も く じ | |
ごあいさつ | 編集委員:瀬出井 弘美 |
「はがき通信」からのお知らせ | |
良い環境で、良いリハビリを受ける | Y.T. |
乗り越えられない壁はない。 必ずもう一度立ち、歩きます! |
K.H. |
「はがき通信」との出会いに感謝します | 神奈川県:A.H.母 |
<特集!「頸損と合併症」> | |
□20年来の痔を治療 | 福岡県:N.T. |
□頸損者の骨折って大変! | 東京都:M.A. |
□低ナトリウム血症 | 福岡市:Y.I. |
□ガスが腹に溜まる | 千葉県:H.K. |
□「頸損と合併症」私の場合 | まるまるまる子 |
□私なりの体温調節方法 | 福岡市:Y.S. |
□頸椎の骨折以外初めての骨折 | 鳥取県:H.Y. |
□頸損腹? ガス溜まり? 麻痺性イレウス? | 東京都:Y.A. |
□花粉症に効く薬 | 広島県:M.K. |
□「軍足」のススメと「爪水虫」の治療法 | 編集委員:瀬出井 弘美 |
□『痛みと麻痺を生きる』が教えてくれたこと | 編集部員:藤川 景 |
2人介助 | 東京都:K.M. |
ピア真似じゃちゅうてもねぇ | 広島市:Y.S. |
「独居抄」(4) | 佐賀県:中島 虎彦 |
ひとくちインフォメーション |
「はがき通信」からのお知らせ
(1)ご寄付のお礼 「はがき通信」に寄せられた寄付金を公表させていただきます。ありがとうございました。寄付金や購読料の多少にかかわらず、読者すべてのみなさんのおかげで「はがき通信」は続いています。それは「はがき通信」スタッフの励みです。今後もみなさんの期待に応えてがんばっていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 あとの注意書きを読んで、間違いがあれば会計担当の占部さんまでご連絡下さい。 ※購読料を納めていない場合、寄付金から今年度分までの購読料を差し引いた金額を載せました。 ※寄付金か購読料か明記せずに送金された場合、まず今年度分までの購読料を差し引いて 残高を寄付金としました。 ※購読料と明記して送金された場合、多額でも購読料先払い金とし、寄付金には載せていません。 ※購読料か寄付金かの内訳を明記していただけますと、会計管理がスムーズにいき大変助かります。内訳の明記もよろしくお願いいたします。 ※購読料を納めたかどうか、問い合わせ先は会計担当の占部さんまでお願いします。メール・FAXを歓迎します。 <ご寄付をいただいた方> ※寄付者リストは、誌面版のみ掲載 (2006.11.1〜2006.12.31) (2)会計監査報告 ※誌面版のみ掲載 (3)「はがき通信」ホームページについて 使用料無料のサーバー変更によりホームページアドレスも変更を余儀なくされたところ、しばらく「はがき通信」で検索しても新アドレスは反映されませんでしたが、YahooやGoogleやgooなどのウェブサイトにて、現在は検索可能になっていますのでお知らせいたします。 また、「はがき通信」の存在を知らない受傷間もない方等が「はがき通信」ホームページへ訪れやすいように、Yahooの登録サイト(病気のカテゴリ:背や首、腰の病気)へ申請中です(確実に登録されるかはわかりません)。 【特集原稿募集!】 合併症にもつながることですが、頸損にとって基本中の基本とも言える健康管理のひとつである「尿路管理」。 次号・105号の特集のテーマは、「尿路管理」といたしました。 留置カテーテルの方、膀胱瘻(ぼうこうろう)の方、自己導尿の方、自力(自然)排尿の方、それぞれの尿路管理において自分なりに留意している点、工夫している点、またカテーテルを使用されている方は、カテーテルの交換時期、カテーテルや蓄尿袋の種類、膀胱洗浄の有無(している方は洗浄液は何を使用しているか)、など細かなことでもけっこうです。 そして、何か薬を服用、常備しているかという点についてもお聞きしたいと思います。「常備薬」については、いずれ特集を組みたいと考えております。 ぜひドシドシご投稿ください。よろしくお願いいたします。 締め切り:4月30日まで! 良い環境で、良いリハビリを受ける
私は中学3年の夏、プールの飛び込みにより頸椎損傷となりました。現在の怪我の度合はC4、C5の不全麻痺です。腕は動かせるのですが、指は動かないという状況です。高校進学を経て、現在大学に在学中です。受傷当時は進学などとうてい不可能なことだと考えていましたが、リハビリテーションセンターでの経験が自分の考えを180度変えてくれました。今回、その経験についてお話したいと思います。 私は地方の病院で治療を受け、3ヶ月ほどその病院に入院していました。その病院はもともと急性期の患者を対象としていて、長期の入院は不可能でした。また自分が若かったこともあって、このまま地方の病院でリハビリを続けるより、早期に環境の良い場所でリハビリを受けたほうが機能回復につながるのではないかという主治医の意向により国立リハビリテーションセンターに転院することとなりました。 入院当初は本当に驚きの連続でした。リハビリはPT(理学療法)とOT(作業療法)に分かれていて、見たこともない機器が多く取り入れられ非常に充実した設備でした。また入院生活のスタイルも変化し、そこでの体験が今日でも生かされています。 排尿排便の管理ですが、排尿の方は朝、間欠式バルーンカテーテルをつけ、夜は自分自身で排尿することが可能なのでコンドーム式使い捨ての収尿器を用いています。水分を多く取らないと、尿が汚れ、腎臓・膀胱結石を引き起こすので(最初のころあまり水を飲まず、炭酸やジュースばかり飲み2回も結石を作り、5度に分けて破砕手術をしました)、1日に水分は2㍑ほど取るように心掛けています。