はがき通信ホームページへもどる No.170 2018.4.25.
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<特集! 「褥瘡予防、私はこうしている」>

 四肢マヒ者が、なんとしても回避したい褥瘡について、予防策のヒントになればと、持ちよられたご投稿を紹介させていただきます。


 特集 ワセリンで擦れ対策 


〈1〉日々の褥瘡予防の方策は?
 親水ワセリンを予防患部(せん骨)へタップリ塗布して、フラット(紙おむつ)へもタップリ塗ることで、今までガーゼを当てて擦れていたのが嘘のように擦れなくなりました。

〈4〉過去の教訓から得た対策は?
 ベッドでの体位変換。
 電動車いすではロホクッション。

〈6〉他に何かありましたら。
 昨年からケープのラグーナというエアマットを使用しています。



 自動で左右に15度傾くので徐圧効果に良いかなと思い使用しています。ただ傾き音が神経質の人には不向きと感じます。

宮崎県:K.F.



 特集 褥瘡は油断大敵! 

C4、四肢マヒ者歴8年目

 〈1〉日々の褥瘡予防の方策は?
 私が以前入院していた病院は、お菓子の柿の種をベッドで食べることが禁止されていた。理由は、入院患者の更衣をしていた看護師が発赤を見つけたのだが、そのときの衣服に柿の種がくっついていたそうだ。食べている途中に落ちた柿の種がくっつき、なかなか湿気なかったのだろう。柿の種が原因で褥瘡になったら恥ずかしい。
 個人的には早期発見、体重維持、保湿を心がけている。早期発見は例えば、何かのキャップやふたが行方不明になったときは、行方不明になった時点で徹底的に探すようにしている。
 体重維持ではなるべく野菜中心の食生活で、自分にとってベスト体重を維持できるよう心がけている。BMI(体重と身長から算出する肥満度の指標)は標準より少し低めを心がけている。
 保湿では入浴後お腹から足の爪まで、ヒルドイドソフトを塗ってもらっている。入浴しない日は就寝前に足浴をしているので、足浴後ヒルドイドソフトを足の爪まで塗っている。美容目的のヒルドイドが多用され、保険適用から除外されるかもしれないとの報道をご存じだろうか。少しでも財政を圧迫しないようヒルドイドソフトはジェネリックを使用している。
 他には、5本指靴下を履いているが靴の中で指が重なり、ジェリービーンズ大の水泡ができたことがあった。なので、靴を履いた後は靴の上から触ってもらい指が重なっていないか確認してもらっている。

 〈2〉外泊などでの、褥瘡予防の方策は?



 頸損の先輩から教えてもらったのだが、外泊の就寝時はホテルのシーツの中に、アイジョーから発売しているエアークッション・万能タイプ(60×90×7cm)をしている。肩から下に万能エアークッションがくるように配置し、1回体位変換をしてもらっている。教えてくださった方は普段からこの万能エアークッションを利用し体位変換されていないそうだ。

〈3〉皮膚の赤みをくい止める方策は?
 赤みを発見したら、そこの部位の血流が再開するように軽くさすってもらっている。また、赤みまでだったらヒルドイドソフト(ジェネリック)塗布で、重度の褥瘡になったことはないが、水泡になったときは大きさや場所によってシールを貼ってもらい保護している。

 〈4〉過去の教訓から得た対策は?
 小さくて硬いものは要注意だと思っている。尿をためるレッグバッグのキャップをお尻の下に敷いてしまったことがあった。どうやらズボンを履くときに外れてしまい、気づかずそのままになっていたらしい。1週間ほどで赤みはひいたが、キャップが行方不明にならないように輪ゴムとマスキングテープでレッグバッグ本体に引っ掛けるように対策をした。

 〈5〉何かみなさんに聞きたいことは?
 就寝時にケープから発売されていたネクサスというエアマットを利用している。私の体に合っているようで、6年ほど使用している。そろそろ買い替えの時期かと思い福祉業者に問い合わせるとネクサスは廃番になり、後継機のネクサスRになったと言われた。ネクサスRをデモ機で試してみたのだが、私の体に合わなかった。
 みなさんにお聞きしたいのが、利用している方でエアマットは何年くらいが買い替えのタイミングで、実際にネクサスを使っていた方がいらっしゃったら今は何を使用しているのかお聞きしたい。

 〈6〉他に何かありましたら。
 今後も「はがき通信」、応援しています!

