はがき通信ホームページへもどる No.128 2011.4.25.
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【連載特集!「食事の工夫あれこれ」】


 号の特集は、「食事の工夫あれこれ」です。情報交換のためにご投稿された食事(調理)するときの工夫、気をつけていること、失敗談、悩み、使用している食事用装具・機器、介助者への頼み方のコツ、役立つグッズ等々、上肢にマヒがある中で毎日の食事についての人それぞれ工夫をご紹介させていただきます。 
 なお、今までの特集(私の入浴・車いすの工夫あれこれ・私の常備薬・尿路管理・頸損と合併症・パソコン入力の工夫・暑さ対策・四肢マヒ者のスポーツ・起立性低血圧・デジカメ撮影法)および連載特集の「介護する側、される側」は、次号でも引き続きご投稿をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。




 [特集]◆その後の「マイスプーン」 


 まず始めに、この度の東日本大震災が日本各地において想像を絶する被害をもたらし、人災(福島原発事故)を引き起こしました。被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。私の住んでおります北海道北斗市(函館市の西隣)は偶然、地震と津波の被害はなく済みましたが、放射能の危険性は海と空を共にしている人全てに関わってくる可能性があるのですよね……。
 さて、私はロシア春夏脳炎ウイルスというものに罹患(りかん)して18年目になりました。その後遺症で上肢全廃・体幹不全・下肢不全・構音障害があります。徐々に首の右傾がひどくなってきたので、ここ2年半ほどPTの訪問リハを受けています。
 2003年9月号(No.83)に上肢全廃でも自分で食事ができる「マイスプーン」を入手した経過を「はがき通信」に寄稿させていただきました。このたびは8年間マイスプーンを使用してきた雑感をご報告いたします。
 マイスプーンはセキュリティのセコムが開発した食事支援ロボットです。震えてしまう体、顎や足でジョイスティック操作して食事をしているシーンは、ネットですでにご覧になった方は数多くいらっしゃることと思います(ネットで登場されているのは顎を使っているFさんだけでしょうか?)。
 私は右足で手動モード(自分の意志で食べたいものを選択することができる)にて操作します。強化ジョイスティックと設定ボタンの操作自体は一度覚えてしまえば、さほど問題なく回を追う毎に慣れていった覚えがあります。けれど、最初の内は、せっかくロボットアームでスムーズに口元へ食べ物を持ってきても、体幹不全でぐらぐらする首と闘いながら、くわえ込むのは思ったより至難の業で、すぐにお腹がいっぱいになったような気になり、ごちそうさまでした。自分で食べているという喜びはあったけれど、同じくらい疲れを感じました。



     ●待つ姿勢(上)、足で操作


 北海道でも他の季節より夏は暑く、大汗をかいての食事には音を上げてしまい……私とマイスプーンの夏休み。それでも、それ以外のときは「マイスプーンで自分のQOLを少しでも上げるために、やってやろうじゃないの!」と楽しみつつ、7年が過ぎました。途中で腰を痛めたり、転倒して首を痛めたりしたので、時々休みも入れてはきましたが、マイスプーンを自分の手として食事をしたいという気持ちに変わりはありませんでした。そして事ある毎に首の筋肉は簡単には付かないと言われ続けながらも、マイスプーンを使うことは首(体幹)のリハビリになると信じて、去年の秋を迎えました。



