はがき通信ホームページへもどる No.141 2013.6.25.
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【特集!「どうしています夏の体調管理法」】


  今号の特集は、「どうしています夏の体調管理法」です。私たち四肢マヒ者にとって過酷な夏がすぐそこまできています。そこで最善を尽くして、心地よく夏を過ごすヒントにするため、ひとりひとりがあれこれ手を尽くした経験から得ている体調管理にまつわるご投稿(+質問形式)を紹介させていただきます。


〈質問内容〉

(1) 夏に具合が悪くなるときに兆候は分かりますか? その処置法は?
(2) この取り組みで夏に体調が悪くならなかったという秘訣や方策はありますか?
(3) 夏家電(エアコン・扇風機)や夏の関連商品での、効果的な組み合わせ方や使い方はありますか? 外出先の対策グッズはありますか?
(4) 夏にこれだけは気をつけているということはありますか?
(5) 夏に意識して食べる物はありますか?
(6) 熱がこもらないように(室内・外出先で)対策はありますか? こもったときにクールダウンする(室内・外出先で)方法は?
(7) 他に何かありましたら。




 特集 十分すぎるほど注意するようにしています 

61歳、C4、頸損歴28年、男

(1) 具合悪化の兆候は? その処置法は?
  熱がこもり始めると、まず気分がイラつき始める。次に体がだるくなる。顔がほてり暑いと感じ始める。さらに暑い暑いとなり、鼻水が出始める。さらに暑さが増し辛さがピークに達する。辛さは少し和らぎそれとともに今度は眠気が出てくる。睡魔に襲われる。
 処置法は、眠気が出る前までは、ひたすら我慢して耐え忍ぶ。眠気はレッドカードだと思っているので、涼しいところに緊急避難する。
 汗をかく動物は人間と馬だけで他の動物は汗をかかないそうだ。それでもみんな暑い夏を乗り切っているから、汗をかかないことは気にしないことにしている。逆に、汗疹ができないという好いこともあるから、良しとしている。

(3) 夏商品の使用法は? 外出グッズは?
 エアコンと扇風機を組み合わせる。外気と室内との温度差はできるだけ小さくする。扇風機を併用することでエアコンの設定温度を高くできる。

(4) 夏に気をつけていることは?
 初夏のうちから、外出を多くし、暑さに体を慣らしておく。冷房が強い場所はできるだけ避ける。冷房が強い場所と暑い場所との行き来は、体力を消耗し、夏バテの原因になる。

(5) 夏に意識して食べる物は?
 もっぱら熱いお茶を飲む。

(6) 熱がこもる対策は? 冷やす方法は?
 やむなく炎天下で外出するときは、氷をビニール袋に入れ、それをタオルなどで包み、頭の上に載せ、その上から帽子をかぶり落ちないように固定する。帽子があるからだれも頭に氷を載せている変人とは思わないだろう。この方法の良い点は、霧吹きや濡れタオルで体を湿らすのとは違って濡れないから、あのいやなベトベト感がなく、サラッとしていることです。

福岡市:Y.I.



 炎天下では帽子のなかに氷袋 

61歳、C4、頸損歴28年、男

(1) 具合悪化の兆候は? その処置法は?
 熱がこもり始めると、まず気分がイラつき始める。次に体がだるくなる。顔がほてり暑いと感じ始める。さらに暑い暑いとなり、鼻水が出始める。さらに暑さが増し辛さがピークに達する。辛さは少し和らぎそれとともに今度は眠気が出てくる。睡魔に襲われる。
 処置法は、眠気が出る前までは、ひたすら我慢して耐え忍ぶ。眠気はレッドカードだと思っているので、涼しいところに緊急避難する。
 汗をかく動物は人間と馬だけで他の動物は汗をかかないそうだ。それでもみんな暑い夏を乗り切っているから、汗をかかないことは気にしないことにしている。逆に、汗疹ができないという好いこともあるから、良しとしている。

(3) 夏商品の使用法は? 外出グッズは?
 エアコンと扇風機を組み合わせる。外気と室内との温度差はできるだけ小さくする。扇風機を併用することでエアコンの設定温度を高くできる。

(4) 夏に気をつけていることは?
 初夏のうちから、外出を多くし、暑さに体を慣らしておく。冷房が強い場所はできるだけ避ける。冷房が強い場所と暑い場所との行き来は、体力を消耗し、夏バテの原因になる。

(5) 夏に意識して食べる物は?
 もっぱら熱いお茶を飲む。

(6)熱がこもる対策は? 冷やす方法は?
 やむなく炎天下で外出するときは、氷をビニール袋に入れ、それをタオルなどで包み、頭の上に載せ、その上から帽子をかぶり落ちないように固定する。帽子があるからだれも頭に氷を載せている変人とは思わないだろう。この方法の良い点は、霧吹きや濡れタオルで体を湿らすのとは違って濡れないから、あのいやなベトベト感がなく、サラッとしていることです。

福岡市:M.I.



