も く じ | |
ごあいさつ | 編集部員:平山 圭紀 |
「はがき通信」からのお知らせ(編集委員募集) | |
2度目の膀胱結石 | 編集委員:瀬出井 弘美 |
絵手紙だより(1) | 香川県:M.S. |
<特集! 四肢マヒ者のデジカメ撮影法> | |
☆デジカメ撮影法あれこれ・そこ いや〜ん | 福岡県:K.M. |
☆ビデオで動画も静止画も | 愛知県:Y.S. |
☆たのしい場面を撮る | 東京都:T.S. |
☆めげないヒヨドリ | 東京都:F川 |
☆外に出て写真を撮ろう | 千葉県:T.D. |
☆とにかくたくさん撮る | 神奈川県:F.H. |
☆携帯電話を三脚に固定して撮影 | 編集委員:藤田 忠 |
☆デジカメ撮影法(写真の撮り方−基本) | 北九州市:須藤 輝勝 |
<「はがき通信」collection(2)> | |
四肢体幹マヒでも名カメラマンに! | 山口県:T.Y. |
車椅子に三脚のせて | 東京都:F川 |
iPhone・iPadは四肢マヒ者にとって革命的なツールになるか | 広報委員:麸澤 孝 |
『臥龍窟日乗』私にとっての9・11 −2− | 千葉県:臥龍 |
ひとくちインフォメーション |
「はがき通信」からのお知らせ
◇3人目の編集委員の募集について 編集委員を募集いたします! 現在は、瀬出井・藤田の障害当事者による2名体制ですが、どうしても体調不良など、四肢マヒ者ゆえの不安があります。不慮の事態にも対応するためにも、編集委員を3人体制にして安定した編集体制を目指したいと考えております。 編集委員は大変なときもありますが、とてもやりがいのある役割です。障害当事者で、電子メールの送受信ができるパソコン環境で、ある程度ワープロソフト(一太郎orワード)が使え、何よりやる気のある方が条件になります。自薦・他薦を問いませんので、募集いたします。裏表紙の「はがき通信」スタッフまでお気軽にご連絡ください。 2度目の膀胱結石
今年に入ってからいくら水分を多くとっても尿が混濁し、尿中の浮遊物もとても多くなった。何となく尿にぬめり気があり、臭いもきつい。そして、膀胱ろうからカテーテルの折れ曲がりなど気をつけていても、尿漏れが頻繁に起こるようになった。しかし、それ以外は発熱や血尿なども出ることはなく、普通の生活を続けていた。 なので、定期健診として予定していた6月の静脈性尿路造影(IP)検査は、何となく嫌な予感があった。結果、3cm×4cm台というかなり大きな膀胱結石が見つかり、その場で即刻入院を決めることに……予感的中! 前回(平成19年11月)受傷してから初めての膀胱結石ができ、そのときは内視鏡での結石摘出術を受けた(「はがき通信」110号掲載)。今回は、結石が大きいので開腹での摘出術となってしまった。 前回、Kリハ病院の泌尿器科のドクターから、頸損歴が10年を超えたら年に2度IP検査を受けることがベストと言われ、春にKリハ病院でのIP検査、秋に地元の泌尿器科のかかりつけのクリニックで、単純撮影のレントゲンと超音波(エコー)検査を受けていた。地元のクリニックで見落としたのかどうかはわからないが、少なくとも昨年の春にKリハ病院でのIP検査は受けているので、1年間でここまで大きくなってしまったということだけは事実だ。前回から3年足らずで、2度目の膀胱結石入院をするハメになるとは……! それも開腹での手術……正直、かなりショックだった。 Kリハ病院の場合、内視鏡か開腹で手術をするかは、結石の大きさが4cm以上かそれ以下かが、ひとつの基準になっているようだ。最新のレーザー治療はやっていない。腎・尿管結石の治療に汎用(はんよう)されている体外衝撃波治療装置は、結石が動きやすいため、膀胱結石の治療には不向きだそうだ。