          ●口の中へ


 そんなある日、突然、マイスプーンはストライキを起こしてしまいました。セコムさんに連絡したところ、すぐに代替機が送られてきて私のを修理に出しました。このときのセコムさんの対応は実に真摯(しんし)で迅速、丁寧でした。そして手元に戻ってきたときには修理+新機能が付いてきました。1「ひねり取り」食材をつかんだままスプーンがタテ向きに方向転換をする。2「リカバリー」食べ物をつかめなかったときや、間違えてつかんだときに再チャレンジできる。私の認識不足であればセコムさんに申し訳ないのですが、私にとってはこの2つが習得すべき新技でした。新しい玩具をもらった子供のように夢中になって、気がつけば時間はとっくに30分以上が過ぎていました。ノンストップでマイスプーンを30分も扱ったのは、このときが初めてでした。首はすっかり右傾していましたが結構、満足々々。ちなみに故障の原因は、ある部品の経年劣化もありましたが……数年前に我が家の家族になったばかりの子犬がコードやプラグをいつの間にか噛(か)んで傷だらけにしていたことにもありました。子犬が感電したり、ぼや騒ぎにならなくて良かったと今更ながらに思います。ペットの習性には気をつけます(>_<)。



 ●豆腐を切り分けて(上)、挟んで口元へ(下)


 それから今に至るわけです。2月頃、20分ぐらいで何の苦痛も感じることもなく食事を終えている私がいました。首の右傾が顕著に表れるのも少しずつですが次第に遅くなってきました。私には若干、嚥下(えんげ)の悪さがあり、また焦ると動かしている部分に否応なく強張りが出ます。だから、十分に練習し、気持ちをゆったりと持って、マイスプーンと付き合うことが私には必要なのです。マイスプーンは手動、自動、ジョイスティック操作、ボタン操作など、利用者の特性によって使い分けることができます。
 平成23年3月現在、北海道北斗市、長野県千曲市、滋賀県甲賀市、高知県土佐市が「自立生活支援用具」の給付品目にマイスプーンを適用しています。早期給付の有望な市も数ヶ所あるそうです。以前は、社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会の「食事支援福祉機器助成事業」という民間助成の対象品目の一つに選定されていましたので、税込ご購入代金の9割が助成されていましたが、残念ながら、この民間助成は約2年間施行の後、平成20年6月に終了しました。40万円前後という価格を考えると、やはり今後、各地方自治体の理解を得ていかねばならないでしょう。
 障害者がQOLの向上を図るためには、食べることひとつに対しても、当事者も社会も普遍的な意識を持つことが大切ですし、それを持てるような環境の構築が必要ですよね!
 

北海道:A.S.



 [特集]◆私の食事風景 

58歳、C4、受傷歴20年

「はがき通信」の皆さんこんにちは。久し振りの投稿になります。
 最近は、めっきりと出不精になりました。たまには世間の空気を吸いに外出したいと思うのですが、いざ出かける日になると着替えることさえ面倒になりやめてしまいます。歳のせいかどうか……覇気のないこのごろです。
 近況はさておいて、食事は全介助のため装具等は使用しませんので「食事の工夫」など特記する工夫はありませんが、食事の様子を紹介いたします。
 朝食は食べません。昼食は週5回ヘルパーさんによる介助で、夕食はほとんど妻の介助で一緒に食べます。食事はベッドでギャッチアップした状態で食べます。車イスに乗った状態で食べるとお腹が圧迫されて食べにくいですね。
 夕食は妻の介助ですので、特に気を使うこともなく食べられます。ただ、妻は右利きのため、本当は私の右隣にすわったほうが介助しやすいと思いますが、ベッド等の配置の関係で左側にすわって食べさせてもらいます。妻と私はだいたい交互に食べますが、妻はテレビに見入ってしまうことがあり、私のことなど忘れて自分ばかり食べてしまうことがあります。漫画のような話ですが、これがけっこうありまして、こんなときは怒って催促しています。また、仕事等で疲れているときに自分がお腹いっぱいになると、お箸を持ったままウトウトと寝始めることもあります。こんなときは、さすがに起こしにくくなりますね。
 お昼はヘルパーさんに作ってもらい、食べさせてもらうことが多いです。食事の材料は用意しておきますが「パンと卵料理」「冷凍うどん、そば」「ラーメン」がほとんどです。自分でも不思議なことに、お昼はご飯類はほとんど食べません。
 ヘルパーさんに食べさせてもらうときは、サイドテーブルをはさんで斜め前に立ってもらい、ほぼ正面から食べさせてもらいます。そして、食べ物がこぼれていいように、あごの下にタオルをかけてもらいます。パン類を食べるときは、そんなに気を使いませんが、麺類を食べるときはヘルパーさんと約束事を決めておく必要がありますね。小皿を必ず使い、小皿は浅めでふちが外側に反っている物がいいです。小皿のふちを軽く下唇の上にくっつけるように添えて、口のすぐ前から麺を放り込むように食べさせてもらうと汁や麺をこぼすことなく食べられます。
 しかし、今でも悩みの種は「ガツガツ」といっきに食べてしまうことです。ヘルパーさんは「ゆっくりでいいですよ」と言ってくれますが、手持ちぶたさになるからでしょう、手は自然と食べさす体勢になっています。私もヘルパーさんもお互いに分かっていると思うのですが、この習慣はいつまでたっても治りません。
 ありふれたことばかり書きましたが、毎日の食事は何よりも楽しみなことですから、これからも食事は気楽に楽しく食べたいものです。

