はがき通信ホームページへもどる No.162 2016.12.25.
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<特集!「はがき通信」懇親会in姫路2016>

 今号の「特集」は、9月30日(金)〜10月2日(日)に開催された姫路懇親会です。親睦を深め励まし合う目的で、仲間が一堂に会する懇親会のことはもとより、2日目の排泄シンポジウムや自由行動での観光や道中についてのご投稿をご紹介いたします。


 ◆特集 姫路懇親会を終えて 


 ◇はじめに
 2016年の懇親会は「世界遺産 姫路城」がある姫路市で開催しました。大河ドラマ「軍師官兵衛」、観光地として人気の場所で、みなさんをオ・モ・テ・ナ・シできたことがたいへん嬉しく感じました。私の自己採点で言えば70点である。事務局として関われたことは、これからの活動に活かせられるものばかりでした。

 ◇会場探し
 姫路での開催が決まり、一番苦労したのが懇親会会場とホテル探しでした。1つのホテルで宿泊ができたらと思って、動き始めました。インターネット検索、問い合わせ、直接交渉といきました。結果は残念に終わりました。すぐ見つかると甘い考えでいたのは、まぎれもなく私です。
 仕方なく分宿に切り替えることにしました。直接交渉では、2ヶ所のホテルの支配人さんが対応オッケーをくれた。部屋も見せてくれるだけでなく、仮予約までさせてくれました。ラッキーとしか言えません。なんといっても開催日のギリギリまでキャンセルを対応してくれてたんですよ。
 この流れのままで、懇親会会場とシンポジウム会場をGETしにいきました。



 結果としては、シンポジウムはいつもお世話になっている専門学校の講堂を貸してもらえることになりました。姫路駅からも近く、最高の条件で開催することができました。



 残る問題は懇親会会場でした。和、中、洋で探していました。「障害者トイレ」があるんだけど狭い、設置されていない場所もありました。
 トイレは絶対にはずせないのに、そこに悩まされました。どうしようもできなくなったので、学生時分の友達に相談。あの名シーンがよみがえってきました。車イスで使いやすい会場ってあるかな?「あるよ!」。
 この言葉がなければ懇親会はできていませんでした。原稿を書きながら思い出していました。



 ◇ぶっちゃけた話
 9月30日の朝、おしりに激痛を感じながらの目覚めでした。寝起き一言目が「痛っ!」から始まり、見てもらうと1つのブツっとした出来物発見。なんとかなると思い準備、会場へ向かいました。時間とともに痛みが増していました。最後までもってくれとばかりに、自分に言い聞かせるばかりでした。3日間を終え帰宅。夜にベッドへ戻り、おしりを見てもらうと6つまで増えていました。「もうアカン!」と思ったので、翌日皮膚科に直行しました。服薬により数日で治りました。

 ◇まとめ
 3日間は、あっという間に終わってしまった。しんどいこともありましたが、みんなが支えあい、つながることの大切さを感じることができました。事務局として担当できたことで、自分がしていきたい「セルフヘルプ」への思いが大きくなりました。
 「はがき通信」懇親会を姫路で、もう一度開催したいです。
 ありがとうございました。

実行委員・事務局長:S.S.



 ◆2016年「はがき通信」懇親会in姫路会計報告 


※紙面版のみ掲載

 懇親会に参加された皆さま、どうもお疲れさまでした。まずまずのお天気にも恵まれ、改修された白くて美しい姫路城を初めて見ることができました。



 外国人の観光客の多さにびっくり! さすが世界遺産! 歩道も広く、車いすで走りやすかったです。



 排泄シンポではシンポジストとして参加させていただきましたが、有意義なパネルディスカッションができたのではないでしょうか。私自身、勉強になりました。
 懇親会開催に向けてご準備に奔走してくださった兵庫のメンバーの方々に、改めて厚く御礼申し上げます。また当日カンパをいただいた方々にも、感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
 なお、余剰金につきましては、瀬出井が責任を持ってお預かりいたします。

姫路懇親会・会計補佐:瀬出井 弘美



 ◆特集 姫路城に見守られて 


 今回初めて「はがき通信」のイベントに参加させていただきました。受傷して今年で15年になりましたが、受傷当初は得られる情報も少なく、私も家族も本誌には非常に助けられたのを覚えています。長きにわたり、「はがき通信」が四肢マヒ者にとって、重要な情報源であり続けていることは素晴らしいことだと思っています。ですので、初めてではありましたが、実行委員のSさんから誘っていただき、その場で参加することに決めました。



