これは、いわゆる“介護サービスの質”の話で、もっといえば、ヘルパーさん個人の意識の話。 最近では、ヘルパー養成講座なるものが各地で開かれ、続々と福祉社会を担う優秀なヘルパーさんが誕生している。だけど、もう少し意識の充実の面に力をいれてもいいんじゃない?とか、思ったりする。そう、心・技・体でいうなら、“心”の部分ね。“技”の部分は、様々な介護テクニックが専門家によって伝授されてるみたいだし、経験で補うところも大きいと思う。“体”の部分は、自分に無理がかからない程度の介護ですむ対象者を選ぶことで解決する(?)だろう。でもって、問題は“心”の部分。ここには、いろんな要素が入ってると思うけど、今回は利用者のプライバシーについて考えた。 ぼくの知ってるヘルパーさんは、気持ちのやさしい、思いやりのある方々ばかりで、いつも対象者に気を配ってくれて、多少のわがままも快く許してくれる。人の喜びを自分の喜びに変えているようで、それは素晴らしい素質だと感心してしまう。それはそれでいいのだが、これが行き過ぎるとねぇ……とか、ちょっと贅沢に思われるかもしれないような問題も起こる。 たとえば、以前にうちにきていたAさんは、会社の決まりだからといって、ぼくが昼食に何を、どれだけ食べたとか、おしっこの量はいくらで、色は何色だとか事細かに日誌(?)につけていた。さらに、家族へも報告。日誌のなかには、今日の体調やご機嫌や遊びにきた友達のことに至るまであったから笑ってしまった。で、気になるこの日誌の行方はというと、1ヶ月ほどぼくの家に置かれ、ひとしきり家族を楽しませた後は、事務所に引き取られ、新しい日誌と交換される。 また、別の派遣業者では、(同じ業者から数人来てもらっているうちの)一人に話したぼくが罹っている病気のことやら、興味をもってしていることなど結構プライベートなことまでその事業所の全員に知れ渡るのである。Bさんにナニゲに質問すると(結構プライベートなことだとぼくは思うんだけど)、次の日にきたCさんが答えてくれるみたいな。これは家族に言わすと、健康を気遣ってくれてるわけだし、問題ないんじゃない?ということになるのだが、いい大人のぼくとしては、どうもみんなに管理されているようで窮屈なのだ。大げさな言い方をすれば、プライバシーの侵害という問題もでてくるんじゃないかとも思う。 もちろん、やってる側に悪意はちっともない。日誌の件だって、対象者の健康管理に役立てたり、家族や他のヘルパーとの連携を強くする反面、ヘルパーさんの不正を防止することがねらいらしい。後の例でも、対象者のためという以外の理由はない。 だけど、前の例でいえば、ぼくは健康の管理をお願いしているわけじゃない。あくまでも日常生活の一部を補助してもらいたいだけなのである。そりゃあ、重度障害だから、ほとんど全てに補助が必要だけど……。自分の健康は自分の責任で維持していくつもりだし、その能力に問題はない。後の例にしたって、他人の家の中というのは、とてもプライベートな空間だと思う。そこかしこにプライバシーがある。 ここでちょっと、難しくなるけど、プライバシーについて考えてみよう。プライバシーの権利というのは、どんな重度障害者であろうと重要な人権だと思う。多かれ少なかれ、みんなが持っている必要がある。プライバシーが、自己の人格的自律にかかわる情報を管理することだと定義するなら、仮にこれが対国家的概念だと狭く解しても、福祉事業は多かれ少なかれ公共性を否めないんだし、民間の会社の権力だってバカにならないんだから、やっぱりプライバシーへの配慮の意識を欠くのはマズいんじゃないだろうか。 ひとは、いろんな場所で、接する相手や立場によっていろんな顔を持っている。二面性なんて、よくいうけど、そんなもんじゃきかないんじゃないか。四面も、八面も、十六面も、もっともっと持っているはずで、個人の人格なんてもんはそうした多面体で構成されているんじゃないだろうか。それでもって、そうした顔を自分の意思で使い分けられてこそ、社会に生きるひとりの人間としてうまくやっていけるんだし、自分というのを保っていられるんだと思う。 とすると、そうした情報が自分の知らない間に、知らない相手に流れていたりするのは、人格的自律の存在として生きていけなくなるということだ。ことに、障害者に関していえば、現在障害者にヘルパー派遣をしている民間会社は国(地方公共団体)から委託されているわけだから、公的色彩は強いわけで、問題はさらに大きいといえる。 だったら、ヘルパーさんなんか頼まなければいいかといえば、そんなに簡単な話でもない。重度障害者にとって、ヘルパーさんを含めて他人の助けがなければ、単純に生きていくことさえ難しいのだから。このジレンマから抜け出すため大きな事業会社の中で頻繁にヘルパーさんを変えてもらうという手も考えられるけど、いかんせん、福祉業界も人手不足なので難しいだろう。 で、結局は、ひとりひとりのヘルパーさんに意識の向上を訴えていくしかないわけだけど、これもなかなかに難しい。悪意の行為に対する訴えは誰でも理解できるのだけど、悪気はないんだから……。どこかのCMのように「あんたのた〜めでしょ♪」(卵のだっけ?)って、やっぱり思っちゃうもんね。 福岡県:NG gogou@pk.highway.ne.jp |
