も く じ | |
ごあいさつ | 福岡県:藤田忠 |
わが家のホイスト | 兵庫県:坂上正司 |
障害機器と価格および行政の対応 | 奈良県:MA |
エコノミークラス症候群と頸損(運動の勧め) | 東京都:Imaty |
廃用性衰退とは? | フィリピン:HF |
排便、宇宙遊泳法 | 福岡県:向坊弘道 |
21世紀事始め・人工呼吸器利用の立場からのベッドワーク体験談 | 大阪府:KY |
言葉あそび第3弾! | 佐賀県:中島虎彦 |
ニセ障害者に追随せよ | 広島県:玉葱おやじ |
アブノーマルな夜?! | 神奈川県:瀬出井 |
最近のバリア・フリー事情に思うこと | 山口県:DI |
実習がはじまります | 山口県:ミカリン |
初めての作品展 | 神奈川県:伊藤道和 |
主人を介護する日々 | 埼玉県:HS |
電動車イス用アイデアテーブル | 福岡県:藤田忠 |
大江戸線は本当にバリアフリー? | 東京都:麸澤 孝 |
機能的電気刺激手術者の講演会 | 広島県:Tutiya |
森さんの8年間の記録の反響 | 北海道:Ukon |
アメリカと日本のリハビリの違い | 兵庫県:Midori |
ひとくちインフォメーション |
福祉機器の最大負荷は額面どおりに読むらしいので唖然としたことがありますが、それが通常だそうです。建築関係なら最大負荷×2くらいの余裕がありますし、土木系にいくと×3〜5くらいの余裕があるのですが、そんな常識は福祉機器では通用しないようです。つまり、少し使い込むと、×80%くらいになることを見越して購入することがいい選択になると思います。 うちのホイストは建築用工機で250kgです。単純に500kgまでもちます。今住んでいる離れを建てたとき、電動ギャッチベッドを吊り上げましたし、以前まちがえて僕を車いすごと吊り上げたこともあります。ただし、それに耐えられるように太い梁を入れて、それにレールをぶら下げてあります。 工機のホイストの弱点は、充分に吊代を取らないといけないところです。だから、逆算してうちの天井までの高さは2800mmになっています。 兵庫県宝塚市 : 坂上正司 sakaue@butaman.ne.jp
今年に入ってやっとわが居住地にも、フレッツISDNのサービスが開始された。昨年5月に、東京大阪が開始されて8ヶ月後である。さっそく1月12日に申し込んで使用開始が1月25日である。これで思う存分インターネットが見られるし、何より嬉しいのはweb上で新聞が読めることである。 今までは新聞を読みたくても、常に誰か横にいて持っていてもらうか、もしくは机上であってもめくってもらわねば読めなかった。また、PC上においても、常に電話接続をしていなければ読めなかった。いつも電話の使用量を気にしてのことなので、思う存分見ることができなかった。しかし、これからは月に4500円の使用料はいるが、それ以上増えることはない。収入のない者にとってはちょっとではあるが、ありがたいものである(本当は障害者割引や行政の援助でもっと下げてもらいたいのだが)。 話は変わるが、昨年12月と今年1月半ばにNHKで放送した、「ハイテクが支える障害者の人生」で紹介されていたパソコン入力装置で「ヘッドトラック」という機器なのだが(私はヘッドマスターという名前でアップルアビリティーセンターで購入したのだが)、日本で買うと20数万かかる。すべて自己負担である。2年前に購入するときに市の福祉課に行き、このような物を買うのだが何とか負担金を補助してもらえないかと頼んだのだが、前例がないと断られた。口でマウススティックをくわえてパソコンをしていた自分にとっては、肩の凝りや口の疲れなどでどうしても欲しい物であったので、しかたなく自費で購入した。今も使っているのだが、使い勝手はすこぶる良い。 あとひとつ、これも病院から退院して以来ほしいのだが、まだ購入していない物がある。本を読む機械「リーダブル」である。一番安いタイプで23万円である。欲しいのだが、収入がない者にとってなかなか出せる金額ではない。これも何回か市の福祉課で交渉したが、だめであった。 幸いにわが居住地である香芝市では、交渉の結果、ヘルパーは昼間であれば何時間使用しても良いという返事はもらった。しかし、横にじっとしていられても気が散って読書どころではないと思う。だから、今は頼んでいない。ここで矛盾が生じるのである。ヘルパー派遣は無料ではない。1時間に2500円以上の金が税金からヘルパーさんに支払われる。週に10時間でも来てもらうとすると、本を読む機械などすぐに買える金額になる。本を読む介助のためのヘルパーさんであれば派遣するが、結果的には安くつくリーダブルはだめだ、という矛盾である。 もうひとつ気になるのは、障害機器の高いことである。ほとんどの物が驚くほど高い。収入を得る機会の少ない障害者にとっては、かなりの苦しい負担である。使い勝手の良い、安い、などという障害機器が増えることを望まずにはいられない。行政の方も、障害を持っている人たちが精神的に豊かな生活ができるような機器には、もう少し補助を出してほしいものである。 今年度の政府予算で、IT関連でパソコンの入力などの装置に各市町村と併せて10万ぐらいの補助が出るようになりそうだが、やっとここまで来たかと思うが、少しは嬉しいことである。(しかし、まだパソコンが支給対象になっている地方自治体は少しである。これも矛盾しているひとつである。