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ようやく寒さに悩まされた冬も終わり、桜の季節になりましたが、皆さまお元気でしょうか? 私は昨年、業務上で2016年から導入される新システムの推進員に任命されて、ばたばたした1年でしたが、周囲の協力のおかげで、無事に2016年からの導入にこぎつけることができ、ほっとしているところです(途中思い悩みすぎて睡眠障害や食欲不振に陥ったり、腎炎になったりましたが、結果オーライ!!)。 並行して行っている頭の格闘技3番勝負ですが、昨年は業務上必要性を感じて、「個人情報保護士」にチャレンジし、12月に受験しました。勉強はもっぱら、早起きしてベッドの上と通勤時間の合計2時間で、見慣れない用語に眠気を感じながらも、「敵前逃亡はしない!! 必ずやこの知識は自分を救ってくれる」と言い聞かせて教本を凝視し続けました。 試験2日前から熱で寝込み、もはや試験は無理か?と思っていましたが、当日なんとか熱が下がり、これはめっけもんだと思い臨み、無事に合格しました。 続けて、社会的に大問題となっていたマイナンバーについて、関連して学びたくなり、2016年2月に受験し、2級に合格いたしました。 試験当日は、便秘がひどく、頭は脊髄反射でガンガンと痛み、試験中に死ぬかと思う頭痛もありましたが、試合で倒れるならば本望と開き直って、受験しました。このように本番には事件が起きるのですが、当初の予想よりも大事になりませんから、心はぶれませんでした。 今はこれに続けてさらなる高み(1級)を目指して励んでいます。なぜ勉強するのか?とよく聞かれますが、私は本を読むのが好きでも部屋の中を合格証で飾りたてることが好きなわけではありません。その時々で何が問題になっているのか?を知っていないと不安だからというのが最大の理由です。 お金を出せば専門家に頼める便利な時代ですが、その専門家に頼むにしても何がポイントでどういうことをお願いしたいのかだけでも把握しておきたいと思います。 蛇足になりますが、マイナンバーについて発見したことがあります。このシステムは国民の利便性を上げることを目標の一つに掲げていますが、実は国のために作られたもので、「税金の滞納者や脱税者を逃さない」というところが最大の目標だと感じます。そんな前提を知ったうえで業務上携わると不思議と親近感がわいてくるものです。 このように毎日、毎週が刻々と変わる流動的な日々ですが、「苦しんでも死ぬことはない」と自分に言い聞かせて、風任せに生きております。5月と11月は東京出張もあり、さらに混とんとしてくるでしょう!! それでも私は今を前向きに生き抜いてみようと思っています。 福岡市:E.U. ![]() ![]() はじめて中国を訪れたのは1979年だった。文化大革命が終わって2年目、中国がどんなに変わったのだろうと興味津々だった。個人旅行はまだ許されていない頃だ。 ある飲食店関係の出版社から、中国ツアーを組むが行ってみないかと声が掛かった。中日友好飲食業訪中団とか何とか、そんな名称だったと思う。全国の大小のレストランや料理店のオーナー夫妻が多かった。 広東省の深圳(シンセン)から上海、南京までを往復し、文革後に復活した超有名店を食べ歩こうという、おいしい企画だ。私は同行してレボートをまとめるだけ。気の置けない旅だった。 もともと中国文化には絶大な畏敬の念を抱いていたから美術館や名所旧跡をめぐり、夜は本場の高級料理をいただくのは贅沢(ぜいたく)の極みだった。 唯一閉口したのがトイレだ。いちおう男女別々になってはいるが、小便も大便も仕切りというものがない。昔の小学校のトイレみたいな溝が、左右の壁際にあって、右が小便、左が大便と区別してあるだけ。 朝の人民公社では、男たちが、電線のスズメよろしく尻を並べて脱糞していた。股間のイチモツが丸見えなのだが、平然と煙草なんぞを燻(くゆ)らせていた。 15人くらいの女性客が気の毒だった。トイレそのものを「個室」にし、順番に使用していたようだ。 数年後に、台湾に行った。ちょうど欧米式の椅子型便器が浸透し始めた頃だ。駅や博物館などの公共施設は、ほとんど椅子型になっている。ところが馬蹄形の便座が割れているか、取り外しされているのだ。 急いでトイレに駆けつけたはいいが、はて、どうやって便器に跨(またが)ればよいのやら途方に暮れたものだ。 数年後、台湾にオフィスを設けた。