排便の方は3日に1回プルゼニドを2錠飲み、グリセリン浣腸を用いて排便しています。まれに便失禁を起こすこともありますが、うまくいっていると思います。 私が行ったリハビリは、まずOTのほうでは最初のリハビリの方針を決める時に、「学校に行きたい」という要望を先生に強くアピールしました。鼻で笑われるだけだろうと思っていましたが、その先生はとても協力的な方で、退院するまでのリハビリでは手関節装具を用いて字を書く訓練や受験勉強と機能訓練を兼ねてパソコン用の教材ソフトで勉強したりしました。あわせて、手関節装具と介護スプーン用いて食事をとる練習をしました。最初のころはバランサー(腕の力がなくても、バネの力を借りて動きをサポートしてくれる補助具)を使って食事をとっていましたが、だんだん腕に筋肉が付いてきて補助具なしで食べられるようになりました。 次にPTのほうではストレッチ、ひじをついてうつ伏せ、手をついて座位をとる訓練などを行いました。また介助用の車イスから腕の力をいかして半電動・手漕ぎ車イスに乗れるように訓練しました。私の場合は起立性貧血が強かったので、最初のころは乗り換えただけでも気分が悪くなってしまいました。時間をかけて練習して退院時には半電動の車イスで自分の行きたい所に行けるようになりました。 いずれの経験も地方の病院に入院していたら得られなかったものばかりで、国立病院の頸椎損傷に関する情報の量と患者に対して扱いに慣れているということに驚くばかりでした。またそこから得られるものが多く、『良い環境で良いリハビリを受ける』これが一番大事なことであると痛感しました。順番待ちなどの受け入れの問題はあると思いますが、専門の病院でなるべく早く生活することが今後の生活に大きく響いてくると思います。 拙い文章ではありますが、私の両親も受傷間もないころ、「はがき通信」を読ませていただいて勇気をいただいたと言っていました。「はがき通信」No.103の夢運び人さんの高位頸損どうしが励まし合うという意見に賛同して、受傷間もないころの体験の話をさせていただき少しでも励みになればと思います。多くの同じ怪我で悩む受傷者の方のお役に立てばと思い、投稿させていただきました。もしご質問などがございましたら、メールアドレス(※誌面版のみ掲載)を添付しておくのでそちらのほうに連絡ください。 Y.T. 乗り越えられない壁はない。必ずもう一度立ち、歩きます!
2006年の4月に、脊髄を損傷し、障害者となりました。L2の圧迫骨折で『下肢全廃』と診断されました。 どんな診断をされても、本人が「立てるはず」だと感じるのであれば必ず立てるんだと思います。ただ、立つための方法を忘れてしまっているんだ、と感じていました。自分が行動しなくてはこのままあきらめる道しかない、ということで『立てるようになるためのリハビリ』が絶対にあるはずと信じて、ついに見つけました。 そこで、足だけを訓練しても、ましてや装具でガチガチに固めたりしていても、立てるようにはならないことを実感しました。立つために必要な筋肉をすべて均等に、鍛えます。いまでは、氷のように冷たかった足の温度が健常のように戻り、発汗し、鳥肌まで立つようになりました。機械的に動かしているわけではなく、生きているって証拠です。もちろん、感覚も運動も日に日に強くでてきています。立ちたいという希望が、確実な『未来』へとつながりました。毎日のリハビリを、焦らず、自分のペースで続けて、いつか自分ひとりで立って歩こう、と思っています。 ホントは私、新婚さんなんです。立つことができた時、歩けるようになった時、・・・苦しいことを乗り越えた先には、幸せしか待っていないと思います。自分を信じてがんばります。 そして、ダンナサマに、大好きなオムライスを作ってあげるのが目標です。 K.H. 「はがき通信」との出会いに感謝します
人工呼吸器を24時間使用の娘を在宅介護をしている母です。 7年前の交通事故で受傷、C1完全麻痺・呼吸器がはずせることはないでしょうと告げられ、11ヶ月の入院、そして在宅となりました。そのころ松井先生の存在を教えていただきました。頸損の先輩から「はがき通信」の情報誌を数部いただきました。頸損の方がどのように生活されているのか皆目見当がつかない状態でしたので、さっそく購読の申し込みをいたしました。 翌年、横浜での懇親会に参加しました。車イスの方が大勢で、みなさんとてもパワフルで明るく、いろいろお話を聞くことができ、呼吸器を着けているのは娘だけでしたが、とても心強かったです。 外出の自信がつき、その後、京都・ハワイの懇親会と参加させていただきました。 「はがき通信」に感謝と投稿させていただいたのは、昨年の広島懇親会に参加したところ呼吸器を着けたK君にお会いできたことです。イケメンヘルパー2人を連れたさわやか青年です。 実は娘が現在、気管切開口にトラブルがあり、声を出せなくなってしまいました。そのことのメールでK君にいろいろと情報をいただいているところです。呼吸器を使用している人の情報は非常に少ないので、なかなか解決策が見つからないのです。個人情報というのが壁になることもあります。そんな中、K君との出会いはとてもラッキーなことでした。 また、旅行など気軽に出かけられないので、「はがき通信」の懇親会が私どもにとっては外出の訓練と家族旅行になっています。広島懇親会では宮島にも行くことができ、本当に楽しむことができました。 これからも「はがき通信」が続いていくことを願っています。 神奈川県:A.H.母 |
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