ちなみにわが自治体も支給対象ではない) 2001年1月26日 奈良県 : MA nijyosan@pop16.odn.ne.jp 「エコノミークラス症候群(シンドローム)」とは、足の静脈に血の塊ができ、その血栓が肺につまって呼吸困難や心肺停止を招く「肺塞栓症」ということで、何でも飛行中の機内は湿度が低く、体内の水分が失われやすく、長時間同じ姿勢を強いられることや気圧の低さも相俟って下肢の静脈に血栓ができることがあり、到着後、動き出すことによって急に血流が良くなり、下肢にできた血栓が飛ばされ、肺の細い血管につまって起こるんだそうです。(新聞記事より) 充分な水分補給と適度な下肢の運動を行うことで予防できるそうですが、車椅子使用者として気になるのが何も飛行機に乗っている時に限ったことではなく、長時間のデスクワークや運転時でも起こる危険性は高いという点です。また、記事の最後に「足のむくみ」が危険信号なので、「むくみ」を感じたらとにかく足の運動をするようにと、突然死を研究しているお医者さんのコメントが出ていました。 自慢する訳ではありませんが、僕はこのエコノミークラス症候群を知る前(半年ほど前)から、ほとんど毎日、電動のペダリングマシンで30分ほど脚の運動(ペダル漕ぎ)をしています。<http://www.medica-medizin.de/eng/produkte/produkte_f_e.htm>やると血行が良くなり、冷たかった脚が暖かくなります。漕ぎ終わればまた冷たくなってしまいますが、1日1回でも血行を良くしてあげることでそれなりに予防ができていたのでしょうか。確かにペダル漕ぎをしていなかった頃より、寝る前の脚のむくみ具合は改善されてきたように思います。 また、このペダリングマシンは上肢用にもなるので、手をハンドルに括り付けてもらって電動で漕いだり、一番軽い負荷で自力で漕いだりもしています。具体的にここが改善されたという測定データはありませんが、感覚としては漕ぎ始めてからのほうが体調は良いように感じます。実際、この正月三が日、ペダル漕ぎを休んだら3日めは体がだるくてしょうがなかったです。 次はスダンディングマシンか、スタンディング機能付き車椅子が欲しいものですが、設置場所や日常的な使い勝手の問題、および費用の問題からなかなか購入できずにいます。でも、四肢の運動と起立姿勢はできるだけ毎日行うことが重要だと思うので、早くそういう環境にしたいものです。 骨粗しょう症、関節硬縮、筋萎縮、尖足、血行不良、便秘、心肺機能低下、肥満、隠れ糖尿病、等々、長時間車椅子にすわっていることによる弊害は多いですから、少しでも予防・改善できるよう日常的な自己管理が大切だと思います。 自力で動かせない方でも、電動で四肢を動かすことはダイエット効果は期待できなくても、血行改善、硬縮予防などの効果は充分期待できると思います。そして、スタンディングとペダル漕ぎが日常的にできるのが理想だと思います。 有限会社クレッシェンド http://www.crescendo-inc.com/ Able Tours:「車椅子で行くロサンゼルス」 http://www.abletours.com/ 東京都 : Imaty imaty@silver.plala.or.jp 骨のためには、1日3時間立つことが必要だそうです。いくらカルシウムを摂っても、負荷のかからない骨は衰退していくばかりです。私は、日頃から積極的にカルシウムを摂っています。しかし、脚の骨のレントゲン写真を見ると完全に骨粗しょう症です。これを廃用性衰退(はいようせいすいたい)と言います。 廃用性衰退と言えば、昔は元気過ぎて困っていたペニスだが、最近は元気な姿を滅多に見ないという方はいらっしゃいませんか? これも廃用性衰退なのです。使わないでいると、体が勝手に必要のないものと判断して衰退していくらしいです。怖いですよねぇ。(^^;: フィリピン・ルセナ市 : HF heki@mozcom.com
過日、たまたま姫路の頸髄損傷者Tさんと出会う機会があって、いろいろと自立生活のための情報交換をしていました。その時に、彼独特の排便方法があることを知りました。さっそく、私も試してみると、排便の早さ、排泄の量などは従来私がベッドの上で横になって浣腸をしていたのに比べて、はるかにいい結果が出たので驚きました。 その方法は両脇下にリフターの1本のベルトを通し、脚の両膝にはそれぞれ1本ずつのベルトを通して身体をつりあげるので、全部で3本のベルトが必要です。ベルトにはあらかじめタオルなどを巻いて身体の皮膚が痛くなったり、みみず腫れしないようにしておくのがいいようです。リフターでつり上げたまま浣腸液を挿入しますが、場所がトイレだとあと始末も好都合です。リフターでつり上げられた状態が気持ちよく、宇宙遊泳をしている気分です。浣腸液を挿入すると肛門を閉ざす必要もなく、便が出てきます。 私はベッド上での従来の方法で2時間近くかかっていましたが、この方法では15分でした。Tさんは「年齢が重なるにつれて、出にくくなった」そうです。もしそうなら、急ぐとき、弱ったときなどにこの方法を採ればいいと思います。深夜の排便も、急ぐときはこのやり方は役に立ちます。名付けて、「宇宙遊泳法」。ぜひ試してみて下さい。 福岡県 : 向坊 弘道(編集顧問) |
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