみなかったのは後悔。
 http://www.ehime-kyosai.jp/fukushi/syukuhaku.html
 TEL: 089-945-6311

[2日目:11月9日]
 ◇福祉タクシー
 行く先の予定は、奥道後ロープウェイ。車椅子対応のタクシーを当日、その場で電話をしてみました。Aの会社は予約があり断られましたが、Bの会社は20分ぐらいしたらホテルに着くということでした。旅に行ったときのコツは、タクシーの運転手となるべく会話をすることでしょうか。旅行計画を話すと、いろいろとアドバイスをしてくれました。時間は20分程度。料金は2,500円くらい。身障手帳を提示すると1割引いてくれました。だいたいバス料金の5倍くらいがタクシー料金の目安のようです。
http://www.kaigo-annai.jp/otoku/taxi.html
 ◇奥道後温泉ロープウェイ
 奥道後という名前は、ホテルがつけた名前で町の名前ではないようです(坂本さん談)。下の駅はバリアフル。3ヶ所も階段があり、頂上駅も1ヶ所だけ階段があり、全て職員の方にお手伝いいただきました。ロープウェイの箱自体も狭かったのですが、眼下は紅葉できれいでした。さすがに頂上からの眺めも素晴らしいものです。ただ、残念なのは景色を一望すると、他に何もないということでしょうか。夏だとビヤガーデンには適当な場所かもしれません。名残を惜しみながら下山。帰りは時間があったので、菊の花園を見ながらバス停へと向かいました。
 後でお聞きしたところでは、奥道後ロープウェイは11月30日で運行廃止になったそうです。45年間運行していたようですが利用客が少なくなり、ロープの張替えには大工事が必要になるのでやめたそうです。私は、ギリギリで乗れた珍客だったようです。
 ◇ノンステップバス
 せっかくなので、ノンステップバスに挑戦しました。こちらも営業所へ事前に電話をして、どのバスがノンステップかを確認してから乗車しました。もちろんその場でも乗車は可能かと思いますが、不慣れな土地なので事前に確認しました。
最近は法律の整備も進み、地方へ行きましてもノンステップバスの導入はしているようです。始発駅ということもあったのでしょうか、運転手さんの対応も良好でした。ニュータウン経由ということで街の中を見ましたが、新しく清潔感がありこういう感じの所に住みたいと思いました。バスは松山市駅へ。実は案内を見て驚いたのですが、バスの行き先は松山空港。ずいぶん長い路線を走っているんだと感心しました。
 http://www.iyotetsu.co.jp/kankou/ticket.html(伊予鉄道バス)
 TEL: 089-948-3172
 ◇路面電車
 いったんホテルで休息してから、今度は路面電車に挑戦しました。路面電車の利点は、市内のあちらこちらを走りどこからでも利用できるという気軽さがあります。でも、主要駅から乗らなかったのは失敗でした。どの電車に乗れば良いのか? 行き先がよくわからなかったのと、ホーム自体がかなりの段差なのでクリアするのにひと仕事。ノンステップの電車は4本目でした。駅の幅が狭いのでスロープを出してもらっても、ホームの奥行きは限られていて直角からではなく斜めから上らなければ難しいので、車椅子の後ろを押してもらいました。
車窓からの眺めはよく楽しかったです。乗車は短い距離でしたが、やはりバスとは違うような感じがしました。今度、乗る機会がありましたら1日乗車券を購入して、松山市内のあちこちへ行ってみたいです。ただ、路面電車の走る道路の欠点は、横断歩道が長いのと車椅子の車輪が溝に落ちないようにと気を遣います。
 TEL: 089-948-3323
◇松山城
 松山城もロープウェイで、「下の駅」「上の駅」ともに車椅子対応となっていました。ただ、「上の駅」というのは、あくまでも中腹。中庭までの道のりは階段となり、左横にスロープの板が設置されていますが、かなりの凸凹で「ながーい」道のりです。登ってみてわかりましたが、電動車椅子ですと最低3人ぐらいは欲しいです。後から押す人、バランスを崩すので両脇を支える人。何といっても私の場合は、簡易電動なので扱いやすいです。もっとも私の付き添い人は、体力のある方でした。中庭に登りきり城の裏側を見ていたら、工事関係者の人が親切に別の道を教えてくれました。ロープウェイの頂上から中庭を目指す、しばらく進むとYの字に分かれていて通常ですと左に行くのですが、右に行けば段差が少ないようです。別れ道は、見つけづらいかもしれません。多分、ベテランの職員さんでも事前に問い合わせをしてもわからないかもしれません。でも、道はありましたし利用できるようです。
 さて、付き添いの人に頑張ってもらい、やっと着きました!! 中庭からの眺めは最高です! 松山市内はもちですが、瀬戸内海や島々が見渡すことができ、来たかいがありました。しばらく見とれていて、写真も何枚か撮りました。午後3時頃に中庭に着いたのですが、ほうきで掃き清められていました。外国人観光客の方も多く来られているのを見て、松山市民に大切にされている「お城」だと感じることができました。天守閣に車椅子で上ることは不可能でした。天守閣の周りを回って帰路に着きました。
 http://www.matsuyamajo.jp/information/price/
 TEL: 089-921-4873
◇坂の上の雲ミュージアム
 悲しいことに、月曜日ということで休館日でした(泣く)。仕方がないので門の前で、写真を撮っておしまいです。その後、外堀の方に散歩がてら行きましたが、愛媛県庁の古い建物は良かったです。