 特集 夏の体温調節 

47歳、C6、頸損歴24年

 私はけい損ですが、顔、首、肩など、上のほうが汗が出ないんで、暑いときは首がとても熱くなります。背中と脚は、汗が出るようで、そのため汗を全くかかないよりは楽なんですが、暑さ対策は、首を冷やして体温を下げる、体温が上がるのを抑えることが必要です。
 夏は電動車イスで外へ出かけることが多くなり、真夏に片道30分ぐらいのところに電動車イスで行くと、しんどくて帰ってきたら体温は38℃ぐらいに上がったりすることもありました。でもそれは帰ってきてエアコンと扇風機で冷やせば多分1時間ぐらいで下がります。あまり長い時間外にいると、本当に熱中症になってしまいそうですが、片道30分ぐらいならなんとか大丈夫でした。ただ水分は取ってないと危ないと思うんで電動車イスで外出のときは特に、水、お茶はできるだけ飲むように気をつけます。
 「ひんやりスカーフ」という水を含ませて首に巻くグッズを使うこともありますが、効果は、まあ無いよりはいいかなという感じでしょうか。長い時間、外にいるなら、霧吹きでも持って行って、ときどき首に吹きかけてもらうほうが効果があるように思います。首に巻くアイスノンもいいんですが、モチはよくないかなと思います。
 夏、部屋で過ごすときはエアコンは冷やしすぎると、身体が冷え寒くなるんで、28〜29℃ぐらいに設定して、扇風機で首を冷やすのが自分にとっては1番いいように思ってます。
 夜眠れないとしんどいんで、アイスノン、扇風機、エアコンは、なくてはなりませんが、エアコン、扇風機のリモコンは操作できるんで、けっこうよく眠れてます。夜、快適に眠るための工夫は大切かと思います。
 水分は夏は1日、3リットルぐらい飲んでいるように思います。暑くて体温が高くなってくると、のどが渇いて、自然とたくさん飲むんで、特に意識しなくても飲んでいるようですが、あまり冷たいものを飲みすぎると、腹の調子が悪くなるんで、そこはちょっと難しいところです。
 あまり暑いと、しんどいし、対策はいろいろ必要ですが、冬よりは夏のほうが過ごしやすいかと思っています。 


福岡県:E.N.



 特集 体温計を持ち歩く 

(1) 具合悪化の兆候は? その処置法は?
 兆候は吐き気と頭痛がします。処置法はアイスノンで体を冷やすことです。

(2) 夏場の体調良好の秘訣や方策は?
 早く自分の体調に気付くことです。

(3) 夏商品の使用法は? 外出グッズは?
 温度計を見ながらエアコンと扇風機で室温を調節しています。
 外出グッズは霧吹き、帽子、日焼け止め、衣類に吹き付ける冷却スプレー(どこでもアイスノンなど)を使います。


●「どこでもアイスノン シャツミスト」3タイプ

(4) 夏に気をつけていることは?
 体温調節と水分補給です。ミネラルウォーターを飲むように心がけてます。

(5)夏に意識して食べる物は?
 生野菜です。

(6)熱がこもる対策は? 冷やす方法は?
 可能な限り日陰を見つけて移動します。

(7)他に何かありましたら。
 鉄道などの冷房で体調不良になることもあります。常に体温計を持ち歩き自分の体温を知ることを心がけてます。
  

東京都:T.S.



 特集 自分のバイオリズムを把握 

C6−7

(1) 具合悪化の兆候は? その処置法は?
 おしっこのアンモニア臭がきついとき、うつ熱が関節の痛みを伴うとき。処置法は、ポカリスエット(スポーツドリンク)を大目に飲みます。**決してがぶ飲みはしません。**

(2) 夏場の体調良好の秘訣や方策は?
 帰宅したらまずはぬるま湯(常温水は×)に20分くらい浸かります。全身の血流がよくなり疲れが取れ、お腹も冷やしません。

(3) 夏商品の使用法は? 外出グッズは?
 自宅や会社ではもっぱら扇風機を使っています。使用の際に気をつけるのは、間接的に風を当てるようにしています。
 外出先では、毎日2Lのポカリスエットをこまめに飲みます。
 直射日光のあたる日は外出を控えておりますが、どうしても行かねばならない場合は、ペットボトルにお茶を入れて凍らせたものを持ち歩き、首筋と股を冷やしています。ひざ掛けは常備してお腹や足を冷やさないようにしています。