マンションの一室だからバス付きトイレ。便器は椅子型。男女共用である。 一年もしないうちに便座が壊れた。居合わせた女性社員に事情を訊ねてみた。 「だって前に誰が座ったか分からないでしょ。台湾では椅子型便器の縁(ふち)とか、ひどい場合は便座そのものに乗っかって、しゃがんでする奴がいるんです」と愚痴った。 イメージが湧かない。図を描いてもらった。 ふつう椅子型便器には背を向けて座る。台湾方式だと便器に向かったまま、便座の上に両足を乗せ、ゆっくり腰を下ろして用を足す。身体が不安定だから、壁際の給水管を握りしめる。 なるほど理には適っている。公衆便所の場合、先人がどんな人物か分からない。尻にオデキがあって、膿(うみ)を移されないとは限らない。 「でも危ないよね。曲芸みたいじゃないか」と私が呟(つぶや)くと、 「そうなんです。ハイヒールの女性が便座に乗っていて、便座が割れてお尻を大怪我する事故が、何件かありました」 怖気(おぞけ)をふるって、女子社員は答えた。 椅子型便器というのは一般家庭向きではあっても、公共のトイレには合わないような気がする。 何にでもカバーを付けたがる日本人の習性で、家庭のトイレの便座に布製のカバーをつけているのを時々見かける。わが家でも例外ではない。 何十年も前だが、アメリカ人の青年をわが家に泊めたことがある。トイレに入った彼が、なかなか出てこない。下痢でもしているのだろかと気を揉んでいると、一時間もして出てきた。二人きりになった時に訊いてみた。 便座のカバーを取り外して用を足したが、元に戻そうにも、今度は取り付け方が分からなかったそうだ。 話を戻す。2年ほど前から中国人の団体旅行が急増している。カルチャーの違いから物議をかもすこともあるようだが、それは言うまい。一昔前、欧米のホテル内をステテコで闊歩(かっぽ)したわが同胞の逸話もある。 中国人がお土産に温水洗浄便座を買っていくという話を聞いて、冒頭のエピソードを思い出した。不浄なものに無頓着だという私の誤解も解けた。これを機会に、中国人に日本を理解してもらいたい。トイレが取り持つ日中友好である。 千葉県:出口 臥龍 ![]() ![]() ◆第5回 合同シンポジウムのお知らせ (社)日本リハビリテーション工学協会・全国頸髄損傷者連絡会 合同シンポジウム テーマ:~「生活のなかでの褥瘡」その向き合い方~ 日時:2016年5月22日(日)13:00~17:30 場所:東京都 練馬区立 産業プラザ ココネリホール (西武池袋線練馬駅 隣接) ◇プログラム(変更する場合があります) 13:00 受付開始 (1)専門家・当事者からの報告:医療職、シーティングの専門家、褥瘡経験を持つ頸髄損傷者から、各1・2名程度による報告 (2)パネルディスカッション「生活のなかでの褥瘡、その向き合い方」 17:00 閉会 17:00-17:30 参加者交流・機器展見学 ◇参加費:リハ工学協会会員・全国頸損連絡会会員500円、一般1000円 ※会場内で「頸損者の生活に有益な支援機器の紹介と展示」も行います。詳細・申込みは、東京頸髄損傷者連絡会ホームページに掲載しています。どなたでも参加できますのでぜひお越しください。 ◇東京頸髄損傷者連絡会 http://www.normanet.ne.jp/~tkyksn/ 【問い合わせ先】東京頸損連絡会 E-mail:tokyokeison2012@gmail.com ◆障害者への合理的配慮って? 内閣府が事例検索サイト立ち上げ 内閣府は4日、2016年4月に施行する障害者差別解消法に関連し、合理的配慮の具体例を検索できるウェブサイト「合理的配慮サーチ」を立ち上げた。キーワードを入力すれば参考事例集にたどり着ける。 事例集は「視覚障害」「聴覚障害」といった九つの障害種別ごと、「教育」「公共交通」といった七つの生活場面ごとに一覧することもできる。中央省庁、地方公共団体、民間団体が作成したもので、一つひとつに目次や概要が示される。事例集本体もダウンロードしたりできる。 13年6月に成立した同法は障害を理由に差別することを禁じ、障害者に合理的配慮を提供することを行政機関に義務(民間事業者は努力義務)づけた。 合理的配慮の具体例としては公共交通を利用する時の職員による手助け、筆談・読み上げなどがあるが、障害特性や具体的な場面によって異なる。 