も く じ | |
ごあいさつ | 編集委員:藤田 忠 |
第12回『はがき通信』懇親会in京都2007 参加者リスト | |
洗眼のススメ | 神奈川県:T.M. |
己の敵は己 | 佐賀県:K.N. |
今年はウイーン少年合唱団コンサートへ行きました(後編) | 埼玉県:Y.S. |
<特集!「尿路管理」「私の常備薬」> | |
□クランベリージュースと膀胱 | 鳥取県:H.Y. |
□私の常備薬(急性期と現在) | 東京都:T.M. |
新・今昔物語 第一話『初めての洋行』 | 千葉県:T.D. |
初めての沖縄旅行ブッチギレトラブル | 神奈川県:M.I. |
介護の負担が少しは軽減? | 神奈川県:カメタロウ |
ヘルパーって何?(ヘルパーの立場から)(2) | |
皆さんに感謝……〜地域生活10年を振り返る〜 | 広報委員:麸澤 孝 |
読書メモ(10) | 編集部員:藤川 景 |
ひとくちインフォメーション |
第12回『はがき通信』懇親会 in京都2007 参加者リスト
※誌面版のみ掲載 [8月31日現在申込順・敬称略]
洗眼のススメ
ことわっておきますが、これは50歳も半ばを過ぎた脂ぎった顔を持つオヤジ諸氏へのお話です。私がそれを感じるようになったのは数年前からでした。一日の終わり頃になると、あくびをした涙が目にしみるようになったのです。それも結構な痛みを伴って。同病の友人にいわせると「顔の油」が眼に入ることが原因だそうです。ティッシュなどで拭ってもらった当座はいいのですが、しばらくしてまた大あくびをすると涙と痛み、そして拭くの繰り返し。加えて、かろうじて届く手で眼のあたりを大雑把(おおざっぱ)にこすっているうちに、耐えられないほどのかゆみが始まってしまいます。こする手を止められず、結果、眼の粘膜や眼のふち全体が赤くただれてきてしまいます。こうなると、濡れタオルも蒸しタオルも役に立たず、一晩寝ないと腫(は)れもひきません。 そこで試しに、涙による痛みを感じ始めた時に、眼の部分だけをぬるま湯で洗い流してみたところ、効果てきめん。眼の周りの「脂」が流され、涙や汗が目に入ってもしばらくは痛くないのです。流水の威力です。簡単にジャブジャブ顔を洗えたらどんなにか爽快(そうかい)でしょうね。「あーあ、赤い眼をして目やにをつけた汚いジィさんだこと」などといわれなくても済むし……。 効果が分かったからには、いかに人手を省いてそれを行うかを考えるのが身に付いた習性です。試行錯誤の末(?)たどり着いた方法を紹介します。用意するものは、洗面器とジャンボプリンのカラ容器3個。車イスや起座のときは、顎(あご)の真下に洗面器を固定します。洗面器がひっくり返らないよう工夫する必要はあります。介助者の両手はフリーにします。介助者は片手でお湯の入ったジャンボプリンのカラ容器を傾けながら、もう一方の指先で眉毛の上あたりから瞼(まぶた)周辺にかけて軽く脂を流す作業に集中しなければなりませんから。 「樹脂製容器は割れないし湯量コントロールに便利」、介助者の弁。側臥位だと、顔の下側に置かれた洗面器は支えなしでも安定します。慣れてくると、泡だてた石鹸を使っての顔全体洗面も、お湯を少しずつ上手に使えばⅰ一杯目は、少し熱めで顔全体の脂や汗を流すⅱ二杯目は、ぬるま湯で眼を中心に洗うⅲ三杯目は、のこりを洗ってから口をゆすぐ。三杯のお湯で事足りるようになります。エコ生活そのものです。側臥位時に鼻に入らないようご用心。わりと簡単な作業なので、起床から日に数回これを行っています。 ついでにいうと、同じ要領での頻繁なうがいもおススメです。高齢者の口腔ケアなどでも必要性を説いていますが、夜間の体位変換時などに、水を飲む前に必ず簡単なうがいをするようになってから、風邪や喉の痛みの回数が目に見えて減りました。ここまで読んで思い当たるふしがない方は幸いです。アナタは若いし脂ぎってもいないのですから。 神奈川県:T.M. 己の敵は己
