はがき通信ホームページへもどる No.154 2015.8.25.
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全員参加企画『いいモノ見つけた!』〜18〜 

【ペットボトルストロー袋入(25本入)】



 500mlのペットボトルの底まで届き(可変式)ます。袋入りなので衛生的で持ち運びにも便利です。
 サイズ:約250mm×6mm×6mm
 194円(税込)
 販売元:株式会社・トルネ
 http://www.torune.co.jp/shop/ 
 (“ストロー”で店内検索)
 ネット通販のみですが、一部のイトーヨーカドーで取り寄せ可能な店舗あり。

 紹介者:HEKI





 1度で2度美味しいトランジット。 

C5・6・7、頸損歴35年、51歳

 私が仕事で豪州に競走馬の買い付けに行くとき、時間的に余裕があるときは目的地までの飛行機はシドニーやブリスベンまでの直行便は使わずに、シンガポール、韓国、台湾をトランジット(経由)して行くようにしており、乗り換え等でいろいろ不便もありますが、1度の旅行で2ヶ国訪問でき楽しめます。
 私の場合、旅行会社が企画するツアーは使わず、航空券の手配からホテルの予約まで全て自分でやっていますから、安い航空券を手配するのも可能で、福岡からシンガポール、韓国、台湾も近く、関空、成田で乗り換えるのと同じ感覚ですが、やはり、外国の空港での乗り換えが断然楽しいです。
 トランジット先で待ち時間が長いときは、トランジット先の国でいったん入国できるように手配していきますから、プチ滞在が楽しめます。
 数時間の滞在でも、出会いもあり、ちょっとしたことからその国の文化に触れることができて、旅行会社が企画するツアーにない楽しさも数多く体験できます。
 楽しいことも多い個人旅行ですが、トラブルも多く、ここでは書けないぐらいの危険な目にも遭いました。パスポートの出入国スタンプが増えていくと入管で不審に思われ、何の目的か? 荷物は? と入国審査も厳しくなっていきました。最初の頃は、観光目的で通していたんですが、韓国、台湾、シンガポール、香港と経由地が多いため、オーストラリアの入管も日本の福岡から各国を経由して来る「なんだ? このAsianは?」と不審に思われたのでしょうね?! 仕事と申告したら、シドニーやブリスベンから入国するときは荷物も全部調べられ、仕事の目的、滞在先、取引先の担当者の連絡先まで申告させられ、トランクに入れていた排便時に使うイチジク浣腸が、X線検査で手りゅう弾に見えたらしく、手荷物検査のときに大騒ぎになりましてね…… このとき手りゅう弾のことをHand Grenadeというのだと覚えましたが、説明するのに一苦労しました。
 台湾の空港では、乗継までに時間があったので、プチ観光をしようと入国手続きをしたら、不審者と思われたのか、入管の検査に時間がかかったため、結局、入国できなかったり……。
 それと海外の航空会社は予約の再確認をしておかないと、キャンセルや、オーバーブッキングされたりと、日本での当たり前主義は通用しませんので、何でも自分で確認は怠らないようにしなければ痛い目に遭います。
 外資系航空会社でも日本からの発着の場合は、日本人のアテンダントさんが搭乗し、機内でのエンターテイメントも日本語対応ですから問題はありませんが、トランジット国から目的地までは日本語とは無縁で、自分の語学力のみが頼りとなります。入国カード記入も日本語表記はなくなりますから、“犯罪歴がある!”に印を入れないように慎重に記載します。
 初めてオーストラリアに入国したとき、荷物を受け取るターンテーブルにビーグル犬がいまして、相方がその可愛さに思わず呼んで触りそうになりました! 後から、そのビーグル犬が麻薬探知犬だと知って、ゾッとしました。もしこちらに犬が来て、クンクンされてしまったら、初の豪州訪問で入管に連行され……と、また違った展開になっていたかもしれません。
 旅行会社の企画するツアーは楽で便利な面が多々あります。それと比較して、個人旅行はリスキーな面やハプニングも多いですが、楽しいことも多く、時間の拘束もないため、現地の方々と直接触れ合えることができると思います。



 滞在記は、また後日……。

福岡県:K.H.