[3日目:11月10日]
 帰りは、フェリーで広島・呉に出ました。
 行程は「えひめ共済会館」→「松山市駅」→「高浜駅」→「松山観光港」→「呉港」です。
 ◇フェリー
 呉経由の広島行きでした。松山観光港に行ってわかったのですが、関西汽船も運行されているようですね。
 同じ港に停泊して、船の大きさの違いなのか連絡橋がありました。法律違反にはなりますが、車の甲板に車椅子というのも良いかもしれません。私も気温が穏やかなのと海の風を感じながら行くのも良いかと思ったので、「甲板でもいいです」と言いましたが、やはり万が一の事故を考えてのことでしょうか、客室へ誘導されました。船の階段は、健常者でも手すりを使うぐらいです。男性4人で、やっと持ち上げてもらいました。乗り物酔いは大丈夫だと思っていますが、船に関しては何とも言えません。心配していましたが、2時間の船旅は気持ち良かったです。呉港に無事到着、下船。
 坂本さんのコメント:高速道路の無料化で瀬戸内のフェリーは、ほとんどがなくなると言われています。今のうちに乗られて良かったかもしれませんね。→全くです。
 http://www.setonaikaikisen.co.jp/ 
 TEL: 082-253-1212
◇帰路と総括
 「呉駅」→「三原駅」→新幹線→「岡山駅」→「播州赤穂」→「京都駅」→「新横浜駅」
 今回の旅行では、私なりにさまざまな経験をしました。帰りの朝にタイヤがパンクしていることがわかり、液体の修理剤で直しました。様子がおかしかったので、松山市内で買っておいて良かったです。また、「あっちこっちに行かれましたね」と言われましたが、地元の人はいつでも行けるから無理しないのかもしれません。実際に鎌倉(神奈川)を案内してくれと言われると、数回しか行ったことがないのでほとんどわかりません。
 今回の旅行では、5日間を通してお天気と穏やかな気温に恵まれたのは、幸運だったのではないかと思っています。
 楽しかったのでいろいろと書きましたが、皆さんもどこかへ行かれるときには、事前に問い合わせをすることをお勧めします。今回の旅行ではなかったのですが、工事で電車の時刻が変わったり、ダイヤ(時刻)によってはホームの発着場所が違ってきてそれによって階段だったということもありますので、疑問がわきましたら確認するのが良い方法です。JR四国に関しましては、時刻表を見て案内がありましたので電話番号をお知らせいたします。
●JR四国電話案内センター TEL: 0570-00-4592(8時〜20時)
 ホームページを見ていたところ、松山城に書きました電話番号が松山市内の施設の総合案内となっています。お電話の際には、まずここが良いかと思います。
 TEL: 089-921-4873
 松山市内の関係者にはお世話になりました。どうもありがとうございました。
 

神奈川県:F.H.



