も く じ | |
ごあいさつ | 福岡県 向坊弘道 |
こんなふうに生活してます | 奈良県 0 |
玉葱オヤジ・楽居オバサン何思う心ダッチ | 広島県 トドのおっさん |
身障者向け風俗店 福岡に | 佐賀県 中島虎彦 |
目に見えないバリアー | 福岡県 NG |
映画「ボーン・コレクタ−」の紹介 | 東京都 大濱眞 |
沖縄に行って来ました | 東京都 麩澤孝 |
仕事だけが社会参加じゃない | 高知県 S |
感染症には気をつけましょう | 山口県 ミカリン |
脅かすつもりはありませんが | 神奈川県 KK |
良き出会い | 埼玉県 HS |
自分が楽しくなければ!? | 神奈川県 YI |
2000年の桜 | 福岡県 清家一雄 |
大型リチウムイオン電池の開発 | 佐賀県 中島虎彦 |
陰茎プロステーシス | 匿名希望 |
吹き矢(呼吸訓練法の一つ)の紹介 | 静岡県 松井 |
医学用語について | |
長野の山荘 | 神奈川県 瀬出井 |
チップ埋め込みで、下肢不随の人が歩行可能に | 毎日オンラインNEWS |
ひとくちインフォメーション |
まずは自己紹介をさせていただきます。私は今年、48歳になります。25年前(1975年)にオートバイによる交通事故で、頸髄損傷(C−5・6頸椎脱臼骨折)になりました。3年間の入院の後、自宅に戻って両親の介護で暮らしていましたが、5年前(1995年)に父親が病気・入院したことから先行きの不安を感じ、それを機に自立を決意しました。 実家での自立も考えましたが、実家は市内中心部から20kmも離れた山間部で、ヘルパー派遣・訪問看護・ボランティアさんに来てもらうには遠すぎることから、思い切って市街に出ることにしました。そして、翌年(1996年)4月に民間アパートに移りました。そして、7月には市営住宅(障害者用)に入居できることになり、現在に至っています。 身体的特徴は、肩より上と両腕は動きますが、手の指や下肢は動きません。乳房より下部及び下肢の感覚がありません。排便は二日に一度、浣腸で。排尿は膀胱にバルンカテーテルを留置し、二日に一度、膀胱洗浄を行っています。また、右大腿部内側に褥瘡があり、ディオアクティブで治療しています。これらは、訪問看護で管理してもらっています。 普段はベッドで過ごしています。電話は、NTTふれあいホン(呼気SW操作)を使用しています。パソコン・ワープロは、右腕の補装具に棒を固定してキー操作します。外出は電動車椅子・リフトキャブ(会員制)を利用しています。 現在の生活状況は、全身性障害者介護人派遣・ホームヘルパー派遣・24時間巡回型ヘルパー派遣・早朝ヘルパー派遣・訪問看護等の公的介護保障を利用しています。 奈良市の場合、全身性障害者介護人派遣は月130時間(本年度から30時間増えました)で、ホームヘルパー派遣等は、私の場合は合計週18時間というもので、一人で生活していくには公的介護保障だけでは24時間のすべてを賄うことはできません。残りの時間は、ボランティアさんの協力に頼らざるを得ないのが現状です。そのボランティアさんも20名ほどで、一日のうち一人で過ごしている時間もあり、完全には埋まっていません。 ボランティアさんに頼らず公的介護保障だけで生活できればよいのですが、奈良市ではまだまだです。公的介護保障も地域によってずいぶん違いがあると思うのですが、皆さんはどんなふうに生活しておられるのでしょうか。また教えてください。 今日はこの辺で。また機会がありましたら、お便りしたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
奈良県 : O souyu@kcn.ne.jp
玉葱オヤジを漢字〔生〕で表すなら、楽居お婆の漢字は〔気〕となろうか。つまり、〔生〕ほど多様な読み方は無い。誕生・生涯・生活・生きる・生まれる・生(なま)・生娘・生(は)える・福生(ふっさ)市・生い立ち…知る限り、思いつくままに書くと10通りにも読める。このように多用出来るのは多面的で玉葱オヤジの思うところであり、生き方でもある。〜この際、無才を棚上げにてヨロシク〜。 しかし、妻の漢字に当てる〔気〕は気合・気候・気苦労・気分・気性・正気・雰囲気・気軽・気体・気配…多用されても「キ」「ケ」としか読まない。重宝する漢字だが、融通が利かない愛妻の性格と似ている。 何かを為そうとするとき、多様に考える玉葱オヤジと一つにこだわるラッキョオバサンのバトル的日々は、生気に満ち満ちている。やる気満々の妻に血糖値を下げるという雑誌を読み、玉葱を多食する胡散臭い夫の意気込みで忙しい昨今が展開している。 出来栄えも、見栄えも、冴えない、似たもの夫婦間に吹く、冬の冷たい隙間風が暖かい春の陽光に変わり、夫婦の亀裂を癒そうと温もりだした。生い立ちを、障害の違いを、価値観を、お互いに超えて過ごした12年間に幾ばくかの重みを与えたいと思う。支えて戴いている多くの方々に感謝しながら…。 喜か哀か受け止めようだが、障害者も年を取り老人と言われる世代に意識を向けるなら、介護保険を睨みつつ、今、何を為すべきかの模索も必要であろう。意のある頸損者が世間に・社会に発信し得る「モノ」は何であろうかと自問する。愛妻ラッキョは、老眼鏡の上から「下手な考え休むに似たり」と、愚夫・愚夫と笑うのだが…。