皆さんお元気でしょうか。超久しぶりにボケ防止に……、と曇りかかった頭を叱咤激励しながらクーラーをガンガン効かせて書いています。 受傷後10年ほどは、障害者としての生活に、ある種の好奇心と行政や取り巻く環境に対する自己主張の使命感みたいなのに支えられ、今思えば結構生き甲斐を感じた頃であった。 二人の子供を独立させ、闘病期に受けた計り知れない愛と介護の万分の一のお返しもしないままの父母を看送り、今では、障害者生活も安定期ならぬ惰性期にはいってしまった。之、偏(ひとえ)に老化のせいにしている。 大方の皆さんのように、痛みや褥瘡には幸いなことに悩んだことがありません。 特に褥瘡ができないのは、プッシュアップが多少できること、エアーマット((株)ケープ社製、22:00〜9:00左側臥位で体交なし)が適応していることの他に、便失禁対策のために尿とりパットを敷いた紙オムツを利用しているのが奏効しているのではないかと自分では思っている。 が、最近、介助者がズボンを脱がせる時に爪で引っ掻いたのか(鈍麻のため推測)左臀部(でんぶ)内側にごく小さい傷を作ってしまった。適当な傷薬で様子を見ていたが、破れて汁が出るようになり、場所が場所だけに慌(あわ)てて病院へ。褥瘡の卵であった。ハイドロサイトAD(皮膚欠損用創傷被覆材・保険対象外)を処方され、2週間ほどで症状は治ったが、完全に元の皮膚にはならず周囲に比べてピンク色に薄い。医師の指導で毎日ワセリンを塗っている。排尿にはユリドームを装着しているが、ベルトで締める部分の皮膚が脱色し常時炎症寸前の状態で、ここにもユリドーム着脱時にワセリンを塗って保護している(因みに、就寝中は尿器を当てている)。 常備し使用している薬は、マグラックス錠330mg(便を柔らかくする便秘予防)、センノシド錠12mg(下剤)、ガスオール錠40mg(ガス排出促進)、ヘモレックス軟膏(排便後の肛門内保護)、新レシカルボン坐薬(排便促進)、グリセリン浣腸、キシロカインゼリー(表皮麻酔薬、去年から保険対象外だといわれた)……と排泄関係の他、リピトール錠10mg(コレステロール調整)である。概して排泄関係薬剤であるが、決して他は健康で異常がないという訳ではない。検査に付き物の“採血”が心臓が凍るほど嫌いなので受診しないだけなのだ。虫垂炎、胆石、腎嚢胞(じんのうほう)……といつご機嫌を損ねられても仕方のない爆弾を抱えている。 最近、排便コントロールが(摘便主体から浣腸主体に変えた以後)うまくいっていて、長年悩んだ便失禁の恐怖から解放されたが、今度はガスに悩んでいる。3年前、浣腸器具で肛門内を傷つけ糜爛(びらん)状態になったことがあり、それ以来敏感になったのか、そこにガスが溜まって強い不快を感じる。プッシュアップしても逆に力が入り、肛門筋が閉じるのか出ない。起・着床時に、排尿排ガスのためヘルパーさんに腹部を押してもらうが、ガスが溜まってると尿が出ない。ヴォ〜ッ! と多量のガスが出てくれると最高の気分で眠りに入れる。 一昨年、行動の効率を高めるため、手動の車椅子に電動ユニット(ヤマハJW−Ⅰ)を取り付けた。普段は手動で漕いで、急ぐときや街に出るときは電動を使う……と安易な合理思考であった。電動でのスムーズで楽な行動の味を占めてからは、徐々に手漕ぎの割合が減っていき、今ではほとんど電動に頼ってしまっている。握力の低下、上肢筋力・可動域の減少、体幹の硬縮、痙性(けいせい)の頻発……等々以前と比べたら格段の後退が現れている。思考力の低下、心身の倦怠感(けんたいかん)もあながち老化のせいだけではなさそうである。が、いまさらユニットを取り外す勇気はない。すべては自身の意志のひ弱さのせい、己に勝つことを心していこうと誓っている昨今である。 以上、乱拙文の近況報告でした。 佐賀県:K.N. 今年はウイーン少年合唱団コンサートへ行きました(後編)
5月25日(金)、和光市(和光市民文化センター)サンアゼリアの2回目のコンサートの日は、楽しみにしていたのにもかかわらず、朝から大雨に見舞われ主人は行くこともできずにチケットは無駄になってしまいました。本当に残念でしたが一度だけでもコンサートに行くことができたことはきっと良い思い出になったことと思います。また来年も来日するウイーン少年合唱団を楽しみに元気で行くことができるようにと願う気持ちで一杯です。 コンサートも終わりホッとしたのか、また、風邪を引き8度以上もの熱を出したり気の抜けない毎日です。今は風邪も治り元気にしています。これから暑い暑い夏の季節を迎え、水分量や冷房には充分気を付け元気に乗り切ってほしいと願いつつ生活していくことだけです。 「通信」の皆様もどうぞお元気でこの夏をお過ごし下さいますように、くれぐれもお体を大切に……。 埼玉県:Y.S. |
ホームページ | ご意見ご要望 |