はがき通信ホームページへもどる No.121 2010.2.25.
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四肢麻痺者の生活に有効な支援機器の紹介(その2)

※今号も前号に引き続き、協力いただいた企業の方々から情報提供ということで、機器や商品の紹介をさせていただきます。【掲載:順不同】


★ 障害者向け衣料ブランド「 プリムラカラー」

 弊社は、スクールユニフォーム(主にスラックスやスカート)の製造を行っている企業です。2007年より『Primulacalla(プリムラカラー)』ブランドを立ち上げ、スクールユニフォームで培ったノウハウを活かし、障害者向け衣料の開発・製造・販売を行っております。
 現在は、車椅子ユーザー向けのボトムスをメインとして取り扱っており、チノパン・ジーンズ・マーメードスカートなどの幅広いラインナップを取り揃えております。
 また、履きやすさだけでなく、デザイン性も重視し「座った状態だからこそ恰好よく履ける」をテーマに開発しております。更に、その他どのようなお悩みにもお答えできるよう、フルオーダーでのご注文も承っております。
 衣服に関してお悩みの方は是非、1度弊社までお問い合わせください。



 倉敷スクールタイガー縫製株式会社・プリムラカラー事業部
 〒713-8125 岡山県倉敷市玉島勇崎 1097-17
フリーダイヤル:0120-086-526
TEL:086-528-0130 FAX:086-528-2987
E-mail:info@purimulacalla.com
HP:http://www.primulacalla.com 



 ★ 音声認識情報福祉機器「ボイスキャン」

 ボイスキャンは、手が不自由な方のための音声認識を用いた情報福祉機器です。
 
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中 1-1-1
岡山大インキュベータ203号(岡山大学構内) 




 [ボイスキャンECSシリーズ]
 操作方法は、マイクに発話することでベッド周辺機器を制御・操作できます。電話も発話で発信でき、テレビをはじめ赤外線リモコンはほぼ対応、またエアコンの温度変更といった操作も発話で行えます。自立と介護負担の軽減が行えます。
 [ボイスキャンPCsシリーズ]
 音声認識でパソコンを操作できます。マウスの移動は、画面に表示されたカーソルの数値を発話して行います。クリック・ダブルクリック・ドラッグなどのマウス操作と、キーボード操作が行えます。
 文字の入力方法は二通り。ソフトキーボードから文字を選んで発話する方法と、直接発話して言葉を文字に変換する方法がございます。基本設定として、インターネット・メールはいつでも行えます。
 [ボイスキャンPCシリーズ]
 ボイスキャンECSとボイスキャンPCs両方の機能をひとつにし、機器の制御からパソコンの操作まで全て行えます。
 【お問い合わせ】
 (株)ボイスキャン 担当:片岡 彰彦
 携帯電話:090-8061-3533
 E-mail:ktok-aki@hotmail.co.jp
 ※日中は業務中か移動中のため電話に出られないことがございますので、メールだと助かります。


 ★ ページめくり機とハンズフリーキーボード・意思伝達装置

 ◇ページめくり機『りーだぶる2』 PM80064A
 押しボタンスイッチやジョイスティック等を利用して本が読める自動ページめくり機。リモコンタイプ。
 読める本の大きさは、最小が文庫本(約350ページ)、最大がA4判週刊誌(約300ページ)である。週刊マンガ雑誌も可能。
 リモコンボックスにある5個のボタンを直接押して動作指令を出すダイレクト操作と、目的の操作ランプが点灯しているときに押しボタンスイッチ等の補助スイッチで操作するスキャン操作が選択できる。
 スキャン操作では、意思伝達装置や環境制御装置に接続して使用可能。専用のスタンド(別売)を利用すると寝姿勢での読書が可能に。1週間の「お試し無料レンタル」を実施中!




 ◇『LUCY(ルーシー)』ハンズフリーキーボード・意思伝達装置
 キーボードやマウスを使うことが難しい方のためのパソコン操作用の多用途補助ツール&意思伝達装置。
 レーザーポインタを使うことによって、文字の入力やマウスの操作を簡単に速く行うことができ、スムーズなコミュニケーションを取ることもできる。
 LUCYは、パソコンと専用ケーブルでつなぐだけでOK! ソフトのインストールなどは一切不要。また、表示板も「五十音配列」と「PCキーボード配列」の2種類ある。厚生労働省の補装具費給付対象品。



 【お問い合わせ】
 ダブル技研株式会社 営業担当:寺田 真智子
 〒228-0013 神奈川県座間市栗原 920-7
TEL:046-206-5611 FAX:046-253-7711
URL:http://www.j-d.co.jp
E-mail:m-terada@j-d.co.jp




 韓国・ソウルに行ってきました〜! 