(4) 夏に気をつけていることは?
 がぶ飲みしない、冷たいものを飲まない、直接体に冷気を当てないようにしています。

(5) 夏に意識して食べる物は?
 野菜を多めにとります。どうしても水分が熱発で取られるため、便秘になりがちなのでなすび、きゅうりなど体を冷やしてくれる野菜をはじめ、繊維質の多い食事をとります。ヨーグルトもいつも以上に食べます。
 あとは暑いときに敢えて熱い食べ物を食べることも体に合っているようです(ただし、アルコールはNGです)。例えば、鍋、カレーライス、うどんなど食べます(揚げ物は別の意味でNGです((+_+)))。

(6) 熱がこもる対策は? 冷やす方法は?
 (3)を参照ください。
(7) 他に何かありましたら。
 若いときはうつ熱に悩まされて、夏は嫌で嫌でしょうがありませんでした。
 しかし、最近気づいたのですが、確かに私は夏が苦手ですが、それは体調面でのことであり、その反面、精神面では夏場のほうがかなり冴えています(実際、社内・外の試験はほとんど8・9月に集中していますが、体調が悪化したことはありませんから、精神がフォローしてくれているようです)。
 逆に、春や秋は体調はいいが、精神的に後ろ向きになります(やる気が起きにくい季節のようです)。
 自分のこのようなバイオリズムを把握すると、楽になると思います。

福岡市:E.U.



 特集 車イスでは首用アイスノンが効果的 

43歳、C6、頸損歴25年

(1) 具合悪化の兆候は? その処置法は?
 熱がこもると身体がだるくなり、きまって鼻水が出ます。受傷して間もない20代の頃は少しは暑さになれないと身体が弱るばかりだと考えて、ある程度まで我慢していましたが、熱がこもってからでは、きつくない状態に戻るまでにはかなりの体力や時間を使うことに気付き、少しでも兆しがあると、先手先手でエアコンやアイスノンで冷やすようにしています。

(3) 夏商品の使用法は? 外出グッズは?
 エアコンと扇風機を併用しています。夜寝るときはエアコンを切り、扇風機とアイスノンで寝ます。扇風機のタイマーが切れると暑さで目が覚め、リモコンでタイマーを入れ直す繰り返しが多く寝苦しいです。
 扇風機は据え置き型だとベッド〜車イス間の移乗のたびに動かし、元の位置にセッティングするのが面倒になり、壁掛け型に変えました。そうすると真横からの風より斜め上からの方が、風が当たる面積が増えて明らかに効き目が違ってきました。




ほかにはエアコンの対角線上にサーキュレーター(室内の空気を循環させ冷暖房効率を高めるモノ)を置いて、本人がいるおおよその方向に直接風を当てずに向けておくと、設定温度を1度上げても快適度が明らかによくなりました。写真のようにホームセンターで購入したキャスター付きの板に載せておくと、車イスから何とか手をのばして自力で方向転換できます。
 直射日光が当たる窓のひさしに、簾(すだれ)をかけておくと薄暗くなりますが、朝方にエアコンをつける前や昼間も室温の上昇を抑え、エアコンの効きも良くなります。

(4) 夏に気をつけていることは?
 夏場で難しいのは、真夏に熱っぽくなり鼻水も出てくると、ただ熱がこもっているだけなのか、風邪をひいたのか、花粉の影響なのか判断がつかなくて、どう対処していいのかというときがあります。風邪が治りかけた頃にやっと気付くこともありました。

(6) 熱がこもる対策は? 冷やす方法は?
 車イス上で熱がこもったときにエアコンを除いては、霧吹きとかいろいろ試したところ首用の細長いアイスノン(アイスノン首もと用、熱さま首もとひんやりベルトなど)を首筋に巻くのが一番効果があるようです。
 かなり熱がこもってしまったときは、じかに首にアイスノンをつけますが、100円ショップの細長いアイスノンは冷えすぎて痛くなるため大手メーカーのモノを使用しています。1個1時間持ちます。
 外出先での使用は、室外への時間や回数が多くなるような外出だと、100円ショップの不織布保冷トートバッグか発泡スチロール・クーラーボックスに予備用に2個と氷を入れて持ち歩いています。

(7) 他に何かありましたら。
 夏に停電になってしまったら、すぐに冷凍庫内の氷と複数あるアイスノンとかを、釣り用のクーラーボックスに入れる予定です。
 

編集担当:藤田 忠

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