熊本県:K.I.



 [特集]◆私の食事と健康管理 

44歳、C5完全、受傷歴20年

 始めに・・・
 このたびの東北関東大地震におかれまして被害にあわれた皆様には、衷心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早く普段の生活に戻れますようお祈りしております。
 「はがき通信」のメンバー皆さんこんにちは。編集部の麩澤さんより原稿の依頼をいただきましたので、少しでも皆さんへの情報提供に役立てればと思い投稿させていただきました。
 私は現在44歳で、頸髄損傷C5完全の障害を持っています。障害歴は20年が経ちました。この間、健康管理においてさまざまな情報を収集して実践してきましたが、自分に見合う物、見合わない物がありました。今日ここで皆さんに紹介する「私の食事と健康管理」に関する情報は、あくまでも私自身の摂食方法ですので、必ずしも皆さんにとって良い物とは限りません。ですので、今後の食に関する一意見として参考にしていただければと思います。


 
私の食への健康でこだわっていることは次の3つです。
 1排泄 2肥満 3床ずれ
 まず、1の排泄については排便がスムーズになるためです。2は加齢に伴う基礎代謝の低下でカロリーオーバーにならぬため。3は栄養バランスということになります。これら3つのことを意識しつつ、毎日3食きっちり食事をし、なるべく同じ時間に食事をするようにしています。
 また、夜遅くの食時になった場合は、摂取量を少なめにする。それと、夕食は炭水化物をより控えめに。食物繊維は水溶性と不溶性の物をバランスよくとる。もちろん乳酸菌も多めにとります。タンパク質においては植物性と動物性を含め、緑黄色野菜は多めにとることとしています。
 その他としては、ビタミン剤や栄養補助食品なども摂取して、食事のトータルバランスを保っています。



 毎日の献立を考えることは非常に大変ではありますが、日々の健康維持を支えるためには何よりも大切なことと考えます。
 

東京都:T.M.



 [特集]◆食事の工夫と失敗談 

55歳、C4、頸損歴26年

 私の残存レベルはC4で、上肢が全く動かせないので、食事は全介助です。
 朝食はベッドの上、昼食と夕食は車イスに乗って食べています。夕食にはアルコール(ビール、焼酎、ワイン、日本酒、バーボンなど)をチビリチビリやっています。自分のペースで飲みたいのでコップホルダーを車イスにセットできるようにしています。
 外出時には、テーブル(透明アクリル樹脂製)を持って行きます。書類を置いたり弁当を置いたりと、たいへん重宝しています。



 食事でもっとも注意することと言えば、やはり誤嚥(ごえん)です。ペチャクチャしゃべっていると誤嚥する確率が高くなります。軽い場合は自分で対処できますが、ひどい場合はミゾオチあたりを呼吸に合わせて押してもらいます。事前に方法などの研修をしておきましょう。私の誤嚥第1位は、パンを食べている時でした。食事中に何かのはずみで息を吸ってしまいました。パンの皮が気管にへばり付いたようで、一瞬ですが、死ぬかと思いました。

広島県:Y.O.