 介護されて・わがままな利用者 

頸損暦26年、C3〜5不全、♂、75歳

 せっかく障害者に生まれ変わったというのに、何を成すでもなく26年を徒過(とか)してしまったことに多少の嫌悪を感じているこのごろである。
 訪問介護について最近の思いを書いてみたいと思います。
 身体介護は、起床、就寝、入浴、排泄、更衣、ユリドームの着脱、車いす・ベッド間のトランスファー、等々車いすでの移動以外は2人のヘルパーによる全介助である。
 家事援助は、一部日時の食事の買い物、調理、後片付け等である。
 身体介護・家事援助を通して同じ事業所なので、心身の状態やケアの仕方に変わったことがあれば、その日か翌日までには、誰が来ても「おっ!?」と思うように即応してくれる。
 それに、忘れることはないこんなこともあった。「私には無理〜っ!」というので話を訊いたら、ソファーに背を持たせて側臥位(そくがい)で寝てみたら、きつくて数時間しか持たなかったと言う。どうやら、私が側臥位で体交もなく朝まで寝ているので、その擬似体験をしたものらしかった。そこまでして……と胸が熱くなったことである。それに、感心なのはサービス提供後には必ず「何かあれば連絡してください」の言葉がある。失禁や急な体調不良のときなどのようにケアプラン外にも緊急に対応してほしいことがしばしば発生するので、この声掛けには本当に安心していられる。
 ところが、この言葉があるころを境に聞かれなくなった。それは、転職や退職が多く、人手の補充が困難ということでサービス提供事業所が分散されたころである。緊急要請にスムーズに対応できなくなったことで、かえって期待を持たせるような積極的な声掛けはしにくくなったのだろうと憶測する。しかし、現実には緊急の場合にも調整して快く対応してもらって感謝しているが、派遣要請の連絡も時間帯を気にしながら辛抱しつつ結構プレッシャーを感じているのも事実である。さらに、事業所が分散されたことよりケア情報の共有ができているか、例示できない些細なことにも心理的に不安を感じることもある。
 私の場合は、おかげで今のところ不自由なく過ごせているが、同じ頸損の知人からもヘルパーの人手不足によるサービス縮小の話を聞く。介護職員の収入月額は、全業種平均より10万円以上少ないとか。これでは過重な仕事に比べて収入が見合わない介護職が敬遠されるのは当然で、サービスの量もさることながら質の低下が恐ろしい。
 私たち利用者も、その使途が知らされることはないが訪問介護処遇改善加算金という形で介護職員の待遇改善に協力し(させられ?)ている。介護報酬改定時期には介護職の待遇を2万円アップさせるとか打ち上げられるが、ついぞ「上がったよ〜」という声は聞いたことがない。
 スキル向上も大事だが、“生”の収入アップが先決だと思っている。
 そして、一日も早く以前のように「何かあったら連絡ください」の声が聞かれるようになることを祈っている。
 №151のM子さんの投稿を読んで。私も日々気を配りながら接しているつもりだが果たして……? ヘルパーに完璧は求めませんが、少なくとも介護のプロフェッショナルなのだからそれなりの期待はしています。“自分が育てるつもりで”と記されていましたが、まさにその通りだと思います。介護のプロに対して釈迦(しゃか)に説法と思われるようなことも、ケアへの希望やミスがあればどんどん伝えるべきだと思っています(現実は、お世話になっている気持ちがあるのでなかなか(笑))
……そのことがスキルアップにもつながるのでは……と勝手に思っています。それに、公費が使われているので規則通りにとよく聞きますが、だからこそ有効に利用したいと思っています。
 −ありがとうございました−

佐賀県:K.N.

●151号「ヘルパーさんとうまく付き合う私の方法」
 
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