広島県 : トドのおっさん ecosakohata@do2.enjoy.ne.jp
「身障者向け風俗店 福岡に」。要旨は、手や足に障害のある人を対象に、女性コンパニオンが性的サービスを提供する風俗店が福岡と東京で開業した。本人か家族の依頼で、自宅などをコンパニオンが訪問する。料金は同種店の約二倍。 福岡市中央区の「ビアン」は、300人の会員を確保してから派遣を始める予定で、現在は宣伝だけをしている。客層を身体障害者に限った店は例がなく、店側は「一度でいいから異性に触れたい、という切実な相談を電子メールで寄せてくる人もいる。タブー視されてきたニーズにこたえた。性の権利を保障する一種の福祉だ」と公言する。 それに対して、「障害者の自由を広げる試み」と評価する関係者がいる一方、日本身体障害者団体連合会の松尾栄会長(ちなみにこの方は佐賀県の障害者)は、「性の悩みを持つ身障者の弱みにつけこんだ商売だ。障害者への誤解と差別を助長しかねない」と批判する関係者もいる。 だいたいこんな記事なのですが、とうとうここまできたか、とひとしきり感慨の湧く思いです。もちろん今までにも水面下で普通の風俗店を利用したり、非合法下で利用したりしていた障害者はいたでしょうが、これだけ公然と「福祉」の名の下に名乗りを上げた店は初めてでしょう。 私も凡庸な欲望をもつ男ですから、ものは試しで一度は利用してみたい(二度めも利用しようとは思わないかもしれないが)と思わないでもないのですが、それなら女性障害者にはどういうサービスがあるのか、不公平ではないかとか、もともと性産業というものが女性を差別するものであることに割り切れなさが残る、などといろいろ考えさせられます。皆さんはどう思われますか。特に女性の側からの意見を聞いてみたいところです。 ともあれ、今年の「はがき通信懇親会」(福岡開催)の目玉ができたというところでしょうか。それではこのへんで。私もおくればせながらEメールを始めました。
不一 2000年3月12日
追伸:このことについて、覚えたてのEメールで友人たちに問い合わせてみましたところ、数人から回答をいただきました。ご本人たちの了解を得て、参考までに記してみます。
佐賀県 : 中島虎彦 nakaji@po.saganet.ne.jp
制限された生活、イコール規則正しい生活。社会で許される大半の自由が制限された世界。もしも、ここに自分が入ったら、現在の生活とどれほど変わるだろうか?まさか動かない身体を動かし、労役を科されることはないだろう。できないものはできないのだから。 だったら、一日中ベッドの上の生活か…大した事じゃない。病院や施設で暮らすのと変わらない。とすると、身障者にとって自由刑は意味ないじゃん!まってくれ、その前にオレって、受刑者と変わんないの?って。 たしかに目には見えないが、社会には刑務所の塀同様、高くて大きなバリアーがある。僕らはこの目に見えないバリアーの中で、受刑者同様不自由を強いられる。しかし、受刑者にこの壁は決して越えられない。それに対して僕らの周りにある壁は、周りの理解と協力できっと越えていけるものだと思う。時間はかかるかもしれないけど。 ちなみに、刑務所内に身障者用のスロープやエレベーターはない。バリアーだらけ。(当たり前か?)それでも、僕は友人に抱えられ、所内を自由に動き回り(もちろん、監視つき)、アノ高くて大きな壁を自由に出入りした。 そう、やっぱり僕は受刑者より絶対自由だ!!!
福岡県 : NG gogou@pk.highway.ne.jp
4月15日に全国公開される映画「ボーン・コレクター」。デンゼル・ワシントンが演じる刑事役の主人公リンカーン・ライムはある日、事故で四肢麻痺になります。彼は、自由のきかない身体、ベッド上での日々に生きる気力なくし安楽死を望みます。ですが、彼は幸運でした。仕組まれた偶然、しかしその偶然から彼は猟奇犯罪者に立ち向かうことで、生きる原動力を取り戻します。ラストシーンでは、明るく明日へ向かって生きる意志を見せてくれました。
2000.04.03
雑誌のインタビューの中で、「主人公リンカーン・ライムはどのような着想から生まれたのか」という質問に対し、『ボーン・コレクター』著者ジェフリー・ディーヴァーは、次のように答えています。「銃を撃ちまくったり、悪党を追い回したりせず、頭脳だけで事件を解決できる主人公がほしかった」。
『ボーン・コレクター』訳者 池田真紀子 (せきずい基金ニュース№6より転載)
東京都 :日本せきずい基金・大濱眞 JSCF
sij_ho@muf.biglobe.ne.jp
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