 [特集]◆単身生活頸損者の食事事情 

47歳、C4・5

 私の単身生活を支えてくれるメンバーは、現在昼夜2交代制で8名の介助者が勤務しています。そのうちの4名:男性が昼間勤務を担っています。
 食事について、以前までは主婦経験があり料理の得意な女性が10年来勤務していたので、全面的にお任せしていられたため、さほど気をもまずに胃袋を満たしていました。ほぼリクエストには答えてもらえるので、親しい友人や介助者を招いてお食事会を開いたりもするような恵まれた時を過ごしました。
 その方が亡くなり男所帯となって食事事情は一変し、キッチン周りの諸々を把握し、食材の買出し・献立・いくつかの調理法・冷蔵庫の保存状態と家庭の中で家事を担う主婦的なノウハウを、ある程度身に着けざるをえなくなりました。それからの一時は、食べることがこんなにも大変なことかと思い知らされました。
 昼間帯勤務のスタッフも少しずつ慣れていきましたが、やはり中には炊事・調理経験がないことから、さまざまに失敗の連続で互いに気まずい食卓となることも生活の一片でした。
 私のような長時間介護利用者の在宅勤務をされるヘルパー諸氏は、どちらかといえば調理経験の少ない人が多いために、食材の切り方・大きさの判別、食器の使用のあり方、諸々指示を繰り出し肝心な頃合いの良い味つけに至っては中々の難題らしく、味覚の相違とやらが時に起こります。
 一般社会の単身者の毎日の食事事情であっても外食店が軒を連ね、コンビ二・お弁当屋・惣菜屋の充実から炊事用具など持たなくても電子レンジさえあれば十分にお腹を満たし暮らすことは可能な時代です。自宅で調理をするというのは、苦もなくやる人もいればほとんどやらない人といった好きか嫌いかという程度の実生活にさほど影響を及ばさないものなのかもしれません。
 私の普段の食事は、ごくありきたりな焼くか炒める程度の食べ物や外出ついでに買う惣菜が食卓に上がるといったものです。さほど贅沢(ぜいたく)なものを食べるような食習慣もなく、当然いくつかの種類の献立をアレンジしてはやり繰りして、時にお楽しみな外食で胃も心もリフレッシュしています。
 調理に関しては、TVの料理番組を見たりもしますし、週2度利用している訪問看護師さんからレシピの手ほどきを伝授してもらうこともあります。インターネットの有効活用でいうなら、献立・調理法がいろいろと見られるサイトの動画配信もけっこう役に立ちます。などと書いている現在の私の食事については、何とも解ってはいるのですがやはり偏りが出やすくなります。結果、年齢的なことも加わりコレステロール値高めのメタボオジサン真っ只中躍進中です。
 そして、今に見ておけ! ダイエットを実行するぞーと思い描きながらも、近所に新たに開店したというバリアフリーの中華料理店の割引券をゲットしようと微笑むメタボオヤジでした。
 

東京都:H.K.