昨年の11月、韓国・ソウルに行ってきました。昨年は、リハ工学カンファレンスや「はがき通信」懇親会の準備等で夏場にプライベートな時間がなく、「秋には海外旅行に行きたい!」と以前から計画していました。上海、ソウル、台湾など日本から短時間で行ける場所で考えていたところに、ある方から「ソウルの福祉財団の方とお会いしてみないか……」というお話をいただきました。「日本の障害を持った方々に観光客としてソウルに来てもらいたい」「ホテル・介助・案内・移動等、実際に観光をしていただき感想や意見をもらいたい」とのことで、面白そうな話しですし日程的にも良いということで行くことにしました。
航空券やホテルは予約していただきましたが、その他の準備として電動車いすの扱い等のリクエストは大韓航空に直接電話して、ホテルは居室の写真をメールで送っていただき、確認しました。今回は羽田空港発の便を利用しましたが、非常に便利で成田空港発のことを考えると約2時間の時間短縮になり、羽田空港の国際線の本格的な開業が待ち遠しいところです。
 6年ぶりの飛行機でしたが、電動車いすの扱い、バッテリーの対応、トランスファーなど羽田空港でも金浦(キンポ)空港でも非常に気持ちの良い対応で、電動車いすのまま搭乗カウンターまで行け、電動車いすの受け取りもほとんど待つことなく、空港の身体に合わない車いすで苦痛な時間も数分で済み、以前のような目的地に着くまでに疲れてしまったり、電動車いすの乱暴な扱い、空港職員の屈辱的な対応が嘘のようでした。
 約2時間のフライト、練馬を出て約5時間でソウル市内です。財団の方と合流し、リフト付きワゴンでホテル近くのレストランに行き「韓定食」と言われる数十種類の料理がでてくる韓国伝統の定食料理をいただきました。テーブルにたくさんのおかずが並ぶのが特徴で、前菜、魚料理、肉料理、副菜、デザートなど食べきれないほどの料理が出され、その量は韓国のことわざ「お膳の足が折れるほどたくさんの料理」と言われているそうです。




2日目は、ホテル最寄り駅から地下鉄に乗ってソウル中心部に出てみました。プリペイドカードを購入し自動改札を抜け、ホームにはホームドアが設置されホームと車両との段差がなく、駅員の介助が必要なく地下鉄に乗り込みました(というより駅員さんに会わなかった)。



 
 約20分で中心部のソウル市庁駅に到着。エレベーターで地上に出て、電車を2、3本待たされる日本での駅の利用が嘘のようにスムーズに利用できました。しかし、街は中心部と言ってもやはり歩道はガタガタで、道路を渡りたくても横断歩道がなく、非常に遠回りを強いられることもありました。
南大門(ナンデムン)市場や明洞(ミョンドン)という、日本でも有名な観光地をふらふらして昼食のためファーストフード系のレストランに入りましたが、トッポギやお粥、チジミが……「これが美味かった〜」。明洞は、お店の看板がハングル以外は新宿や渋谷と見間違えるほど韓国の若者や観光客で賑わい、日本語も普通に使えるお店もあるようでした。その後、リニューアルしたソウルタワーを見学、ホテルに戻り、ホテル周辺を探索しながら、やはり夕食は焼き肉を堪能しました。


               <ソウル市庁舎広場にて>


3日目は、午後の便での帰国のため、今回のメインである財団との意見交換のため財団事務所にお邪魔し、今回の企画について説明を受け、こちらからも意見を伝えました。驚いたことにその財団では福祉機器のレンタルを考えており、日本から来た障害者にホテル等での介助に入浴用チェアやリフト、エアマットを貸し出す計画もあり、電動車いすが故障した場合などに簡単な修理ができる工場もありました。また、観光客用のリフト付きワゴン、マイクロバス、大型観光バスも試乗させていただきました。


   <観光客用リフト付き観光バス(大型電動車いす6〜7台OK)>

 今回、大きなトラブルもなく帰国しましたが、頸髄損傷者が海外に行くのはやはり大変です。飛行機の手続きや出入国、機内への移動、トイレ、起立性低血圧、等々注意することはたくさんあります。やはり、情報収集、普段の体調管理など十分な準備は必要です。韓国ですと2時間ほどのフライトですし、時差もなく、空港、ホテル等は日本人観光客になれているように感じ、治安も良いように感じました。頸髄損傷者の海外旅行デビューには、韓国は最適な旅行先だと思います。皆さんも暖かくなったら、本場の韓国料理を食べに行ってみてはいかがでしょうか?
 情報収集に役立ったホームページです。
 韓国旅行「コネスト」http://www.konest.com/
 ユニバーサルルーム・観光地バリアフリー情報あり
 (東京頸損連絡会機関誌より転載)
 

広報委員:麸澤 孝

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