 愛媛県から姫路市へは車で向かいました。懇親会は夕方からでしたので、少し観光をしたいと思い、姫路城に行ってきました。以前訪れたときは、ちょうど改修工事の真っ最中で、巨大な足場が組まれていました。その足場(足場と言ってもほぼ建物)にはエレベーターで上がることができ、姫路城を見下ろすことができました。改修工事後の姫路城を見るのは初めてだったのでとても興奮しました……が、しかし! 入口付近で雨が降り始め、近くまで行けませんでした。バリアフリーチェックもしたかったので、合わせて残念でした。とはいえ国宝であり、日本初の世界遺産です。遠くからでも美しさと迫力は十分に感じることができました。



 懇親会はホテルで行われ、とても素敵な会場とお料理で出迎えていただきました。参加者は、重鎮から次世代を担う若手の方もおられて、そうそうたるメンバーでした。自分がいることが不思議な感じでした。前からゆっくり話したいと思っていた人とも話すことができ、今後もつながっていくことで、新しい展開が生まれるのではないかとワクワクしています。また、参加者は全国から来られているので、各地の取り組みや、活動を詳しく聞くことができました。自分たちも地元に帰って頑張りたいという気持ちになれて、とても良かったです。



 記念撮影ではどの位置に行けばいいのか悩んでウロウロしてしまいました。まぁよくあることですが。そして出遅れたせいで、気がついたら真ん中にいるという……。これもよくあることですね。



 懇親会が終わって、ライトアップされている姫路城を見に行きました。昼間とはひと味違った姿を見せてくれました。



 城下町と人の出会いと、とても素敵な一日になりました。
 実行委員の皆様、お疲れさまでした。声をかけてくださったSさん、本当にありがとうございました。

愛媛県:S.I.



 特集 姫路300km強行軍 

65歳、C3、受傷暦8年

膀胱ろうにできる潰瘍で尿漏れ、出血を繰り返すのに良い対策はないかな、と思い開けた「はがき通信」No.159で目にしたのが姫路懇親会の案内。
 受傷後、一人娘が嫁いでいた横浜で3年半の生活を送るうちに神奈川頸損会、「はがき通信」の先輩方(年齢は私の方がずいぶん上だが)に教えていただいた独居生活の送り方。おかげで娘に心配をかけることもなく、独身生活を謳歌し、体重も増えた。
 一度はお礼に、と思いながら車イスが東に向かうこともなく過ごしているときに先輩方がきてくれる。すぐに出席希望を出し、県外使用禁止の社協の介護車両を無理を言ってレンタル予約する。



 当日は兄の運転で助手が姪。借りてきたリフト車両は24時間テレビのド派手な、こりゃ何年式だ、と首をかしげるような旧式。乗って見ると手動車イスはロックできるが電動車イスではできない装置。
 まーいいかぁ!で走り出すものの、コーナリングのたびに前輪が滑る。前輪横には10cmほどのステップ段差。あそこに落ちたら痛そう、で信号待ちの間に車イスのステップを座席の背中に押し付けて斜め駐車。これで車イスは安定する。
 しかし、徳島の道路は狭い上に路面はボコボコの継ぎはぎだらけ。ヘッドレストの上で頭は上下左右とどまることを知らない。呑気にドライブを楽しむ状態ではない。
鳴門インターまでは一般道を走ったため揺れるたびに痙性が入り、すでに身体が悲鳴あげている。それでも高速に乗ると揺れも収まり瞑想タイム。
 姪のスマホナビで迷うことなく姫路到着。少し時間があったので一目姫路城を、と思ったが渋滞で断念。駐車場に車を入れ、道路に出て見ると、なんじゃこれ、の広い歩道。広い車道を横断してみると段差も無し。徳島ではありえない快適な走り。さすが、世界遺産の街!



 会場に入るとすでにSお姉様は雑談中。時間を置かずHさん、Iさんも到着。やっとお礼を言うことができた。
 なんと、尊敬してやまないFさんとは同じテーブル。無理してでも出席してよかった、と痛感する。Sさんは少しお疲れの様子で挨拶できなかったのが悔やまれるが、美食と美女を堪能して少し早めに会場を後にする。



 帰りは行きの揺れを反省して自宅にできるだけ近いインターまで高速を走る。14時に出発して23時の帰宅。乗車時間5時間半の強行軍だったが、初めての長距離ドライブの達成感は十分に味わえた。
 最後になりましたが、兵庫頸損会の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。
 

徳島県:M.R.

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