 ひとくちインフォメーション 


 ★ 第3回全国頸髄損傷者連絡会・日本リハビリテーション工学協会合同シンポジウム

 「頸損実態調査から見えてきたもの、当事者の視点・リハ工学からの視点」(案)
 開催日:2010年5月23日(日)13:00〜17:00
 会場:江戸東京博物館1階会議室(東京・両国)
 アクセス:JR両国駅、地下鉄大江戸線両国駅すぐ
 どなたでも参加できます。
 ※詳細は下記ホームページ・はがき通信122号(4月発行)にてお知らせします。
 http://www.resja.gr.jp/


 ★ 全国共通番号で消費者守ろうよ(ホットライン開始)

 全国共通番号で消費者被害の相談に応じる「消費者ホットライン」の全国運用が12日午前始まった。番号は、0570−064−370(「守ろうよ・みんなを」の語呂合わせ)で土日も利用できる。

 ホットラインを通じて、東京都内の消費者からの相談の一部が転送される東京都消費生活総合センター(新宿区)では、午前9時から受け付けを開始。相談員26人態勢で相談に応じた。
 内閣府の調査では、消費者事故などの被害者の3割超がどこにも相談していない。同センターの各務豊相談課長は、「相談せずに泣き寝入りする人が減るようにしたい」と話した。
 (情報提供:2010年1月12日 毎日新聞)











【編集後記】


 2月となりましたが、今年最初の通信ですので新年明けましておめでとうございます。皆様、お元気に新年をお迎えでしょうか。新年度最初の通信にしてはページ数が少なく、申し訳ありません。今年も、皆様からの通信を心よりお待ち申し上げております。どうぞよろしくお願いいたします。
 春が待ち遠しい今日この頃ですね。昨年の11月に私としては珍しくひどい風邪を引き、「年かなぁ……」などと精神的にもかなりへこみましたが、その後油断せず、用心をしながら新年を何とか無事に過ごしています。2月に、またひとつ年を重ねます。3月の沖縄懇親会を楽しみに、この冬を乗り切りたいと思います。実行委員の伊藤道和さんのご尽力で、準備も着々と進んでいるところです。  
 さて、前号の編集後記で書いた中三のクラスの忘年会への“車いすデビュー”ですが、無事(?)とても楽しく果たすことができました! みんなとってもあったかくて、子どもだった昔に戻っちゃうものなのですね。その後新年会にも参加し、また新たな人間関係を築いていけそうです。そうそう、その当時好きだった男の子も出席していまして(片思い)、あの頃はロクに口もきけなかったのに(私も純真でしたので)彼に約34年目にして「好きでした〜♪」と……告(こく)ってしまいました。オバサンになると、厚かましくなれるものですね〜。(笑)
 かねてより大変心配しておりましたが、藤田さんが1月25日に無事退院されました。次号も続けて瀬出井が編集を担当いたします。


編集委員:瀬出井 弘美







………………《編集委員》………………
◇ 藤田 忠  福岡県 E-mail:fujitata@aioros.ocn.ne.jp
◇ 瀬出井弘美  神奈川県 E-mail:h-sedei@js7.so-net.ne.jp

………………《広報委員》………………
◇ 麸澤 孝 東京都 E-mail:fzw@nifty.com

………………《編集顧問》………………
◇ 松井和子 和歌山県立医科大学
◇ 向坊弘道  (永久名誉顧問)

(2008.4.1.時点での連絡先です)

発行:九州障害者定期刊行物協会
〒812-0069 福岡県福岡市東区郷口町7−7
TEL&FAX: 092-629-3387
E-mail: qsk@plum.ocn.ne.jp

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