もし、開腹手術がいやだったらレーザー治療をやっている病院の紹介もすると言われたが、脊損専門の病棟もあり、脊損患者の膀胱結石摘出術の臨床例を多く扱っているKリハ病院に任せるのが安心だと思い、入院をその場で決めた。 膀胱結石を放っておくとどうなるか? 渡された事前資料によると「結石は徐々に大きくなり、しばしば強い血尿をもたらしたり、尿路感染症を頻発する原因になる。また、長い経過の後に最終的には腎不全に至り、長期間放置すると膀胱癌(ガン)を誘発することもわかっている。」とある。 その日のうちに事前検査もすべて済ませ、6月18日入院、21日手術。手術時間は1時間半(麻酔も含めて)程度と言われていたが、2時間30分くらいかかった。というのは、麻酔で手間取ったためだ。麻酔は局所麻酔で、「脊椎麻酔」と併用の留置する「硬膜外麻酔」のチューブがなかなか入らず、抜くときが大変だろうという判断から脊椎麻酔だけでの手術となった。麻酔科のドクターによると、以前(もう15年以上前)受けたアルコールブロックの影響があるかもしれないということだった。手術は、かなりの圧迫感があってこれがけっこう痛かった! 局所麻酔での手術を受けたのは初めてだったのでこの程度は痛いものなのだと勝手に思っていたが、痛いときには我慢せず言えばよかったようだ(苦笑)。 手術後、1週間はベッド上安静。4日目に抜こう(漢字を忘れた)。ドレーンも抜かれた。今は“抜糸”ではなく、ホチキスのようなもので5ヶ所。開いた傷は膀胱ろうの下、数センチといったところ。数日血尿が続き、手術の傷口自体はきれいだったが、膀胱ろうの周辺がグジュグシュとして血液が混ざったような色の浸出液が滲(にじ)み出て、退院まで皮膚潰瘍(ひふかいよう)治療剤の軟膏(なんこう)を塗り、ガーゼ数枚を重ねて当てていた。膀胱ろう自体も少し広がって大きくなったが、ドクターは「1〜2ヶ月で必ず元に戻るから心配しないで」と念を押して何回も言った。 1週間ベッド上安静にしていただけで車イスに乗った初日は、貧血と座位バランスが取れず、ヘロヘロ・グニャグニャだった。1日も早く退院したい一心で頑張った。ドクターにお願いして、万が一何かあったときのために戻って来られるように、7月2日に5日まで入院予定にしてベッドを空けておいてもらい、予定通り(?)にトットとサッサと退院。順調に回復できて本当によかった! 初回カテーテル交換まではカテーテルを引っ張らないように用心し、退院後はガーゼでは吸収性がなく汚れると日に何回も取り替えなくてはならないので、ナプキンにY字に切り込みを入れて膀胱ろうに当てた。初回カテーテル交換は、Kリハの泌尿器科外来にて手術から3週間目に行った。 カテーテル交換もその後、通常通り自宅で母が行い、お陰さまで手術後の経過は順調だ。お小水がきれいになったのは、本当に驚くほど!(よく出るし)今後は結石は作りたくないけれど、何とか内視鏡で取れる大きさで発見できるようフォローしてゆくつもりだ。膀胱結石の確定判断は、CTを撮るのが一番確実だそうだ。退院時に、半年後の予約をして帰って来た。その間にIP検査を入れる。 とにかく“切腹”はもうゴメンだし、やはり大変だ。開腹での手術は、もうおそらくできないのではないかと思う(癒着などの問題)。今回の手術でも縫い詰められたせいだろうか、膀胱の上の皮膚を押すと挿入してあるカテーテルがコリコリと硬く当たるのがわかる。 100%膀胱結石を作らない予防策などないし、松井先生から膀胱内を攪拌(かくはん)することが重要なのではないかというアドバイスをいただいた。要するに、ふだんから腰を持ち上げるようにして膀胱の位置を上下逆にさせるのだ。その他、膀胱洗浄するときも、何回も勢いよく素早く「入れる」「引き抜く」を繰り返して行い、膀胱内を攪拌するようにしている。 編集委員:瀬出井 弘美 絵手紙だより(1)
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