 匿名希望



 特集 体交と体重管理が予防の基本 


 10年くらい前に仙骨部に褥瘡ができて、1年くらいなかなか治りませんでしたが、せき損センターに検査に行ったとき入院治療をすすめられ、約3週間入院して完治しました。 
 今はいろんな治療、薬があり一概には言えないと思いますが、軽く切れた場合はデオアクティブという創傷被覆材を貼って処理してます。今のところ褥瘡できてません。
 やはり基本は、体位交換、体重コントロールが予防に大事だと思います。

佐賀県:H.H.



 特集 普段から行っている私の褥瘡予防 


 普段からベッドの上で過ごすことが多いので仙骨部の褥瘡にはかなり気を使ってきました。もともと取れる体位の種類が仰向けと両側臥位だけですから、褥瘡ができるとひどく制約を受けますので日中でも極力姿勢を変えるように心がけています。
 基本的にはどのようにすれば楽な姿勢になれるか、いろいろと小物を組み合わせて使用しています。

 [低反発枕を使用] 
市販の低反発枕を適当な形に裁断し、いくつか使用しています。褥瘡ができやすい、仙骨部分と後頭部に常時、敷き込んでいます。仙骨部分は腰から太ももにかけて、左右から仙骨部に体重がかかりにくいように1枚ずつ差し込んでいます。後頭部は汗をかき湿りやすいのでタオルを巻いて使用しています。

 [高反発マット]
 ニトリの高反発マットを適当に切って使用しています。これを何段か、先の低反発枕と組み合わせて手先から肘までの手置きや足置きに使用。腰がだるいときに仰向けになって足の重さ軽減させるさいに重宝しています。

 [空調服の空調ベッド]
 私は汗をかいたり湿り気があると褥瘡ができやすいので、通気をよくするために空調服というメーカーの空調ベッド(92×200cm)をシーツの上に敷いています。スペーサーという中が中空構造になっていて、足元のファンが中の空気を排出し体温を下げ湿気を取ってくれます。スペーサー表面が少し硬いので合う合わないの好みは別れるところです。



 クーラーは苦手なので体に熱がこもる夏場はたいへん重宝します。逆に冬は寒すぎるというデメリットもありますが、通気性を最優先にしているので年中敷きっぱなしにしています。

 [自動寝返り支援ベッド]
 フランスベッドの自動寝返り支援ベッドを使い始めて10数年愛用しています。一時期生産が中止されていましたが最近後継機が発売されているようです。手動の操作はもちろんのこと分刻みで設定ができるので、夜間は7分ごとに右向き、仰向け、左向きと自動体位交換を朝までやってくれるので夜間の人手による体交から解放されました。
 エアーマットも何度か試したのですが体が沈むような感覚があり、腰も痛くなってくるので自分には硬いベッドマットの方が性に合うようです。また腰がだるいときには最大傾斜角10度とスポンジ、ピーナツ型のバランスボールを組み合わせると抱き枕につかまっているような体位を取ることができます。体交時間の間隔を1分ぐらいしてゴロゴロするのも有効です。



 [いろいろと試す]
 これと思うものはいろいろと試していますが、誰しも相性がありますから最初は1時間ずつくらい何度か試しては接触部の様子を見ながら使えるかどうかの確認作業をやっています。
 案外、褥瘡ができるのはそのような、お試しのときが多かったように思います。良かれと思ったことが裏目に出たときが一番こたえますので何事も駄目でもともと、と考え自分に合わないときは、とっとと切り替えるというのも褥瘡とのつき合いで得られた教訓の一つかもしれません。
 あーだこーだ、とそんな私のお試しにつき合ってもらっているヘルパーさんには本当に感謝しています。

大阪府:K.Y.



 特集 ベッド上での予防策 


 褥瘡防止用のマットレスは、パラマウントベッド社製のものを使用しています。以前も同社のものを使っていたのですが、使用して2年ほどでお尻の部分が凹んだ状態になり買い替えました。現在のものは使い始めて5年以上は経過したと思いますが凹むこともありません。凹まないように改良が施されたのか?
 私は車いすに乗り移ることもなく毎日ベッド上で過ごしているのですが、ベッドのリクライニングを起こして座るのは朝昼晩のだいたい3回。リクライニングを起こして座る時間は一度につき長くても1時間半以内に抑えるようにしています。
 食事の面では褥瘡防止としては、なるべく蛋白質をとるようにしています。

匿名A

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