先日、淡路花博に行ってきました。ご報告お知らせします。 建物は食堂も含め車イスで問題なく出入り可能でした。しかしながらもともと会場自体が山の斜面ですから階段は多くあります。その分、車イスでの回り道も多いと言えます。電動車イスにとってそれほどではありませんが、手動車イスは大変でしょう。 車イス対応のバスは淡路交通が所有していますが、本数が少ないため、行きも帰りもかなり早めにバス停に行く必要がありました。1本乗り遅れると2時間ぐらい待つことになります。 全体の感想としては草花に深い興味を持つ人でないと半日で飽きてしまう場所でした。個人的にはポリネシアンダンスショーに大満足。きれいなお姉さんと写真を撮りウキウキです。 ・淡路交通(0799-22-3121)高速舞子(山陽電車)→淡路花博 兵庫県:T http://www.grn.mmtr.or.jp./~tamura tamura@grn.mmtr.or.jp 所沢ミューズは初めてでしたが、こぢんまりとした美しく立派な会場でした。席は前から15列めと良く見える最高の席でした。主人もウイーン少年合唱団は大好きなようです。白いセーラー服姿の25人の少年たちです。創立500年以上という古い伝統を誇る素晴らしい合唱団です。 第1部、宗教音楽から始まり、ソロで歌われたグノーのアヴェマリアは、歌詞の一つ一つを丁寧に歌い上げ本当に素晴らしく、歌唱力の素晴らしさに大きく感動させられました。 第2部は、楽しみにしていたオペレッタです。ベンジャミン・ブリテン作、小さな煙突掃除人です。リズミカルなピアノと打楽器に合わせ子供たちの歌と動作の表現がとても可愛く楽しいオペレッタでした。 第3部は、世界の名曲集です。私たち日本人にも良く歌われ知られているロベルト・シューマン作曲、流浪の民など、それから私の大好きなシュトラウスの作品です。ポルカとワルツほか、心の踊る楽しい曲目でした。 最後にアンコール、アンコールの拍手の嵐に答え、日本語でリズムの楽しいドラえもんの歌を会場のお客さんの手拍子に合わせて可愛く楽しく歌えました。もう1曲日本古謡サクラサクラを歌い、大拍手のうちに終わりました(PM7:00〜9:00)。 外は、来た時よりも雨は強くなり大変でしたが、タクシーに乗り無事に帰宅することができました。今年の公演も家族でウイーン少年合唱団を楽しむことができ本当に良かったと感激の気持ちで一杯です。良い音楽を聴き、楽しいオペレッタを見るような機会に恵まれない主人のために一生懸命でした。家から外へ出るのが大変な主人ですから、所沢ミューズへ行けたことがまた一歩外へ出ようとする気持への力になればと思います。 「通信」の皆様、お体を大切にお過ごしください。 埼玉県: HS ホテル蛍、育児なしのママさん、産休をサンキュー、売春スプリングセール、右脳左脳する、仕度したくない、染井佳乃さん、悪魔でもここだけの話ですが、ひとりぼっちゃん、水田真理さん、大庭嘉門氏、着っぷりがいい女優、不透明感のあるアイドル、不在感のある俳優、カストロマニア、阿部毬耶さん、野蛮な夜這い、帰省中の寄生虫、勝たん気が強い、するりとサスペンダー、ニ般的、日米時間給会議、いんらんどんすの帯解きながら、マカオのおかま、明日帳、分別ある分別、執着液、キザなやつは八つ裂き、福岡県ウヒハ郡、新鮮グミ、億引き常習犯、あわや乗り越すところだった、奮戦第二首相、ウッソーとした森、天然記念豚、折田民子さん、池だます夫、狼がこようて、オッズの魔法、女子高生の胸囲は横パイ状態、チケットをケチっとる、虎の胃も借りたい狐、まらいやきゃーいい、五年目のごめんね、なるへそメルヘン、ネクタイ関係を結ぶ、キリシタンのしきたり、野獣にされる、そんなこと荒島へん、尾谷高校、尿酸飲料、罪を岡下証券と岡三証券、 百万長寿、コーヒー豆知識、若っ貴!、子分肌、ドラムすこ、ああいう交友、個展ぱんに批評される、長田真理の台詞、先物買いの銭失い、犬あっちけー、あたしで委員会、筋脳クラブ、補遺の補遺、お冊子の通り、エンジンを組む、円陣トラブル、羽賀イジメにする、永久戦犯、実家に寄生中のAさん、洗濯士がいない、油脂麺食、足元を見る足裏診断、オフィスブラとシークレットブラ、痴呆文献、背伸びしてみたい厚底靴、笛吹けど鳴らず、大駐車場を完備したビヤガーデン、盲聾とした気分、お魚くわえたクラリネット、太くて痛そうのアンケート ★「日本せきずい基金」ホームページ(http://www.normanet.ne.jp/~JSCF/)「関連著書」(書評)の『障害者の文学』をクリック。そこが私のホームページ代わりです。 佐賀県 :中島虎彦 nakaji@po.saganet.ne.jp |
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