No.169 2018.2.25. Page. 1 . 2 . 3 . 4 . |
トウキョウの福祉機器展
今から約20年前……。私が1年半の入院と4年半のリハビリ施設入所を終え自宅で生活を始めたころ、地元北九州市で西日本国際福祉機器展という福祉機器や介護用品等が一堂に会する画期的なイベントが開催されるようになりました。 病院→施設→本格的在宅生活にこぎ着けるまで、何度も自宅改造を行い、ニーズに合わせて福祉機器を取り入れてきましたが、そのころはまだ福祉機器の実物をなかなか目にする機会がなく選択肢も限られていたので、福祉機器展に行くことは情報収集やいろいろな方々と出会う機会を得る絶好の場となりました。 しかし数年経つと、目新しく思えたモノが当たり前になってきたり、展示数や展示スペースが縮小されたりと……いや、おそらく私の生活がある程度落ち着いたことが一番の原因かと思いますが、すっかり福祉機器展から足が遠のくようになりました。そんな中、「東京の福祉機器展は一日じゃまわり切れないよ。あれは一回見ておく価値があるよ」と耳にする機会があり、「私も東京の福祉機器展に行ってみたい」と思うようになりました。そして、その思いを口にすること数年……。2017年、やっとそれが実現しました! きっかけは、2016年のはがき通信懇親会in姫路。そこで松井先生やMさんと久しぶりにお会いしたときに「東京の福祉機器展に行ってみたい……」とお話ししたからか、翌年の6月初旬に松井先生から「福祉機器展参加へのホテル予約は早くしたほうがよさそうです」とメールをいただいたのです。 そのメールをいただく少し前に、私はさいたまスーパーアリーナで行われたスターダスト★レビュー(ご存じかしら……)35周年記念ライブに行くため、半年がかりで計画を立て実行していたので、そのころはまだやり切った感に浸り、次の旅行プランを考える気力は消え失せてしまっていました。そんな中、“いつかは”“機会があれば”“あわよくば”が頭につくような私の『行ってみたい』思いをくんで、松井先生よりメールをいただき、「どこの誰がこんなに私を気にかけてくれようか……」と再び奮起。その日のうちに先生から教えていただいた、東京ビッグサイト(国際福祉機器展の会場)まで徒歩5分のホテルサンルート有明の宿泊予約を取り、その翌日には航空チケットを取りました。 松井先生からのメールがなければきっと、もう数年は「行きたい行きたい」言うだけで終わっていたに違いありません。 宿泊先、交通手段を確保してからは、「一日ではまわれない……って、一体どんな感じなんだ?」という疑問から、毎年地元で行われている福祉機器展会場と東京ビッグサイトの会場の広さを比較してみたり、空港→ホテル→会場へのルート確認などいろいろな調べ物やイメージトレーニング(笑)をしたりしながら当日までの日々を過ごしました。 ちなみに、ホテルサンルート有明の空室状況を、予約を終えた後も興味本位で確認していましたが、私が予約をした6/9(金)はユニバーサルルームも一般の部屋も余裕で空室がありましたが、6/11(日)にはユニバーサルルームの空室はなく、一般の部屋も喫煙ルームをわずかに残すのみとなっていました。福祉機器展の開催は9/27〜9/29だったので、3か月以上前から確保する必要あり!?って感じです。 飛行機は、「はがき通信」で電動車いすの搭乗トラブル話を何度か目にしているので、これまでも今回も手動車いすを選択しました。 さて、東京の福祉機器展を見るのは今回が最初で最後になるかもしれないからと、すべてのブースをまわってやるぞと意気込んでいたので、宿泊は開催される3日間にあてて2泊しました。 初日は15時過ぎにホテルに着き、会場下見を兼ねてビッグサイトへ。道中「あぁ〜この風景、コミケの姿を追った番組で見たことあるある♪」と興奮。建物内に入ると、「おぉ〜! 本当に西日本総合展示場(地元の会場)が通路挟んで3面ずつあるよ!」と、下調べ通りの規模に興奮すると共にここを3日間でどう制覇するかを思案。とりあえず初日は地元規模分(1面分だけど情報量は2倍)を見学してからホテルに戻りました。 2日目、残りの5面分をまわり切り、「はがき通信」の関東在住のお仲間たちとも交流して、満足満足の終日。 3日目、お台場を観光して家路に着きました。 なーんか、念願の福祉機器の内容が薄っぺらですが、感想としては、「これから家を新築するのなら良いのがいっぱいあったね」といった感じ。やはり、生活部分に関して、今のところ私は満足しているのだな……と実感しました。それよりも、あの場の雰囲気! 出展している企業や人たちの熱意や華やかさ、見学に来ている人(業種・人種・当事者)の多さ、それらが醸し出している活気をじかに感じられたことが大きな収穫でした。 そんな念願の東京の福祉機器展に行けた達成感と満足感を得て、「今回は地元の福祉機器展にも久しぶりに行ってみようか」という気になり、数年ぶりに出向いたものの……。 またいつか、東京の福祉機器展に行きたいです!!! 福岡県:K.H.
もう50歳に……
いつも若いつもりでいるせいか、自分がもう50歳になるのが信じられません。四肢まひとなって30年。ここまで何度も入院したり、さまざまなことで大変だったのに、なぜかあっという間の30年にも思えてしまいます。子供のころ私は、50歳といえば初老くらいに感じていましたから、自分がその歳になることが信じられないというわけです。 ただ、50歳なんてまだまだ若くてこれからだよ、なんて言われることもあります。けれど、私の体調や体力を考えると、人生の折り返し地点を大きく越えて、終盤にさしかかっているとも感じています。いくら若い気分でいてもです。 そんなわけで、突然話は変わりますが、保険に加入しようかと思い立ちました。お世話になっているファイナンシャルプランナーに連絡をして、新しい保険についていろいろ聞こうと思ったのです。1番の目的はガン保険でした。医療保険や死亡保険にはこれまでに2度、加入申請をしてみましたが、やはり加入はできませんでした。 話を聞くとガン保険に関しては問題なく加入でき、医療保険の加入基準が大きく緩和されたらしく、加入できそうとのことでした。これまでにも持病があったり、病気や怪我で通院していても加入できる医療保険はありましたが、掛け金の割には補償が少ないのが難点でした。 今回、私が加入した医療保険はやや補償が手厚くなり、さらに、もし満期まで給付金を受け取らなかった場合は、掛け金が全額戻ってくるという掛け捨てではない保険です。もし、給付金を受け取っても、満期で受け取る掛け金から給付金を引いた全額が戻ってきます。 ただ、満期が70歳なので、現在の体力や体調を考えるとそこまでたどり着けるかは難しい、と私自身はそう感じています。それでも、万が一のことがあって途中解約になっても、払い込んだ掛け金の年月に応じて、最低でも約40%は掛け金が戻ってきます。私には妻と子どもがいるので、戻ってくる掛け金を受け取ってもらえます。 また話は変わりますが、先日、看護学校からの依頼で、講師をしてきました。その中で四肢まひを持ちながら、在宅で生活することをテーマに話をしてきました。大変なことばかりではなく、楽しいことも話したことで、現在と未来の私自身を見つめ直す良い機会になりました。 50歳という年齢を、まだ若いと感じるかそうでないと感じるかは人それぞれですが、私は若い気分でいつつも先を見据えながら保険などで備え、日々を元気に過ごせたらと思っています。 匿名希望 |
ホームページ |