はがき通信ホームページへもどる No.92 2005.3.25.
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 高齢者になって<愚痴> 

C3〜5、頸損歴16年、65歳

 久し振りに投稿しました、皆さんお元気でしょうか。今年1月、とうとう来るべきものが来たと言うか、高齢者の仲間入りをしました。なにかいいことがあるかと思ったら、間違っていないの? と疑いたくなるようなとんでもないことが待っていました。
 ①は介護保険の適用による負担増です。在宅介護支援センターのケアマネージャーの進言で介護認定申請をしていたところ、“要介護4”(支給限度基準額は1月当たり30,600単位)の認定がされました。これでは、これまで支援費を利用して受けていた介護サービス量は月半ばで使い切ってしまいます。障害者施策と介護保険とで共通する在宅介護サービスは、介護保険から給付を受けることになっているので、介護保険を使い切った残りの必要サービス量を支援費でカバーすることになります。従って、経済的負担は介護保険部分が丸々皆増となり、これまでの約8倍になりました。さらに、納付する介護保険料は、今までの国民健康保険税(料)と併課されていた介護部分の驚くことに18倍にもなるのです。生計など生活環境は全く変わらないのに負担だけ一挙に激増するのは、どう考えても理不尽な制度としか考えられません(激変緩和措置は「1割負担×3%」があるが、生計中心者が住民税課税の場合は除かれる)。
 ②は医療費の老人保健法適用です。実は、これが一番グサッとくるのです。75歳になると医療費が1割負担になり、老人福祉施策としては歓迎すべきものです。が、一定の障害者は65歳でこの老人保健法が適用されます。窓口での支払いが少なくて済むので、今までのように懐の心配をせず気楽にかかれます(老人医療費の膨張の理由を実感)。問題は、保険証の色が変わり、医療受給者証には「老人保健法」の記載とご丁寧に「壽」のマークまで刷り込んである。ほかに、領収証や各種書類の一般と老人区分欄の老人が円で囲んである。これでもかと「老人」が誇示されている(ように感じる)。75歳まであと10年もあるのに……。どこか、目立つところに「障害者特例」とかの表示ができないものかと欲する次第であります。
 最近、物事に淡白になっていましたが、久し振りに興奮を感じましたので愚痴らせていただきました。
 なお、最近アダルトサイト系メールが増えましたので、メールアドレスを次のように変更しました。よろしくお願いします。
佐賀県:K・N E-mail: kaju0024@ceres.ocn.ne.jp


 私の排痰の仕方 


 おなかではなく、肺の底の方から鼻でゆっくり息を吸い上げ、ただ息を吐くのではなく「おほん!」と咳をするように息を吐く。何度か繰返して痰が上がってきたところで、みぞおち横の左右の肋骨周辺を左右対称に両手で吐くタイミングに合わせて圧す。
 体重を乗せ、けっこう強く……いまだ骨は無事の様子。ひどいときは、痰のある反対側を下に横向きになり背中をパンパン! と何度か叩いてもらった後にするとよい。
 受傷11年目、リハビリの先生に教えていただき、重宝しています。
広島県:ハローマリ E-mail: hello-mari@enjoy.ne.jp


 「癒し」と「リハビリテーション」 


 人口500万人のフィンランド各地に、3食とリハビリ付きの「リハビリホテル」(40軒ほど)がある。少子化時代で働き手が少なくなっていくのに労働者が燃え尽きてはいけないので、疲れたり、気力をなくした労働者は障害者予備軍として一定期間休暇をもらえ、「リハビリホテル」に送り込まれる。そこには、サウナ、クアハウス、トレーニングルームなどがあり、理学療法士がいて正式な指導をしてくれる。そこで癒されて、再び会社に復帰する。
 「癒し」と「リハビリテーション」は同義語で、障害者を増やさないように予備軍への投資を惜しまない。病気になってしまうと国の労働力を失う、医療費がかかる、介助費用もかかる、施設建設・運営費用がかかるというわけで、予防としての「心身のリハビリテーション」、予防としての「心身の癒し」が重要となる。
 障害者は健常者と切断されたものではなく、疲れた人を中間にして連続した存在である。障害や病気は、特殊な、デジタルに分類されるものではない。人は、どんなに強い心の持ち主でも、常に健康ではいられない。一定期間の「癒し」、つまり「リハビリテーション」が「生きる」上で必要になる。
東京都:M・K


 何かのキッカケをつかむ!? 


皆さん、こんにちは。久しぶりにペンをとりました。
 最近ではパソコンを使っている方が多く、情報もリアルタイムで得やすくなっているためでしょうか? 編集に関わるメンバーの方々の間では、数年前より「はがき通信」をどのようにしたら存続させていかれるか、ということの話題が多くなっているように思います。編集担当者は、存続させたい気持ちを強く持っていることを感じます。他誌について「中断したまま」「どうなったのかな?」というものも多く見聞きする中、10年以上一度も休まず発行を続けているのはすごいことだと私は思いますが、皆さんはどう思われていますか? 編集スタッフの方々が団結力の強い集まりだと感じています。最近は新規購読の希望も増えているようですから、スタッフの方々にとりましても励みになっていることでしょう。
 上記に関係して医療が進み、治療法においても以前と現在とでは対応が変わっていることを実感します。慢性期の方々にはそれまでに体験してきたことが、急性期の方々においてはこれからの人生を生きてゆく方法の希望の手助けとなり、ほんのひと言「一枚のはがきにこめられた思い」の通り、文の長短にかかわらず、“同じ仲間”の心ある気持ちを出す場しての利用をされ、カタツムリのように歩みは遅くとも前に進んでいく何かのキッカケになればと願っています。
 はがき通信の仲間が昨年ハワイに行って来ました。私も含め初めての海外旅行の方が多く、それぞれが身体的にも不安を感じながらも、「自信を得る」貴重な足がかりと経験を得る旅になったと感じたのは私だけでしょうか。
 これからも、はがき通信の顔を合わせることがあると思います。そのときは、私でお役に立てることができましたら幸せです。今年も秋に懇親会が予定されています。少しでもたくさんの方が参加され、当事者同士直接お話しされ、ひとときでも楽しみ、前進する何かのキッカケを感じたり、つかんだりするチャンスの場となればと思います。
 私は瀬出井さんのガイドヘルパーをしていますが、ある日の新聞記事を読んでいて気付いたことがありました。以前にも一部投稿していると思いますが、移動介護をしていて手が空いたとき、一緒にいた他の車いすの方から手助けをお願いされました。私は一緒にいて何のためらいもなく当然のこととして手を貸したわけですが、その後、瀬出井さんに「また手伝っていただいてよいですか?」と確認されたと言っていました。
 私はただの瀬出井さんのガイドヘルパーとしてだけではなく、皆さんにお会いし、お話しを聞かせていただき、私自身気付かぬことを引き出してくださり、楽しみながらお手伝いさせていただくことの喜びと幸せを感じています。これからも皆さんのさまざまな経験・体験から少しでも多くのことを学び、吸収していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
神奈川県:Y・I
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