排便の悩み
前に、排尿に悩まされたことを書きましたが、今回は排便について書いてみます。 書くにあたって、受傷後、気まぐれに書いている日記と言うか、記録などを読み返してみたところ、リハビリを始めた頃から、便は定期的に出ず、いつ出るか心配でリハビリに集中できなかったことが書いてありました。 私の場合、便意や尿意は少し感じるのですが、便意があっても、そのまますぐ出ることはめったにありません。受傷から2年ほどのリハビリで、自宅に戻りましたが、相変わらず定期的には出ず、外出時には、便と尿の心配で行き先のトイレの場所を確認してからでないと出かけられませんでした。 その後、7年前に「膀胱ろう」を造設するまで、同じような状態が続いていました。バルーン・カテーテルを装着してからは、排便が主な悩みになりました。 もちろん、この間、主治医に相談して薬を処方してもらってはいましたが効果はなく、結局は自分で管理するより仕方ないと言われてしまいました。 腸の動きを良くするサプリや野菜・ヨーグルトなども意識的に取りましたが、効果はありませんでした。数日間、良かったかと思うと、すぐ元に戻って強い残便感に悩まされます。 この数年は、訪問看護師と話し合って、2、3の薬の量などを試しましたが、やはり良い結果は出ませんでした。医師に言わせると、1週間に2回分ほど出ればいいといいます。 私の場合は、一度に出る量はまちまちで、自己判断ですが、出た便の状態や量を記録しています。それを見ると、だいたい2回分は出ているようです。量としては不足がないのですが、常に残便感があり、いつ出るか心配で、それが頭から離れず、つい家に閉じこもりがちになっています。 たとえば、下剤の「ラキソベロン」を使って大量に出た後でも、スッキリせず、下腹部に柔らかい便が残っている感じが2日ほど続きます。 便意が強くても、ウォシュレットを使わなければ出ません。ウォシュレットの水圧を最強にして、何度も噴射します。月に1度か2度、急に腹部が痛み出し、待ったなしで出てしまうことがあり、トイレに行くのが間に合わない時があります。 ときおり看護師が来る日に便が出て、残便感があるので「摘便」してもらうのですが、指の届く範囲には便はないと言われてしまいます。それでも強い残便感があります。 いままで使用した薬は、「酸化マグネシウム(カマ)」「マグミット(マグラックス)」「ラキソベロン」「浣腸」などで、「浣腸」は効果がなく、現在は4日ほど出ない時に「ラキソベロン」を使用し、通常は「マグミット」(以前は「酸化マグネシウム(カマ)」)の量を調整しながら過ごしています。 とにかく、いつ出るかが判断できないのが悩みの種です。 東京都:ヒロシ
高梨 智 個展「絵手紙と縁」千葉市内で開催
猛暑になる前にと、7月下旬、高梨さんの個展会場へ出かけてきました。8年ぶりの2回目の個展、今回は専用の展示室での開催、会場はお祝いのお花でいっぱいでした。 展示作品には、年賀状や暑中見舞いでいただいた絵手紙もありましたが、初めて拝見する大作、葉書20枚サイズくらいの絵や力強い書に引きつけられました。高梨さんの絵は、画面一杯に描く魚、昆虫、キリンなど力強く迫力満点、書もすごい、とても力強く味わいのある書体です。どの作品も口で描いたり、書いたりした作品とは思えない迫力ある個性的な作品です。その中で1点、人物画がありました。智さんのお母さんをモデルにした絵と書です。お母さんの特徴を巧みに描いた、葉書5枚サイズくらいの絵に自筆で母への謝辞が詩のように添えられていました。 個展のタイトルは「絵手紙と縁」とありますが、作品はすでに絵手紙の域を超えた本格的な絵画と書でした。でも、高梨さんはそれらの大作のきっかけとなった絵手紙との出会いとその制作を支えてきた人々との縁を今回の個展で感謝を込めて強調したかったのかなと思いました。会場にはつぎつぎと来客があり、お母さんも智さんもその対応に追われていました。智さんの叔母さんもお二人の手伝いをされていました。その叔母さんの作品、布製のみみずくやお母さんの作品、七宝焼きも智さんの勧めで展示されていました。 智さんから毎年、年賀状と暑中見舞いに絵手紙をいただいてきましたが、今回の個展を拝見して、大きな作品は迫力が違うと痛感しました。個展は約2週間と開催期間が長いので、もう一度見に行きたいと思っていましたが、8月に入っての猛暑で断念しました。できれば図録、あるいは作品集が出版されればぜひ購入したいと思いました。 千葉県:松井 和子 |
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