 [特集]◆一人暮らしの食事について 


 施設を出て、5月で15年目になります。施設を出る理由のひとつに「好きな時間に好きなものが食べられない」こともありました。施設では決まったものを、決められた分だけ、決められた時間に食べる、管理された生活に我慢できませんでした。
 一人暮らしをはじめた頃、施設生活の反動で(?)テレビで焼き肉店が紹介されれば翌日行き、ラーメンの食べ歩き、ファーストフード、居酒屋、炭酸飲料、そして夜中にポテトチップス、その結果、半年で12kg太ってしまい、会う人会う人に「太ったね〜」と挨拶のように言われていました。血液検査をしても医師から食事制限を言われ、特に太ったことで体調は崩しませんでしたが、自分自身も心機一転食生活を見直しました。
 その後、体重は少しずつですが8kg減りましたが、年齢もあるのか、やはり体重は増える傾向で現在に至っています。
 全介助である私の場合、食事の準備も介護者に任せています。理想は台所で献立、味付け、盛り合わせまで介護者に指示をするのが自立生活であり自己決定なのかもしれません。一人暮らしの友人からはすべて指示を出して毎食作っている話を聞いていました。はじめの頃は、自立生活への憧れや自己満足(?)もあり、指示を出していましたが、それも1〜2週間で断念。面倒なのとはじめに指示をすればある程度、満足のいく料理が食べられます。施設での冷たくなった食事に比べれば十分すぎる食事なのかもしれません。
 毎日の食事の材料の購入についてはほとんどの場合、介護者と同行し駅前のスーパーなどで購入しています。特に有機栽培や産地などを選んで購入することはなく、頸髄損傷者による排泄や肥満のために野菜中心や食物繊維など、食生活に注意することなどせず、今まで来てしまいました。
 自分では食べたい好きなものを自分で選び「こだわらないのがこだわり」などと思っていましたが、年齢も年齢であり、これから先は食べる量や食材、調理法などにも気を配りながら生活していかなくてはと思っています。
 

広報委員:麸澤 孝




 [特集]◆手作りの食事用装具 

41歳、C6、頸損歴23年

 今使用している食事用装具は、受傷して退院後にしばらくして同室だった方に会ったときに、使用されていた自作の装具が便利そうだったのでマネして作ったものです。特徴は持ち手が太く、指を引っかける棒があるために滑り落ちないことで、そのような市販品はないようです。私の食事する右腕(利き腕)の残存機能レベルはC6B1で手首が上側にのみ上がります。手首を上に上げると握力はなくても、ほんの少し握った感じになり、指を引っかける棒がある装具でしたら使用できました。



 それまで総合せき損センターで作ってもらったベルトの食事用装具を使用していましたが、丸洗いできそうなのと着脱が楽そうなので、マネしたものを作るためさっそく写真を撮って、寸法を測り、ホームセンターで直径25mmと7mmの木の棒、フォークとスプーン、ニススプレーを購入して、当時弟が通っていた大学の工作室で作ってもらいました。おおまかな作り方は太い棒を9cmの長さに切り、フォークと細い棒を入れる穴を空け、指を引っかける棒は上部より4cmのところに2cmの長さを出して埋め込んで、フォーク(スプーン)を適当な使用しやすい長さに切って下部に差し込み固定して、ニススプレーを何回かに分けて吹きかければ(ニスを塗っても可)完成です。現在使用しているものは、知り合いに作ってもらった2代目です。改良点としては麺類などの汁物が浸からないように、持ち手を短くしてフォークの長さを長くしています。どうしてもスプーンよりフォークを使う頻度が多いので、フォークがくたびれてきます。



 そして2度ほど飲食店に装具を忘れたことがあり、偶然隣のテーブルが知り合いなどで、まるで装具に意思があるかのようにおかげさまで速やかに手元に返ってきました。なくすととても困る装具を紛失せずにきています。
 外出するときは、ヘルパーさんが外出準備で装具をバッグに(最初に話し合って何も言わなくても)入れてらうようになっていて、一応バッグに入れてもらったか確認するのですが、たまに確認も忘れて持って行くのを忘れてしまうことがあります。そのときは店から輪ゴムをもらい、指の間にフォークを入れて、輪ゴムで巻いて固定して食べます。輪ゴムの巻き方が緩いとフォークがずれて食べにくく、強く締めると指に血が通わなくなり加減が難しいです。この方法も何かの機会に見た頸損者の技をマネしたものです。書くにあたりあらためて振り返ると、先人の知恵がいかに大きく役立っていたかを感じました。
 

編集委員:藤田 忠

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