各省庁が定める行政機関向けの「対応要領」、所管領域の民間事業者向けの「対応指針」にも盛り込まれるが、例示に過ぎない。また、合理的配慮の実施に伴う負担が過重である場合は、義務は発生しない。義務に違反した事業者に主務大臣が指導することも規定されているが、実際に指導するのは例外的だとみられている。 内閣府は、合理的配慮は日本ではまだなじみの薄い概念だとみて検索サイトの立ち上げを準備していた。 (情報提供:平成27年12月15日 福祉新聞WEB) ●「合理的配慮サーチ」のホームページ http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jirei/index.html ◆移動する(1)運転はスティック1本で −医療ルネサンス[患者学]− 市街地を滑らかに走る、一見、何の変哲もない国産車。だが運転席の様子を見れば誰もが驚く。1本のスティックの操作で、手を触れていないハンドルが回り、アクセルやブレーキも上下する。障害者が運転できるように作られた「ジョイスティックカー」だ。 車の持ち主は、愛知県岡崎市の会社員小林 寛男(のりお) さん(41)。骨の難病による重度の身体障害があり、子どもの時から車いすで生活している。「人に頼らず、行きたい所に行きたい」。ジョイスティックカーは、長年の夢を実現してくれた。 数年前、母親が病気になリ、会社や外出先への送迎を頼めなくなった。路線バスは乗車に手間がかかるし、混んでいれば乗れない恐れもある。電動車いすを購入し、片道5km、約1時間もかかる会社までの道のりを朝晩、往復することになった。雨や雪の日は防水に非常に注意を払った。 そんな苦労を重ねていたある日、車を改造し作るジョイスティックカーに関する情報をテレビで知った。それまで1000万円以上の外国製しかなく、手が届かないものと思っていた。 紹介されていた埼玉県のメーカーに問い合わせると、改造は、製造しているジョイスティックなどの部品代を含め300万~450万円程度でできるという。2011年5月に発注することを決め、車種や改造の仕様などについて相談を重ねて13年1月にようやく完成した。 リモコン操作で後部のドアが開き、折りたたみ式のスロープが伸びる。電動車いすのまま乗り込み、運転席の位置で固定すると、必要な操作は手元の電子制御装置でできる。 その車を自動車教習所に持ち込み、同年9月に運転免許を取得。安全第一で少しずつ走行距離を伸ばした。操作性に関する不満や運転装置の不調は、すぐメーカーに連絡し、改善点を話し合った。「自分のためだけじゃない。安全なジョイスティックカーが普及してほしいから」と言う。 車での行動範囲は県内から隣県に広がり、富士山を見に行ったり、東京へ1泊旅行にも行ったりした。数少ない他県のジョイスティックカー仲間に、車で会いに行ったこともある。 「車を起点に考えると、人生が今始まったという感じ。年をとって運転が難しくなった時には、自動運転が実現していればいいですね」と話す。 <メモ>車を改造しジョイスティックカーを作る埼玉県のメーカー・ニッシン自動車エ業 電話0480・72・7221 小林さんのブログ「明日へのバリアフリー~ジョイスティックカーと車いす日記~」 http://barrierfree123.blog55.fc2.com/ (情報提供:平成28年3月30日 読売新聞) ![]() 【編集後記】
お知らせの会計監査報告にありますように、購読者が2年前に比べて90名減少している現状があります。そんなわけで購読者を増やすためのひとつの手立てとして、バックナンバーの有効活用について、2穴ファイルに(約10冊を)綴じたバックナンバー送付を告知させていただいています。もしかすると「はがき通信」を知人に紹介するのにファイルまでは要らないが、見本用に数冊は手元に置いておきたいという方などがもしおられましたら、ご希望に添うように柔軟に対応させていただきますので、藤田までお気軽にお問い合わせいただければと思います。なんといっても仲間内からの口コミがとっても有効かと思い、ぜひご協力をどうぞよろしくお願いいたします。 次号の編集担当は、瀬出井弘美さんです。 編集担当:藤田 忠 ![]() ………………《編集担当》……………… (2015年2月時点での連絡先です) 発行:九州障害者定期刊行物協会 |
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